「嘘…でしょ……。」
「あひぃ…
#9829;」「あへぇ…
#9829;」
目の前の光景がにわかには信じがたく、思わず声を漏らした。
ここに至るまで実質無敗、あれほど頼もしかった仲間の二人が一瞬のうちに戦闘不能にされたのだ。
「ふふ…、次は誰が相手をしてくれるのかなぁ? お に い さ ん ♪」
悠然と構える敵が、その幼い身体に圧倒的なプレッシャーを纏い挑発してくる。
どうしてこうなった……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日突然この不思議の国なる世界に召還された。
最初案内役だったチェシャ猫には、元の世界に戻るには女王に会わなければならないと言われ、この不思議な世界での旅を決意する。途中半ば騙されるような形で8人の仲間と契約をし猫とは別れたのだが、この8人が問題だった。
トランパートというこの種族は序盤の冒険にはあまりにもオーバースペックだったのである。
ここまで如何な魔物に襲われようとも、カードから彼女らを召喚して戦わせればあっという間に勝負がついてしまった。
桃色の鳥人の群れに襲われた時など一分後には全員頭を逆さまにして媚薬の沼に突き刺さっていたし、無数の触手を操るドラゴンと対峙した際も数分後には相手が触手の海に沈んでいた。
どんな相手も瞬時に返り討ちにし、倒した敵は嬉々として淫惨な拷問にかける。その狂気染みた光景はある種の恐怖と同時に心強さを与えてくれた。
…もっともこの圧倒的な力を自由に使役できることの代償は、戦闘後彼女らに契約の対価を支払う際、嫌と言うほど思い知ることになった訳だがそれはまた別の話である。
とにかく、契約した仲間の予想外の強さもあって、これなら案外簡単に女王の下まで辿りつけるのではないかと楽観し始めていたのだ。
そんなときである…「彼女」が行く手に立ちふさがったのは。
「こんにちは!旅人のおにーさん♪ここで私と一緒に暮らさない?」
見晴らしのいい草原に突然現れた少女は開口一番そう言い放った。艶やかな金髪に青を基調としたエプロンドレス、背後に見える小さめの翼と尻尾…話に聞いたアリスと呼ばれる魔物の特徴に似ている。あるいは通常のサキュバスの幼体か…
そして魔物らしい直球の勧誘。申し訳ないがもちろん乗るわけにはいかない。
「ごめん、僕には帰らなきゃいけない場所があるんだ。」
「ふーん。ならいいや。」
ほっ。
「そんなの忘れるくらいめちゃくちゃに犯してからもう一回聞くから。」
少女の顔から笑みが消えると同時に突風のようなオーラが押し寄せてきた。
すぐさま2枚のカードを取り出し、仲間を呼び出す。
「…ッ!フォーズワン、フォーズツー!来て!!」
「はいはーい♪」
「き、来ました!」
桃色の煙とともに現れる2体のトランパート。彼女らの数字は4。契約している仲間の中では最も下位に位置するカードだが、2人同時に召喚した際のコンビネーションならば上位にも届く。弱点らしい弱点が無いので常に安定した強さが発揮でき、未知の敵に最初にぶつけるには上位カードよりも安心して出せるのだ。
「えっと…あ、あれ、アリス?…だよ……ね?」
「楽勝っしょ!さくっとやっちゃお♪」
「二人とも気をつけて!」
これまでの魔物とはどこか違う、嫌な予感がした。
「いくよ!」
「う、うん!」
二人が目標に向かって突進する。
衝撃波を生み出すほどの加速、構えた2本の銀槍が左右から標的を射抜くべく打ち出され……
そして、「それ」は起こった。
「はぎいぃぃぃぃいいいぃいいいいいッ!!」
「きゃああぁぁぁぁあああぁあああああああ!!」
「え……」
―――そして場面は冒頭へと戻る。
何が起こったのか理解できなかった。
敵に槍を突き立てたと思った2人は次の瞬間、召還した元の位置で絶叫していたのだ。
服はボロボロに破け、一瞬前までは存在していなかった巨大なキノコが二人の腰から下を飲み込んでいる。
ブシャッと水音が鳴った。
見れば露になった、元々小柄な二人の身体には不釣合いに大きかった乳房は更にサイズを増し、ボタボタとミルクを迸らせていた。
「お゛…お゛お゛お…お゛お゛――――――ッ
#9829;イグッ
#9829;い゛っでるのおお゛お゛ッー
#9829;」
「ひぃぃぃ…………・・なにこれ・・に゛ゃにこれえ゛えーー!?
#9829;」
二人の顔は紅潮し、涙と涎とでぐしゃぐしゃになっている。壮絶な絶頂が継続しているのだろう。その淫靡な光景に一瞬見とれそうになるがそんな場合ではない。次にああなるのは自分かも知れないのだ。
「エイトッ、来て!」
「はい、旦那様
#9829;」
慌てて8のカードを召喚する。
彼
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