朝の搾精と懲罰房

「…起きなさい。」

 個室に女の声が響いた。

 …ゆっくりと目を開ける。部屋には窓は存在しない為時間は分からないが、魔動機による灯りが室内を照らしていた。

「気分はどうですか?」

 一体何時間眠っていたのかはわからない、しかし十分な睡眠は取れたらしく特に疲労は残っていなかった。

「あ…おはようございます。大丈夫です…。」

 寝起きのぼやけた頭でやや答えになっていない返事を返す。

「はい、おはようございます。では朝の搾精をはじめましょうか♪」

 そして自分が今何処に居るのかを思い出した。



………………………


「あの…これは…?」

「搾精機ですが何か?」

………。

 改めて目の前に差し出されたソレを見る。彼女が壁のスイッチを押すと突然床の一部に穴が空き、そこから触手状の管が飛び出したのだ。さらにその先端に部屋の隅に備え付けの棚に収納されていたアタッチメントを連結させ、その搾精機とやらは完成する。

「どう見ても生きてるんですがそれは…」

 触手部分は勿論、先端のアタッチメントまでやけに有機的なソレはヒクヒクと蠢きながら時折内部から微細な触手を覗かせていた。

「まぁ、森の生物を改良したものですから。昨日貴方に寄生させたモノと組成的にはほぼ同じです。…さあ服を脱いでください。」

「いや、使い方を教えて貰えれば一人でやりますから…」

昨日偶然見てしまった搾精の光景を思い出す。人の見ている前でアレに精液を搾られているところなど想像したくも無い。

「ダメに決まっているでしょう。貴方には私の見ている前で強制的に与えられる快楽に悶えて貰わなければ意味が無いのです。」

やっぱり…しかしここは食い下がらなければ。

「いや、でも…」

「…あまり反抗的だと罰として今夜はおねしょさせますよ。」
「ごめんなさい許してください。」

 土下座して謝罪する。
 うん、やっぱり駄目だったよ…

 しぶしぶズボンに手を掛けた。

「シルエラ。」
「はいお嬢様♪」

「うわ、また出たッ!?」

 昨日と同じように突然背後に彼女は表れた。そして流れるような動作でこちらを抱きすくめ、下穿きを脱がしてゆく。
 昨日はあまり意識しなかったが、ルリエとは対照的に彼女は男性と比較してもかなりの長身だ。そんな彼女に抱きすくめられれば、ましてや今のこの縮んでしまった身体では文字通り包み込まれているような形になってしまう。そして昨日と同じように不思議な脱力感に襲われ下半身を露出したまま床にへたり込んでしまった。

「はい、じっとしててくださいね〜♪」

 まるで子供をあやすような調子で囁かれながら、背後から回された手により股を開かされる。抵抗する力はいつの間にか奪われていた。このサキュバス固有の能力なのか、はたまた纏う雰囲気と技術の為せる技か、シルエラに抱かれると条件反射の如く全身を心地良い脱力感が包み、そのまま抵抗の意志まで強制的に溶かされてしまう。そうして露わになった、今はもう無毛のそこに搾精機が近づけられた。

「あっ‥、」

 快楽に対する期待も多少あったのか、すでにやや固くなっていたそこを吸い込むように飲み込んだ。そして内部の構造が一斉に搾精動作を開始する。

「ひああぁ…」

 謎の粘液でぬめるその筒状の物体内部にびっしりと敷き詰められた毛糸程のサイズの触手が縦横無尽に肉茎を舐め回す。さらに筒自体も蠢き収縮し、グニグニと揉み込むような刺激を与えてきた。包皮の中にも触手が侵入し、いとも簡単にそれを剥いてしまう。未成熟な性器の敏感な部分を直接舐め擽られ、あっという間に射精感が押し寄せた。そして堪える間もなく限界に達する。

「あふ…」

 正面に陣取ったルリエが見つめる中、射精が始まると筒の動作が搾り出すようなそれに変わり更に吸引が加わり、効率的に精液が吸い取られていく。

「ふふ、早いですね♪…あ、いいんですよ?ここでは早いことは良いことですからね♪それより…、」

 耳元でシルエラが囁いた。そして抱く力を強める。

「そろそろ始まりますよ♪」

 彼女がそう言った瞬間、筒内部の構造が変化を始めた。それまで肉茎全体を満遍なく舐め擽っていた触手の群れが短く縮み、やや硬度を増して先端に集まってくる。そして射精直後で敏感になった亀頭部分を集中的に責め始めたのである。

「うああああああーーーーッ!!と、止めッ…あがあああッ!!」

 耐え難い刺激に手足が勝手に暴れ出すが、がっしりと抱きすくめるシルエラの身体からは逃れられない。振り乱す頭が彼女の胸に埋まるだけだった。そして程なくして今までとは違う、不思議な脱力感が湧き上がってくる。

「はうう…ッ!!」

 何かが噴き出した。じんわりとした脱力感と快感と呼ぶには強すぎる刺激がないま
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