「え、え!? 本当に?」
モーリーは自分の目が信じられなかった。
「ふ、うふふふふ。苦節、ピー(自主規制)年。いくら頑張っても徒労に終わっていた苦労が、ついに報われた!!」
モーリーは自らの体をプニプニと触る。
「ふ、ふはははは。やったーーーーーーーーー!!」
城内に高らかに響き渡った彼女の感激の声に、城にいた一堂はビクッと身を震わせてしまったのだった。
モーリーが復活して、城内の者たちも、彼女の夫のおかげによって………、それこそ血の全てが真っ白になって股間の噴射口から出尽くしてしまうような、出尽くした後にも繰り返し繰り返し補充されてはまた絞り尽くされるようなーーー。
血が枯れつックスほどの努力によって城内で眠っていた全ての魔物娘たちが復活していた。
その後の生活も対して変わらないのは、当然のお約束ではあるが………。
彼女たちが撒き散らし続ける魔力によって、すでに常夜の国と化したこの国。
中央にある古城の天辺。城主の間で今日も新参者のゾンビに精を注ぎ込んでいる夫に、モーリーは尋ねた。
彼女の胸元はすでに肌蹴られて、シャンデリアの暖かな光を受けて自慢げにしていた。
「ねぇ。あなた、何か気づかない?」
「あ”っ
#9825; っ、ぁ”、ぁぁ”ぁああ”あ”あーーーっ
#9825; あ”ーーっ
#9825;
#9825;
#9825;」
ゾンビの上げるケダモノよりも欲望に満ちた荒々しい雄叫びが広間には響いていた。
彼らのいる上段には、いくつもいくつもアンデット系の魔物娘たちの羨ましそうな視線が向けられていた。
今にも飛び出さんばかりに目を爛々と輝かせている彼女たちを、デュラハンやスケルトン、リッチ、ファントム、ジパング風の鎧を身につけた女武者のアンデッド、満腹になって素直に言うことを聞いているドラゴンのアンデッドといった、上位だったり、戦闘や魔術に優れたりしているアンデッドたちが押しとどめていた。
押しとどめられている方のアンデッドたちは、脳も腐ってほとんど理性のない者や、物理的な障壁を抜けてヌケガケできる者もいたが、彼女たちの必死の努力ともう一つの理由によって、何とか衝動を押しとどめていた。
彼女たちの視線の先には、ウィル・オ・ウィスプの檻の中に囚われて、死後硬直なんて何だったのかというまでにグニャングニャンのドッチャドッチャになったキョンシーと、高貴さなどもはや見る影もなくなってヌッチャヌッチャのニッチャニッチャになったヴァンパイアが仲良くアヘ顔ピースを晒していた。
「順番を守らなかったらこうなりますよー♪」
ウィル・オ・ウィスプが目の下のクマを感じさせないくらいのイイ笑顔で言っている。
この方に逆らってはイケナイ……。理性は無くとも、いや、理性がないからこそ……、彼女たちは強くそう感じていた。
何より、夫になってくれる者の精を受ける前に、魔物娘の手によって蕩かされてしまうワケにはいかない。
むしろ、そっちの方に興味がある者たちもヨダレを飲み込んで、ーーー待っていた。自分たちの順番が来るのを。
彼女たちは普通の人ならば悍ましさしか感じられないほどに体を欠損させているアンデッド魔物娘たち。
特殊な嗜好をもった城主が、そういった彼女たちを求めているという噂を聞きつけて、連日そんなアンデッド系の魔物娘たちで城内はごった返しているのだった。
「相変わらず多いな……。これだと私たちの取り分が少なくなってしまわないか心配だよ(いい声)」
彼女たちの順番を記した羊皮紙を持って、列の整理を受け持っていたファントムがボヤいた。
「私は彼女たちの順番などでは無く、我が夫との愛と欲望に、血ィ塗られ〜た、エロコメディを書きたいのだが?(いい声)」
「グルルゥ……っ!(それがコメディになるのかよっ!!)」
「私も我が主人の寵愛を望む身、領地と領民が増えてお館様の力が増えるのは良いのですが、我が使命であるお館様のやや子を孕むことが出来なくなるのは大問題でございます」
いつの時代かは分からないが、いつの間にか城内に忍び込み、いつの間にか息絶えていたのが発見されて、先日仲良く復活したばかりのドラゴンと女武者が話している。二人はそこで何をしていて、どうして息絶えたか尋ねても決して答えてはくれない。しかし、彼女たちが折り重なるように息絶えていたのは、酒蔵であり彼女たちの周りには致死量を超えるであろう数の酒瓶が全て開けられていたのを見れば何が起こったのかは推察できそうだ……。
スケルトンが隊長であるデュラハンに話しかけている。
「……隊長、私、落し物をしたんですけどォ、見てません?」
「この場で言うことじゃないだろう……。何だ?」
「えっトォ、〜〜、なんですけど?」
「ハァ!? なんでそんなもの落として気がつかないんだ? いつからだ?」
「確か、『ドキッ、
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