「分隊Aチーム、全員確保ね、ドッペルゲンガーちゃん」
「ダークプリーストさんッ。ドッペルゲンガーちゃんっていうのやめてくれませんかッ。私の正体ばらすなんて…」
「ふふふ、それは悪かったわね!!。『ドッペルゲンガーちゃん』」
縛り上げた伍長を担いだダークプリーストとピエロの格好をしたドッペルゲンガー。
「今回こそは喪女返上しなさい。犯っちまえ、奇術師!!。私はおいたをしようとした旦那をヤっちまうから」
彼女は嗜虐的な視線を伍長に送る。ガタガタと震える伍長をマッサージ機代わりにするダークプリーストと、ドッペルゲンガーはその場を後にした。
後に取り残されたのはオナ禁を破った敗北主義者たちとそれに群がる魔物娘たち。
ここにはドッペルゲンガーのお眼鏡に叶う男はいなかったようだ。
「グールちゃん、そっちはどうですか」
「うーん、ちょっと待てよ」
「この苦味は……、うん。ふむぅ。二日前の22時に一回出したきり!!。どーだ、あってるだろ」
「おふぅ、正解ですぅ」
グールのフェラチオでイかされた男が惚けたように答えた。
「おほぉ!!。しゅごい。大しぇーかいです、大しぇーかいぃぃぃ!」
自身も膣内に精液を吐き出させ恍惚の表情を浮かべながらマミーが感心する。
「よくわかりっ、ますね、ゥンっ」
「とろみが違うよ。とろみが、ホレ」
「そうで、すかっ、しゅごいなァァァァっ、ン
#9825;」
彼女たちの宴は始まったばかりだ。
伴侶を手に入れたものたちもいれば、もちろん手に入れられなかったものたちもいる。
「まだです!!」
ピエロが声を張り上げる。
「そうよ。まだよ。淑女共(レディス)。現実を見なさい。行くわよ!!」
ダークプリーストが相手を手に入れられずうな垂れていた魔物娘たちを率いる。
「童貞よ!!。行くわよ、ヴァージンズ!!。さくらんぼ狩りの時間よ!!。求めよ、さらば与えられん!!」
自身は既婚の身でありながら、迷える魔物娘たちの伴侶を見つけるために奔走する彼女はまさしく性獣…、聖女だ。
「吾は面影糸を巣と張る蜘蛛。ーーーようこそ、このいやらしき淫虐空間に」
アラクネが目当ての男を糸で絡め取る。
「ハハッ(甲高い声)。君、僕の絵を描いただろう?。お金を請求しない代わりに体で払ってもらうよ」
妙に大きい耳をして赤色のズボンをはいたラージマウスが、男を黒服のレッサーサキュバスに捕まえさせている。
福男とは関係がなく、森に入り込んだ男たちも巻き込まれていく。
「私って、最低だ…」
目の前に出てきたショタが好みだったので、彼女持ちであったにもかかわらず押し倒して搾り取ってしまったエキドナ。
しかし、ショタの彼女であるマタンゴはまんざらでもなさそうな顔で見ていた。
「ふひょー、可愛い子がいっぱいだー!」
「きゃああああ!。あなたは嫌ーーー!!」
フェアリーやインプ、エンジェルといった幼く小さい容姿の子を狙って向こうから襲いかかる男もいる。
「ここは私に任せて逃げろ!」
「でも、あなたは?」
「大丈夫よ、でも、別にアレを犯してしまっても構わないのでしょう?」
子供達はその背中を見て慌てて逃げて行く。
男に向かっていくオークの丸っこい背中は、これからどんな風に組み敷かれて犯されるのだろうという被虐心に震えていた。
子供達がより恐怖を感じたのはどちらに対してだったのだろうか。
魔物娘たちのさくらんぼ狩りと福女祭りはまだ始まったばかりだ。
時には相手がいても関係なく襲ってくる娘もいるので、森に入るのならば巻き込まれるのを覚悟しなくてはいけない。
◆
「始まりましたな。やはりこうなりますか」
「こんなものですむものか。犯られるよ。もっと犯られる。あの女たちがこんなものですますものかよ」
各分隊の報告を受けて賢者と軍曹が語り合う。
神職たちは自分たちが出撃する以外にも手を打っていた。すなわち、福男と結ばれた魔物娘は福女として龍神様の祝福が受けられるという話を流していた。
それを聞いた魔物娘たちは普段よりも熱を込めて男たちを福男たちを狙う。
ダークプリーストが率いている娘たち以外にも大勢の魔物娘たちが猟犬さながらに龍神山山中を駆け巡っていた。
「では、いかがいたします?。ドラゴンスレイヤー」
「その名称ではまだ私を呼ぶな。どこでそば耳を立てられているかわかったものじゃない」
「失礼わかりました。いかがいたします?。軍曹」
「龍ちゃん以外がいくら番っても構わんけれど、これではらちが開かん。なにより私が先に進めなくてちっとも面白くないね。大火(まものむすめ)に如雨露(どうてい)で水(せいし)をかけても火に油を注ぐだけだ」
軍曹は指示を飛ばす。
「三等兵に伝達準備。思う様にらちを開けよ」
伝達を受けた三等兵は無言無表情で頷くと軍曹の道を開くべく、
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