「うぅう……。なんだよ、こし餡の方はよくて粒あんは恐いって……。
ああ、それにしても。諸君は何とか云ってたものだ。僕はボンヤリ思い出す。彼女は実に何かカカ云ってゐたっけ……」
あまりの衝撃に俺はどこかの詩人のような昏睡状態から醒めた。
ハッと、目に飛び込んで来たのは見知った天井。
ここは俺の部屋だ。
俺は何か名状のし難い夢のようなものを見ていた気がする。
俺は確か昨日ーー
1.白峰会長主催の妖怪会議でオドロとヤっていた。
2.つらみとの間に三人目の子供が生まれた。
>1
そうだ。そうだった。
その後、倒れた会長の介抱を皆に任せて家に帰って来たはずだ。
今何か奇妙な間があった気がするが、気にしてはいけない気がする。
俺は着替えて大学に向かう。
随分久しぶりな気がする。新鮮な気持ちで通学できるのは良いことだ。
と、路地がある。まるでずっと前の出来事のように思えるが、いつかオドロが這い出して来たベッド下の隙間じみた路地だ。まるで何処か別の世界に通じているような、路地から陽炎のような闇が染み出して来ているような気がする……。
1.ちょっと覗いて見る。
2.やめておこう。
>1
何か袖を引かれるような、引き止める感覚を覚えたが、俺は気にせず路地裏を覗き込むことにした。
そこにはーー
「……もしかして、さなえちゃん? 君は死んだはずじゃ……」
なぜだかこの台詞は以前にも言ったことがあるような気がするが、そこにいたのは、幼い時に生き別れたはずの幼馴染、大塚さなえちゃんがいた。彼女は亡くなったその時の見た目でーーだが、その姿はまごうことなき青白い死者の肌をして、彼女は真実死んでいた。
「ハッ、ゆう……ちゃん。今回は、私を選んでくれたんですね……」
彼女は悲しそうで困ったような、それでいて嬉しそうな顔をして、俺に抱きついて来た。
その体温は冷たくて、俺の体温を奪っていくような気がした。
それでも求められた俺は、彼女を抱き返さなければいけないのだと思った。
「あぁ……あぁ」と呻くような声とともに、彼女はその幼い肢体を俺に押し付けてくる。
剣道が得意だった彼女は、落武者という魔物娘になったらしい。
「許されないことだとは分かっております。しかし、しかし私は……あなたをお慕い申し上げております。ここであなたが私を選んでくださったことは、僥倖であり、そして取り戻せない不幸です。ですが、ですが……許されるならば今一度のお情けをーー」
そう言って彼女はその幼い瞳を潤ませて、上目遣いに俺を見てくる。ツンと唇を突き出して、求めてくる。
俺は彼女の切実な懇願を断れることなく、彼女の唇に唇を重ねた。
路地裏はヒンヤリとしている。
まるでここが、彼女が今まで眠っていた墓場だったかのように。
青白い肌の彼女が俺の体にしがみついてくる。薄くとも、仄かに自己主張する胸が俺の胸に押し付けられている。浅い息を吐いて、彼女はトロンとした女の瞳で俺を見ている。
今、俺たちは裸で立ったまま抱き合っていた。
路地裏はまるで閉ざされた別世界のようだ。
朝の人通りはあるはずなのに、ここには何も音は届かない。ひっそりとしている。
ここ以外の世界が、可能性が、閉ざされたような気さえしてくる。
「お願いします」
そう言って壁を背にして彼女は小さな秘裂を押しひらく。まるで、ようやく咲くことを許された、墓場のシロツメクサのようだった。
「大丈夫?」
そう言って俺はかがみ、その華を間近で見る。そうして摘み取るように指で触れる。
「ああ、そんなご無体な……」
声には艶が混じる。
彼女の中は冷たくて、それでもしとどに濡れた女陰は火傷をするほどアツイのだと思った。
俺ははちきれそうになっている股間の怒張を彼女の入り口にあてがう。そうして亀頭を沈める。彼女のナカはキツくて、これ以上入れるのは憚られた。
しかし彼女は
「そのまま、一気に……あなたを私に刻みつけてくださいませ」
そう言って片足を上げて俺の腰に巻きつけてくる。
はっはっ、という濡れた吐息が俺を急かしてくる。
彼女の懇願に、一気に貫けば
「ヒギィいいッ!」
女の啼き声が上がる。
「だ、大丈夫か?」
俺は慌てて抜こうとするが、回された彼女の足がそれを許してはくれない。
「だいっ……じょうぶ。だから、気に……せず。動いて。私を、壊して……ッ」
切実な彼女の声音は、俺に考えることを許してはくれなかった。
俺は彼女の深いところまでイチモツで刺し貫き、抽挿を繰り返す。
まるで途切れ途切れの木琴のような音色で、彼女は喘ぐ。
コロコロと、転がるような……。
その体を俺は官能で揺さぶる。
だが、彼女ももちろんされるがままではない。その小さな膣で俺をきゅうきゅうと
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