― 私は考えていた ―
私には家族が居ない。
みんな死んでしまった。
父も母も、兄も妹も・・・
だが私は生きている。
たとえ、こんな立場に身を堕としてもそれは事実だ。
こんな事が起きても、家族の身を案じる必要の無い私は一番気が楽かもしれない。
だが、他の皆は違う。
家族も居るし、反魔物派としての立場もあるだろう。
家族の誰かもしくは自分自身が魔物になれば、それはこの国で生きていけないことを意味する。
家族や自分が魔物になった自分や家族を殺す。
それが出来なければこの国で殺されるか、必死で亡命しなければならない。
もっとも、今の状態が悪化し、ゾンビ達が街に広がれば、この国自体が魔物が収める国に成ってしまうだろうから関係ないかもしれないが。
いずれにしても、『人外の部分』は私に訴え掛け続けている。
この気に乗じろ・・・欲望に従え・・・諸々。
理性でそれを頭から抑え付けているが、どこまで耐えられるかは分からない・・・
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仲間を逃がすことには成功したものの、アルトリアに群がるゾンビの数は多い。
階下から上って来たゾンビもあわせて20人を超えるだろうか。
あっという間に、彼の視界はゾンビで一杯になり、彼の衣服…ズボンと下着ははあっという間に脱がされ、彼の男性器は剥き出しになってしまった。
「ぐっ・・・はな・・・せ」
「オトコー」
「オトコー」
聞く耳など持つ筈も無く、手足をゾンビ達に取り押さえられた彼は身動きが取れずにされるがままだった。
外気に触れ、ヒヤリとした感覚に身震いしていると、突然彼の分身はヌルリとしたゾンビの咥内に咥え込まれていた。
「ヒゥ!」
突然の刺激に彼の腰が浮いてしまう。
彼・・・女性と付き合ったことは無い、当然このような経験も無い。
それだけに、突然の口淫に驚いてしまったのだった。
「アッ・・・いやだ・・・やめ・・・あっ・・・・・・・・・」
「グチュ・・・ンチュ・・・ジュポ・・・」
言葉は聞こえずとも、彼女の口が奏でる淫猥な水音が彼には聞こえた。
当然、彼が長く我慢できるはずも無く、5分と経たずに顔も見えない誰とも分からないゾンビの口の中に白濁した粘液をぶちまけてしまった。
「あっ・・・もう・・・だめ・・・やめて!!、いや・・・嫌だァァァァァ!!!!」
「ンッ!!!!、ンン・・・ングッ・・・ゴクッ・・・ジュル・・・」
彼女は口に放たれた分を全て飲み干すと、間も無く肉棒を解放し、彼から離れた。
だが、彼女達の肉欲は終わらない。
まもなく次のゾンビが先ほどのゾンビと同じように彼の肉棒を咥え、先程よりも激しく頭を上下させた。
「ヒィィィ!」
「ンッ、ンンッ!!」
一度絶頂に達した肉棒は力を失っていた。
それを察した別のゾンビが突如彼にキスをしてきたのだった。
舌を絡ませ、唾液を混ぜあうとキスはあっさり終わった。
だが、今度はそのゾンビが下半身を露出させたまま、彼の顔に跨ってきた。
「ムグッ!!??」
「アッ・・・キモチいい・・・」
丁度彼の口の辺りに彼女は自分の秘所を押し付けた。
そして、そのまま彼の顔で自分の秘所を擦り、快感を得ようとしきりに腰を動かす。
まもなく、彼の顔は彼女の愛液でベトベトに湿り、呼吸をしようと開いた口にもそれは入り込んでいた。
「んー!!んー!!・・・あれ・・・?」
「ウフフ・・・」
彼が感じた違和感。
それもそのはず、既に力を失ったはずの彼の分身が、再び硬くいきり立っていた。
間も無く、彼の顔に跨っていたゾンビは離れ、彼の体を愛撫し始める。
「どうし・・・ンッ・・・アアアァァァッ!!!」
彼が疑問を口にする前に、硬く勃起した肉棒は先程から彼に口で奉仕をしていたゾンビに再び咥え込まれてしまう。
彼の肉棒が再び力を取り戻した理由・・・それは言うまでも無くゾンビ達の体液を体内に取り入れたから。
彼女達の唾液や愛液に含まれる媚薬・催淫効果のためだった。
「ヤメテッ・・・い・・・痛い・・・・・・」
だがそんな悲痛な言葉もお構いなし。
剛直を頬張り、咥内と唇で扱き上げる。
尿道口から染み出すカウパー腺液をチュルチュルと音を立てて吸い、血管が浮き出した竿を優しく舐めた。
やがて、彼の体が我慢で震え始まると、2人目のゾンビは頭の動きを激しくした。
肉棒に舌を絡め、頬肉で扱き、喉の奥まで迎え入れ、鈴口を舌で突いているうちに彼は再び絶頂に達した。
ゾンビは自分の口の中を満たし、喉奥に絡む精液を嬉々として飲み干すと、最初のゾンビと同じように彼から離れた。
「ァゥ・・・・・・」
既にアルトリアには快楽と絶頂後の鈍い痛みで、抵抗どころではない。
それでも彼女達の体液に
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