実験結果

 メスは、刃の部分を通り過ぎ、深々とエルザの左胸に刺さっていた。心臓にまで達していることは誰の目にも明らかで、当然、エドにも理解できていた。

「そ、そんな。これは事故で!エルザ!?エルザ!!」
「ぅ、ぅぅ。」

 小さく息を漏らすだけで返事はない。傷口からの出血は無いようだが、無事なわけでもないらしく、今まで強く抱きしめていたエルザの腕はだらんと垂れ下がり、身体はエドの胸に倒れこむように体重を預けている。そして、その濁った瞳は胸元のメスに向けられ、エドを見ようともしていない。
 医者の目線から見なくても危険な状態だとわかる。
 エドは兎に角、手当をするためにエルザの身体を床に横たえようとした。

「エルザ!待ってろ、今手当してやるk」

「ヴあああああ!ひウウウウウウウウ!!」
<バチバチバチッ!!

「ガァッ!アッ!?」
<どさっ

「あ〜ぁ、だからやめとけって言ったのにさ♪」

 シェリーのおどけた声が反響した音のようにエドには聞こえた。

 何があったのか?

 寝かせようとエドがエルザの肩を掴んだ瞬間、胸に刺さったメスから閃光が走り、身体中の神経が引き剥がされたようになったのだ。
 足がしびれた時ような、身体の自由が効かなくなったエドはそのまま倒れこむしかなかった。
 倒れ込んだ時、背中から走る衝撃はしびれた足を触られる感覚に似ていたが、こちらはザラザラの舌で舐め回されるような異常な快感が走っていた。

「あー、多分まともに話せないと思うから、簡単に説明するね。
 あんたの彼女、エルザだっけ?その娘を助けるときにさ、あたしの魔力をあげたんさ♪
 魔物の魔力はサキュバスの魔力。サキュバスになれば傷も癒せると思ったんさ。
 まぁ、間に合わなかったけどね♪
 でも一応は成功したのよ。ゾンビだけど。そしたら、またハプニングが起きてさ!
 あたしの『電撃』も一緒に蓄積されちゃったのさ、テヘ♪」
「う、がっ、あ!?」

 舌を出して誤魔化そうとするシェリー。派手なツインテールに目つきのキツイ彼女がニヤけながらそういう仕草をすると小悪魔的でとても可愛らしかった。
 電撃を喰らって頭上に星が飛んでいたエドには、何がどうなったのかなどブッ飛んでしまい、幼児退行したような可愛いエルザとやんちゃなシェリーの二人しか目に入らなくなっていた。
 もちろん、そうなったのは、電撃がただの電撃ではなく、魔力の電撃であったからなのは言うまでもない。

「いや〜、メンゴメンゴ♪お詫びにさ、エルザがぁ、たぁくさん動いてくれるってさ♪」
「ああ゛ヴ、う、ごく。じゅく、じゅく、おま〇こ、あつあつ、エドぉ…。」

 エルザは、胸に刺さったメスもそのままに、仰向けに倒れたエドに覆いかぶさるとその服に噛み付いた。両腕が折れて、関節の壊れた人形かのようにぶらぶらしているのでボタンを外すという高度なことが出来ないのだ。
 もっとも、腕が折れていなかったとして、今のエルザにそのような人間的常識が残されているのかは疑問である。

「はむぅ、んぶ、ヴァッ!う゛う゛。」
「なになに?『ベルトがうまく外せない』って?あたしも器用な方じゃないからなぁ。まぁ、手伝ってあげるさ♪」

 シェリーとエルザは、エドのベルトにかぶりつき、二人して口でベルトを外し始めた。
 シェリーがベルトの爪が刺さっている部分を引っ張って枠から抜くと、エルザがその端を口に受け取り、爪を緩めるために強く引っ張る。
 そして、緩んだ爪をシェリーが器用に舌で引き抜く。
 エルザが残った枠から引き抜くと、ベルトは見事に解除された。
 この間、二人は涎も気にせず、一心不乱にベルトにかぶりついていたのでズボンはベトベトのグチョグチョ。
 それでもお構いなしにエルザは股間のチャックを噛むとゆっくりと上目遣いに降ろしていった。
 むき出しになるパンツ。布越しに漏れ出てくる雄の臭いに、エルザの元々余りなかった理性のタガは完全に破壊された。

「ヴあああ!!お〇んちん!イダダキマス!」<ビリリリ!
「あっ!ちょっと!あたしも!」

 エルザはパンツを引き千切ると、亀頭を甘噛みして引きずり出す。シェリーはそれに負けじと玉を奥から吸い出す。二重の責めはエドを海老反りにさせるには十分な効果だった。

「ら、られろぉ〜!?」

 呂律の回らない舌で抗議の声を出すが、相手にしてもらえない。
 エドのイチモツは電撃のせいで敏感になっており、まるで初めて先っぽの皮が剥けた時のような、痛いのか気持ちいいのかわからない、ただ腰を痙攣させずにはいられない衝撃が亀頭の先から恥骨、腰骨、背骨へと流れ、まさに骨抜きになったように快楽だけが残り、腰が独りでにカクカクしているのだ。

「ぐ!?ぶぅッ!ツアッ!!」

 全身を駆け回るビリビリとした快感。

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