ザクザクザク…
ザクザクザク…
ザクザクザク…
冷え込んだ墓場に土を掘り返す音が響く。時刻は丑三つ時、いつもなら誰もいないはずのこの場所に今は一人の男がいた。
ザクザクザク…
ザクザクザク…
ザクザクザク… ガコッ!!
スコップが何かにあたる。何かと言っても、墓場を掘り返しているのだから出てくるのは当然棺である。男は棺の位置を確認すると作業しやすいように、丹念に棺の周りを掘り返していった。
棺全体が掘り起こされると今度は、棺の蓋に手をかけた。意図的に空けられた隙間にバールを差し込み、一気に体重を掛ける。両端四か所もやれば蓋は簡単に開けられた。男がいつも使っている葬儀屋と墓守はいつもいい仕事をする。言われた通り、棺の蓋は軽く閉め、墓穴は浅く、掘りやすい柔らかな土に変えておく。そう、男はこれが初めてではない。
棺を横にずらすと豪奢なドレスを身に纏った女性の死体が露わになった。
年の頃は16歳ほど、ロングの髪はその大半が銀色になっていた。静かに目を閉じられた顔には化粧が施され、まだ生きているかの様に錯覚させる。男は死体の顔をしばらく見つめた後、横に止めてあった荷車に死体を乗せた。墓を元通りに直した男は、荷車を引いて村へと帰って行った。そして、ある建物の横に荷車を着けると乗せていた死体を建物の中に運び込んだ。
閉まる扉に掲げられた表札には、
「ヘイヴン診療所〜医師 カイン・ボードウィン〜」
カインは、手術台に載せた死体をまじまじと見つめる。載せるときに乱れたドレスの裾を伸ばし、手足の位置を整え、顔にかかった髪を払ってやる。まるで寝ている恋人に行う様に。
そして、その上から香水を振りかける。それにより、漂っていた臭いがいくらかましになり、手術室いっぱいに香水のすっとする匂いが広がった。
「イザラ。君には随分と時間をかけたよ。もう少しだったのに、
もう少しで私は学問所へ返り咲くことが出来たのに!!」
狂った様に叫んだ後、カインは、イザラであったものに顔を近づけ、強引にその唇を奪った。もちろん、抵抗などない。硬く閉ざされた口は肯定も否定もせずカインのなすがままになった。
「君が死んでしまったせいで君の病気について書いた私の論文は台無しだ。
ああ、また、笑われたよ。あの石頭の教授どもに。
だけどイザラには関係ないか?君は死んでしまったからね!!」
<ビリィー!!
カインはイザラが纏っていたドレスを胸元から一気に引き裂いた。固く、弾力を失った胸が切れ目から溢れでた。興奮したカインは、さらにドレスを引き裂いていく。肩口を裂き、胸元を全開にさせ、スカートの留め具を乱暴に壊して脱がし、露わになった下着を手元にあった鋏で切り取った。
「ふは、ふははははは!どうだ?死んでから犯される気分は!?
悔しくても、恥ずかしくても何もできないだろう?死んでいるからな!
君には償ってもらうよ。私を失望させたことを。永遠にね。」
当然の如く何も反応を返さないイザラを無視し、部屋の隅からあるものを取り出した。
「君には私の標本になってもらおう。
何、私はそう言うものを造るのは得意だ。」
カインは取り出した大きな斧をわざとらしくギラつかせ、イザラの顔に灯りを反射させる。そんなことをしても無駄であることはよく理解しているはずなのに。
「まずはその邪魔な手足を落そう。
あとでちゃんとくっつけてあげるから、心配はいらないよ。」
振りかぶった斧は寸分違わずイザラの脚を太ももから切り離す。カインは同じように残りを床へと打ち捨てていった。
それでも静かな顔をしているイザラにますます興奮を覚えたカインは自身の分身が硬くなってきていることに気付いた。
「………イザラ。っくう。」
服を脱いだカインは、用意した油を取り出し、イザラの秘部と自分のモノに塗りたくった。特にイザラの方は、硬直により硬くなり、愛液も出ないので丹念に塗りこんだ。膣内に指を挿入れる際にはさすがに指が止まったが、迷いを振り切るように中指を一気に押し込んだ。
イザラの顔を見る。それでも閉じた目が開かれることはない。
「くうぅ。くそぅ、くそぉ、くそっ、くそおおおお!」
今度は、戸惑うことも、躊躇うこともなく剛直を冷たいイザラの膣内に押し込んだ。油のローションのおかげで硬く、冷たいイザラの膣内でもスムーズにスライドすることができた。奥に抵抗らしきものはあったが、あまり血が出ないので確認しようがなく、今のカインにとってはさらに興奮を高める材料でしかなかった。
軽くなったイザラの腰を押さえつけ、一心に腰をぶつけるカイン。台が軋む音と一人分の喘ぎ声、後は肉と肉がぶつかる音だけ
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