「はぁっはぁっはぁっ…うっ!」
荘厳な教会の地下迷宮、陽が差さない煤けた牢獄の一室でスキンヘッドの男が上半身を反らすと同時に大きく腰を突き出した。巨大な蛭の様に赤く膨れ上がった男根から射精れた粘っこい精液が先着の精液を押し出して膣肉と絡み合い精液の一部が零れ落ちる。種付けから零れ落ちた精液の様子を眺めながらも絶頂に浸っている男は畜生の吐息の様な下品な笑い声と黄ばんだ歯を曝け出す。
「へっへっへ…こんだけ中に出されちゃ俺の子供が出来ちゃうかもなァ、ドラゴンさんよ。」
スキンヘッドの男に犯されるドラゴン、キリエは厳しい眼差しをしながらも男の挑発に何も返せないでいる。高位魔族であるドラゴンが吐く火炎は鉄すらもゼリーのように溶かす劫火である事は街の小さな子供でも知っている。その炎でキリエが逃げてしまわないようにする為に喉には魔力の流れを断つ御札、口には幾重にも封印術が施された枷を嵌め込んでいた。
捕らえた魔物を監視する者達にとって自分達よりも強力な魔物を好き勝手に犯すのは極上の娯楽でありその悲鳴は極上のスパイスであったが、今回の魔物を引き取りに来るのが『研究員』である事実が悲鳴を聞きたいが為に口枷を外すと言う愚行を押し留める抑止力となっていた。
教会の下にも学者の集団は数あれどスキンヘッドの男のような教会の裏側に生きている者達にとって『研究員』を指す集団は一つしかいない。ゴミ処理場とも呼ばれる彼等は「『研究員』の下に送るぞ」と脅されればどんな荒くれも大人しくなる程の恐怖として語られている。
「おい、そろそろ『研究員』が来るぞ!」
もう一人の見張り担当で教会本部と連絡を取り合っていた痩せた男がお楽しみの真っ最中であったスキンヘッドの男を怒鳴りつける。
男は大慌てでキリエの膣から自分の男根を引き抜いてその辺りにあった雑巾で精液を拭き取ってから身嗜みを整えた。育ちの悪い男でもそのくらいの知識はあり身嗜みを整えたと納得すると急いで牢獄を出て裏の地下迷宮と表の教会とを繋ぐ出入り口付近に立つ。
スキンヘッドの男と痩せた男は整列をして待っているとやがて出入口の隠し階段を隠す扉が開きそこから『研究員』が降りてきた。姿を現した『研究員』は神父服を装いつつも背が低く童顔であった為に年齢が非常に判別し辛い特徴を持った男だった。それでもスキンヘッドの男と痩せた男の心の中では裏社会を生き延びる為に培った直感が目の前の男を侮ってはいけないと警告を発している。
痩せた男は普段通り腰巾着の姿勢を以て傍目から見てわざとらしいと感じてしまうまでに腰の低い御辞儀をした。
「お待ちしておりました、アルカラ様。ドラゴンはこの先に捕らえております。」
「僕も待たせたね。今日は無理にスケジュールを詰め込んじゃったから。」
「このまま外の馬車に運びますか?」
「いや、ちょっとドラゴンの様子も見ておきたい。」
「畏まりました、ではこちらへ。」
牢獄まで辿り着き痩せた男がキリエのいる牢獄の鍵を開けるとアルカラはキリエに駆け寄って小瓶と注射器を取り出した。何か実験を行うのかと男二人は身構えたが注射器で鱗の隙間を刺し抜いた血液を小瓶の中に入れただけだった。ドラゴンの赤紫色の血をしばらく眺めていた後で小瓶と注射器をポケットに押し込むと牢獄から出る。
「もういいよ。運んどいて。」
「はっ!」
「出来るだけドラゴンは綺麗にしておく事。」
「わ、分かりましたっ!」
思わずキリエを強姦した事について何か咎めがあるのではと恐怖した二人の男であったがアルカラは何かを言う様子は無い。表の教会へと通じる出入口から出て行ったアルカラを見届けた後、二人の男はもう一方の出口から出て清潔な水や布を調達する。彼等の価値基準で出来る限りキリエを綺麗にした後、拘束具の一部を解いて後はキリエ自身に歩かせようとする。が、キリエは歩こうとしなかったので男二人は引っ張ったり蹴飛ばしたりする事で何とか馬車の中に押し込んだ。
キリエが積まれた事を確認した馬車の御者は疲れてクタクタになっている男二人に何も言わず馬車を走らせる。既にアルカラは馬車に乗っていたのだろう、段々と離れていく馬車を眺めながらもその場に残された彼等は安堵の息を吐いた。
…。
…。
…。
半日を掛けて移動した馬車が辿り着いたのは鬱蒼としていて城下街一つ分の広さはある森だった。森の入口で止まった馬車を五体のゴーレムが出迎えアルカラの姿を目にすると様になった御辞儀をする。馬車から降りたアルカラは何も言わず森の中へと入って行き五体の内一体がその後ろを歩き残り四体がキリエを運んだ。
数十分程見知らぬ巨大な森を歩いてその奥でキリエが見た物は大量の蟲で黒く塗り潰された古びた屋敷。膜のように壁や窓を蠢く蟲達にアルカラが屋敷の扉に触れると扉の部分に居た蟲達は一斉にアルカラを避ける
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