時刻は午後の七時ごろ。
夕食を終えてから風呂場へと向かっていた。
脱衣所で衣服を脱いでから風呂場のドアを開けた。
「……はッ??」
「ふんふんふ〜ん♪……んッ??」
風呂場のドアを開けた瞬間に目の前の光景を見てから固まる。
だって…、シャワーを浴びながら鼻歌をしていたメイスと目があった。
そして暫くの沈黙の後には…まぁ、お決まりであろう。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「うぇッ!?あぁ、ごめッ、うごふッ!?」
顔を真っ赤にしてからメイスが俺にプラスチック製の風呂桶を投げつけてきた。
それを見事に俺は顔面で受け止めて後ろ向きに倒れる。
「うぅぅ〜……雄介さんのバカッ!!」
メイスは真っ赤な顔でから大声を出した後に風呂場のドアを閉める。
メイスの生まれたての素肌はとても綺麗だった。
少し膨らんだ胸、スラリと伸びた四脚…俺の頭の赤から離れようとしない。
「雄介さんの……馬鹿……」
風呂場からそんな声が聞こえた気がした。
俺はそのまま意識を手放すのであった。
顔を真っ赤にしたメイスは可愛かったとだけ言っておこう。
それから俺は風呂に入り、出てから寝巻に着替えてタオルを首にかけてからリビングに向かう。
リビングではテレビを視ているメイスの姿があった。
「……あッ」
「……あッ」
俺たちは見つめ合うが同時にそっぽを向く。
俺を見ていたメイスの顔は少し朱色に頬を染めていた。
そんな俺も同じであるのだ。
何というか…気まずい。
「ほ、ホットミルクでも……飲みますか?」
「あ、うん……」
俺は生返事をした後にメイスは立ち上がる。
だが……。
「きゃッ!」
「おっと……」
何かに躓いたメイスは俺へと体を授ける状態で倒れかけてきた。
それを俺が両手で抱きとめる。
「……。」
「ぁぁッ……すみません」
「いや、気にするなよ?大丈夫か……??」
「は、はい。ちょっとのぼせたのかも知れません」
「そっか……それじゃあ、俺がやってくるから炬燵にでも温もっとけよ」
「は、はい……」
メイスは俺の顔を見上げながら目を潤ませていた。
俺は首を傾げて「どうしたんだ?」と聞いた。
「私……決めました……」
「……んッ、何を?」
「私は……天界には帰りません」
「……えッ?」
メイスの口から出た言葉に俺は驚く。
『天界には帰りません』…どうしてだ。
俺はメイスの体を離してから彼女の両肩に手を添える。
「何でだよ……あんなに帰りたがっていたじゃないか……」
「……だって……」
彼女は俺にまた抱きついてからこう言った。
何かを決意したかのような表情だったのを覚えてる。
「……わ、私……」
「……私?」
「貴方のことが……」
俺は彼女の次の言葉によって頭の中が真っ白になった。
「私は……貴方のことが好きです」
〜暫くお待ちください・・・〜
「私は……貴方のことが好きです」
俺の頭の中が真っ白になる。
メイスは今、俺のことを好きと言った。
それは、異性としてなのか…あるいは好意的なものなのか。
だが、その考えはメイスによって絞らされた。
「雄介さんと一緒に居る時間が……私の心を温めてくれます」
「……。」
「雄介さんと少し離れただけで心が痛むんです」
「メイス……」
「私は知りました……これが恋なんだと。でも……」
「メイス……俺は……」
「……お返事を貰っても宜しいですか?」
俺に抱きついている彼女の瞳はどこか切なくて今にでも泣きそうだった。
俺の心の鼓動が激しさを増してゆく。
そして俺は…。
「そんなことを言われたのは生まれて初めてだ」
「……えッ?」
驚いた表情で俺を見上げて見つめるメイス。
そんな彼女を俺は優しく抱きしめる。
「せこくないか?そんなことを言われたら……」
「……雄介さん?」
「俺だってお前が好きなんだぞ?だからさ……」
「……はいッ!!」
満面の笑みで涙を流しながら俺に抱きつくメイスの体を抱きしめる。
絶対に彼女を手放さないと誓いながら俺は彼女を抱きしめる。
あぁ、俺は何て幸せ者なんだろうと心の中で思いながら…。
「な、何だか……体が冷えてきましたね?」
「あ、あぁ……それじゃあ、ホットミルクでも飲むか」
「……そうしましょう」
俺たちはダイニングに言ってから冷蔵庫を開ける。
その中からホルスタウロスのマークがついてある牛乳を取り出す。
それをメイスが用意してくれたマグカップにそそぐ。
「温めは私がしておきますね?」
「あぁ、それじゃあ……牛乳戻しておくよ」
「はい、お願いします」
俺は牛乳を冷蔵庫にしまってからリビングに戻り炬燵に入る。
その後に、メイスが温めたホットミルクを持ってきて俺の前に置く。
「ありがとうメイス」
「いえいえ、それじゃあ頂きましょう」
「
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