とある一件の小さなマンションがある。
そこには魔物と住む人が多く住んでいることで有名なマンションの一角に空の家がある。
彼は海外出勤をしている両親が用意してくれた二階にある1LDKの一人で住むには大きなところで一人暮らしをしている。
彼の起きる時間は七時とごく普通の生活をしていた。
「うぅ〜ん……もうこんな時間か?」
空は七時に起きてから寝室の窓を開けてから大きく欠伸をしつつ背伸びをしてから一息漏らす。
彼はまだ眠たそうにしながら寝室を出てから洗面所に向かい歯磨きと洗面をした後に鏡に映る自分を見ながら顎の周りを触る。
「髭でもそるかな?」
青年は洗面器の棚にあるコップに入った髭剃りとその隣にある髭剃りに使うジェルを取り出す。
そのジェルを手に出してから顎に塗ってから髭剃りで髭を剃り始める。
すると『ピンポーン♪』と言う家のインターホンの音が家中に響いたので「はーいッ!!」と声を出してから急いで髭を剃り洗顔をして玄関に向かう。
「どちら様ですか?」
『やっほー空♪』
「あぁ、海か?鍵は開いているから上がれよ」
『はーいッ♪』
玄関が開く音と共に現れたのは薄い紫色の髪で左目を隠すほどの前髪を持ち、腕と脚は鳥のような青い羽根と黄色い鳥の脚がついた隣の部屋に両親と住んでいるハーピーの海が居た。
それを見た空はため息をついてから彼女の頭を撫でる。
「にゅふふ〜♪」
「はぁ、やれやれ……」
頭を撫でられ目を細めながら微笑んでいる彼女を見ながら空はため息をついてから海を見つめる。
しかし、その目線は彼女の顔ではなく……少し膨らみがある彼女の胸へと向けられている。
それに気が付いた彼女は空から少し距離を置いてから胸を隠す。
「……空のエッチ、スケベッ!!」
「悪かったよ……」
顔を真っ赤にしながら俯きぶつぶつと呟く海を見ながら空は彼女の顔を覗く。
それから二人はリビングに向かい海はリビングにある炬燵に脚を突っ込んでから頬杖を突きながらのん気に鼻歌を歌っている。
「きょ〜うの〜あさごは〜んはなぁ〜にかなぁ〜♪」
「今日はサラダサンドだ」
鼻歌交じりに言う彼女にオレンジ色のエプロンをつけた空はまな板の上に置かれた野菜を包丁で切りながら答える。
その彼女は頬を膨らませながらテーブルにぐったりとする。
「ぶぅ〜……野菜嫌いの私への当てつけかぁ〜……」
「おい、待て海。お前は野菜の有難さを今日こそは教えてやるから楽しみにしてろ」
「ぶぅぶぅ、空の意地悪〜ッ……」
「勝手に言ってろ」と空は呟いてから切った野菜を用意していたお皿に盛った後に食パンの耳を専用のパン切り包丁で切り始める。
その後に切った食パンに薄くマスタードを縫ってから野菜を乗せて別に切った食パンを挟む。
それからお皿に盛ってからいつの間にかテレビをつけながら炬燵で温もっている海の元まで運ぶ。
「さぁ、できたぞ?」
「うぅ〜……本当に食べないとダメ?」
目をうるうるとさせながら上目使いで空を見る海。
それを無視しつつ炬燵に足を入れてから海の正面に座る空は微笑みながら言う。
「あぁ、ダメだ。そうしないと健康的なその綺麗な体を維持できないぞ?」
「本当の本当に?」
「あぁ、そうだ」
「本当の本当の本当に?」
「何度も言わせるなッ!!」
彼はどこからか取り出したお玉で海の頭を叩く。
叩かれた海は「あうッ!?」と言った後に叩かれた部位を三つの指しかない両手で押さえながら涙目になり蹲る。
「早く食べないと一緒に出掛けないからな?」
「うぅ〜……空の意地悪……だからかn「それ以上言ったらまた叩くからな?」……はい、すみません。頂きます」
サラダサンドを両手で持った海は震えながら一口かじる。
すると突然舌を出しながら苦そうな顔をする。
「うぅ〜……苦いよぉ〜……」
「俺にとっては甘いものだぞ?」
一口また一口とサラダサンドを食べながら空は言う。
ちょっとずつ食べる海は口に含むたびに舌を出しては食べを繰り返していた。
〜now lowding...〜
それから食べ終えた二人は仲良く炬燵で温もりながら湯呑に入ったお茶をテレビを見ながら啜っている。
「あぁ〜ッ、満腹満腹♪」
「お粗末さです。でだ……これからどうする?」
空の答えに腕を組んでから「うぅ〜ん……」と首を傾げながら考える海を空はテレビを見ながら待つ。
「今日はこのままでいいかな?」
「どうしてだ?」
「だって……新婚さんみたいじゃない?」
「へぇ〜……ぶッ!?」
お茶を啜りながら空は彼女の言葉に耳を傾けていると突然彼女に向けてお茶のスプレーを吹きかけてしまう。
「うわッ、あっついッ!?」
「わ、わる……ッ!?……」
近くにあったタオルで顔を拭く海に謝ろうとした空は一瞬にして顔をそむける。
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