ep.2「訓練と言う名の戦闘」

フィーリアがスノー・ヘルに入隊して早くて一週間が経過した。
彼女は一週間も身体能力と血液検査、戦闘能力を検査された。
その資料を封筒に入れてからバフォメットの「シューヴァ・フェンツ」と魔女である「シェリー・ジェファーソン」は城にの二階にある資料室に向けて歩いていた。

「フォーリア・スヴァーツ…身体能力は人間の少女並みなのに…この戦闘能力は以上ですよね?」
「そうじゃのぉ?奴のあの戦闘能力はもはや…シュウと互角かもしれんぞ?」
「そのようですね?…でもシュウさんのパラメータは全て平均男性の三倍はありますよ」
「そうじゃった。だが…それは特定条件を取得すれば奴は…」
「はい、そうですね…あの事件(・・・・)ですよね?」
「うむ…あの事件…あれだけは避けたいものじゃ」
「はい…」

そうして彼女らは資料室の前に到着してから部屋のドアを二回ノックしてから「ファニア殿おらぬか?」とシューヴァが言うとドアが勝手に開いてから彼女らが部屋に入る。
そして、資料室には多くの棚がありその中には様々なファイルや資料集が入れられている。その資料棚の奥にある机とにらめっこをしている白い白衣の下に黒のレディーススーツを身に纏ったヴァンパイアの「フォニア・ゲイザー」口に葉巻を咥えながらそこにいた。

「フォニア殿、資料を持ってきたぞ」
「その気配からするとシューヴァとシェリーかしら?そこのD-19に入れておいてちょうだい」
「わかった。それじゃあシェリー頼むぞ」
「はーい♪」

そしてシェリーがシューヴァから書類を貰ってからフォニアに近寄りフォニアが何かの本を読んでいたので後ろから背伸びで眺める。
それを知ったフォニアが何かを察し、口を開く。

「フォーリア・スヴァーツについてか?」
「そうじゃ、フォーリアの戦闘能力…スノー・ヘルの中で一番なんじゃよ」
「それは、詳しく説明してくれないか?」

そしてシューヴァがフォニアの耳元で何かを呟こうとすると書類を直そうとして書類棚と共に倒れたシェリーが大泣きで涙を流しながら二人を困らせた。
それを見た二人は「あぁ、またか…」などと呟いてからシェリーを介抱しに向かった。

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暫くお待ちください
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場所は変わってからマームから少し離れた森にはフォーリアが両手にリボルバーを持ってから立っている。
その周りには芋虫のような魔界虫「ローラー」が彼女の周りを徘徊していた。
その中で彼女は目を閉じてから深呼吸し、目を半分ほど開いた瞬間に彼女に一体のローラーが大きく口を開いてから襲い掛かる。

「ぐぎゃああああッ!!」
「…ッ!?」

それを間一髪で避けると空中に数本の彼女の黒くて美しい髪の毛が飛ぶ。
その直後にフォーリアは相手の背中に二発の弾丸を撃ち込む。

「しゃああああッ!!」
『撃ったところが悪いのか…それじゃあ…』

彼女が走りながら二挺のリボルバーを両腿にあるホルスターに入れてから
彼女は背中からアサルトライフルタイプの銃を取り出してからセーフティーを外してから相手の背中に小型爆撃弾をローラーの足元に射撃音を響かせながら連射する。
それからローラーがフォーリアの方に振り返った瞬間にローラーの足元から先ほどの弾丸が爆発した。

「ぎゃややややややッ!?」
「…やっぱり、足元が弱点だったの?」
「ギチギチ…ぐぎゃやや津!!」
「おやすみなさい。永遠に…」

口を開いて走ってくるローラーの口の中にピンを外した手榴弾を投げ込んでから空中に飛び上がってからアサルトライフルを背中に直してからローラーの後ろに飛び降りて膝を丸めてから着地した瞬間のローラーが爆破した。
あたりには肉片や血が飛び散っていく。
その飛び散るものを見ないままで彼女は目の前を見つめる。
彼女の目の前には十五人ほどの教団の兵隊が木々の間を通りながら近づいている。
それを確認した彼女はリボルバーを取り出すと着ている黒いコートを開いてからリボルバーの弾を切り替えてから素早く甲殻弾に切り替える。

「隊長、目の前に誰か居ます」
「あぁ、見た感じ…ドッペルゲンガーのようだ」
「今回の魔物討伐は楽ですね?」
「そうだな?それじゃあ、俺らが片づけてきます」
「うむ、行けッ!」

それから隊長と思わしき人物から指示を受けてから五人の兵が剣を持って彼女に走りながら雄叫びを上げながら走ってゆく。
それを見た彼女は微笑んでから走って兵士の一人の目の前に一瞬で近寄り口に銃口を咥えさせる。

「…ふぉふぇ?」
「まずは一人です」

そして兵士の口の中で銃弾を撃ち込むと男の顔が拡散しながらどす黒い血を紛失しながら倒れる。
それを見た残りの兵士は一瞬驚きつつも剣を構えてから彼女を囲む。

「やってくれるじゃないか魔物のお嬢ちゃん?」
「貴様生きて帰れ
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