この世界で最も大きな雪山を中年の男性が馬の綱を持って走らせている一台の馬車が雪道に沿って走っている。
そして、その馬車の中には黒い綺麗な髪に赤いカチューシャをつけている黒いコートを纏いながら赤い結晶に抱きつきながら馬車の隅で寝ている。
「むにゃむにゃ…もう食べれないよぉ〜…」
「まったく、こんな危ない道を通りながら町まで行っているってのに…のん気なお嬢ちゃんだな?」
馬車の中を見てから微笑んだ男性は一息ついてから正面を見る。
馬車の中で寝ているこの少女の名前は「フィーリア・スヴァーツ」という今年で16歳になった幼い体型のドッペルゲンガーである。
そして、彼女の寝ている頭の上には様々な着替えの入った少し大きなカバンや二挺のリボルバータイプの拳銃が置かれている。
彼女は今向かっている街にある組織に入隊することになったのである。
その名も「スノー・ヘル」と呼ばれる対教団組織である。
そこの親玉がリリムの「フォード・フォレット」という。
そして、暫く馬車が進んだ途中で何かの爆音が聞こえてくる。
その爆音が馬車の前から何かの光が近づいている。
その音を聞いた男性が馬を止めてから馬車から降りる。
するとその光が近づくにつれ見えてきたものがある。
それは、この世界には無い「四輪バギー」である。
雪山にある組織が異界から来た青年の話を聞いてから作り上げたという代物だ。
そして、運転手側のドアが開くと黒いコートに煙草を咥えた青年らしき者が降りてから男性に近寄る。
「お勤めご苦労だ」
「これはこれは…「シュウ」さんじゃないですか?どうかしたんですかい?」
「いや、「スノー・ヘル」に入隊する新人を見ておこうと思ってな?」
「それは…フォード領主の言いつけで?」
「あぁ、まぁな?荷物やらはこちらでもって運ぶ」
「わかりました。それじゃあ、受取人のお名前をこの紙に書いて下さい」
「どれどれ…砲弾に火薬…全て俺らの依頼品だな?お金については後程領主から連絡があるだろうから待っておいてくれ」
そう言った後にシュウは男性に差し出された書類に名前を書いてからバギーの荷台のドアを開けてから男に荷物を入れるように男性に指示をしてから馬車の中で寝ているフォーリアを発見したため馬車の中に入る。
そして、彼女の頭の上にあるリボルバーを見てから目を見開いてから驚く。
「これは珍しい…リボルバータイプか…」
「うにゅぅ〜…ふぁ〜ぁ…おはようございます…」
「…。お、おはよう…」
「お休みn「寝かせんからな?」…痛いッ!?」
起きて早々のフォーリアがまた寝ようとしていたのでシュウがチョップを喰らわせる。
その後に彼女は頭を抑えながら蹲ってしまう姿を見た中年の男性は「あぁ〜、久しぶりに見たよ…」などと呟きながら微笑み始める。
「うぐぐ…酷いじゃないですか!見ず知らずのこんなか弱い少女をぶつなんて…それに魔王騎士団員であるフォーリア・スヴァーツに…」
「なるほど…こんなダメな子を領主はスノー・ヘル(俺たち)に加入させるのか…」
「仕方が無いですよシュウさん。今じゃあ人手不足なんだから…」
「そうだな…。あぁ、自己紹介が遅れたな?俺はスノー・ヘル第一部隊のシュウだ」
「えッ?!」
「嘘を言っても仕方が無いことだ。さぁ、馬車から降りて支度をしろ」
「は、はいッ!!」
彼女は慌てながらシュウの指示に従ってからリボルバーを両方の太腿に付けられているホルスターに入れてから荷物を持ってから一息ついてから馬車から降りる。
「有難う御座いました」
「いやいや、気にしなくても大丈夫さ」
「はい、では…」
「あいよ」
それから男性は馬車を走らせてから来た道を進んで行き姿が見えなくなるまでフォーリアは見送った。
それからシュウがバギーの前でタバコを吸いながら彼女を待っていると無線クリスタルが光ったので取り出してから口元に近づける。
それを見たフォーリアはシュウの元に走って向かっていると勢いよく自分が置いていたカバンに躓いてダイナミックに転んでしまい顔を雪に埋める羽目になったのである。
「…あぁ、すぐ戻る」
「いつつッ…」
「何をしているんだよ…」
「何って…転んだんですよ…」
それからシュウとフォーリアはバギーに乗りシュウがレバーを握るとスノーモービルがエンジン音を上げながら進み始める。
そして行き先は雪山に囲まれた街「マーム」へと走らせた。
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暫くお待ちください...
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それから暫くしてからマームの大きな門の横に居る兵士が門の前にシュウとフォーリアが乗っているばぎーが止まっているに気づいてから近づいてきて任務依頼書を門番に見せてから門を開けるように言ってからその門をバギーが通り抜けていく。
その門を抜けた先を目を輝かせながら見
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