一人の人間と一匹の魔物

むかしむかしあるところに木こりをしている男がいました。
かれはとある森で木を使ってから木炭や多くの家具を作ってそれを馬車で町や村に運んでからそれを売って生活をしていました。
そして今日は森を散歩しようと男は考えていて焦げ茶色のバックに水筒やサンドイッチを入れたお弁当を入れてから男は小屋を出ました。

森の中を暫く歩くと男は丁度良いぐらいの切り株を見つけてからそこに座り一休みをしていました。
「今日は疲れたなぁ…ここいらで一休みをしよう」
そして男はバックから水筒とお弁当を取り出してから男はお弁当を開けようとしました。
すると男はふと目の前を見ると…―

「うぅ、ママどこ?…ママぁ…」
そこにはグリズリーの女の子が目を擦りながら歩いているではありませんか?
きっとこのグリズリーの女の子は迷子なのだろうと思い男はグリズリーの女の子に近づいていきました。
「お嬢ちゃん迷子かい?」
「うぅ…グスッ…ママとはぐれちゃった…ひくッ、うわあああんッ!!」
男の勘は当たりグリズリーの女の子はとうとう大きな声で泣き出してしまいました。
そして男は困った顔でグリズリーの女の子を見つめているとハッとしてからグリズリーの女の子にサンドイッチが入ったお弁当を差し出しました。
「お嬢ちゃんこれをお食べなさい」
「うぐッ…ひっく…良いの?」
「あぁ、構わないよ。私も君のお母さんを探してあげるよ?」
「…本当に?」
そして男が優しく微笑み首を縦に振るとグリズリーの女の子が泣きやんでから男とグリズリーの女の子は一緒にサンドイッチを食べることにしました。

それからサンドイッチを二人で食べ終わってから男から受け取った水筒を受け取りグリズリーの女の子はそれを美味しそうに飲んでいます。
「ぷはぁ、ありがとうおじさん」
「どういたしまして。それじゃあお母さんを探しに行こうか?」
「うんッ!!」
グリズリーの女の子は男とその小さい手を繋いでから森を歩きだします。
そして森を歩いている最中の二人は一緒に歌を歌いながらのん気に森を歩きます。

「そこのお二人さんお待ちなさい?」
何処からか声が聞こえたので二人は周囲を見渡すとそこにはアウラウネがいました。
「おや、アウラウネさん?何か御用ですか?」
「えぇ、この付近にハニービーを見なかった?」
「私知ってるよ?あそこの大きな木にハニービーの巣があるよ?」
「あぁ、確かにあの木にはハニービーの巣があったな?」
するとグリズリーの女の子が大きな木がある方を指さしました。
するとアウラウネは微笑みながら二人に軽く頭を下げました。
「ありがとう。これはお礼にあげるわ」
するとアウラウネが小さな瓶にアウラウネの蜜を入れてからそれを男に差し出しました。
「いえいえ、こんな高価なものを貰っても良いのですか?」
「いいのよ?これはほんのお礼なのだから?」
そしてアウラウネは男に瓶を渡してからどこかにいってしまいました。

それから男とグリズリーの女の子は森を歩いていると目の前に川が見えてきたので二人はそこで一度休憩をすることにしました。
「おじさんも川で遊ぼうよ!」
「ちょっと待ってくれよ?」
グリズリーの女の子が男に手を振りながら川に入っていきました。
それを見た男は微笑みながらバックと上着を置いてから川に向かいました。
そして二人は川辺で寝そべりながら楽しそうに笑っていました。

それから川を離れてから暫く歩いているとそこにはグリズリーが何かを探しながら歩いていました。
「ママー!!」
「あッ、やっと見つけた」
どうやらこのグリズリーの女の子の母親のようで女の子は走ってからグリズリーの胸に飛び込んでいきました。
そしてグリズリーが男に気づいてから頭を下げてから近づいてきました。
「娘がお世話になりました」
「いえ、大したことはしていません」
「おじさんありがとう」
「次は迷子になってはだめだよ?」
「わかった!」
「そうだ…この首飾りを君にあげるよ?」
そして男はグリズリーの女の子の首に木でできたどんぐりの首飾りをつけてあげるとグリズリーの女の子は喜んでいました。
それから二人は別れを告げてから手を振りました。
「また会おうね!!」
グリズリーの女の子は男が見えなくなるまで手を振りながら言いました。

それから暫くしてから男は木こりの仕事をしていると森の中からグリズリーの女の子が遊びに来ていて二人でご飯を食べたりおやつを食べたり、森の中を歩いたり歌を歌ったりしていました。

そして時が流れてグリズリーの女の子は少し成長してから男の元に遊びにいっていると男は老人となっておりグリズリーの女の子を孫のように可愛がっていました。
しかしそれは突然の別れにより最後を迎えたのです。
「おじさん…ぐすッ…うぅ…」
「しかたないのよ?人間は私たちより早
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