どっちに賽銭を入れる?

ここはとある森や山が広がる田舎というに相応しい住宅地にある一軒家から一人の青年が黒い鞄を持って元気にとある場所に向かって走っていく。
彼の名前は八代脩也という元気で明るい青年である。
そうそこはとある多くの神を祀るお寺に青年は向かっている。

「あれから何年が経ったかな?でも久しぶりに行こうかな」

青年は一度深呼吸してからそのお寺に向かう。
そしてそのお寺までの坂道には二匹の白い猫が居た。
その猫たちは青年が走ってきているのを確認してから青年の元に勢いよく張っていく。

『遅いニャ!このアホ脩也ッ!!』
「うぎゃはッ!?」

突然二匹の猫は勢いよくジャンプしたと同時に青年の顔に飛び膝蹴りを喰らわせた。
それをもろに受けた青年は魔物の攻撃のせいで十何メートルかは回転しながら吹っ飛んで行った。

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「それでどうして君たちに蹴られたのかな?」
「知らないニャ!大体どうしてお前みたいなのがあの方々に透けれているのきゃがわからないニャ」
「そうニャ!どうして脩也見たいニャのがあの方々に好かれているのか知りたいニャ」
「ごめんよ?タマノにシイノ」
『ふんだニャ!!』

今現在青年は巫女服姿の双子のネコマタのタマノとシイノと共に坂道を登っている。
彼女らは今向かっているお寺に祀られている魔物の使いでもある。
そして駐車場だろうかそこには群青色の着物を着た稲荷と藍色の着物を着た龍が言い争っていた。

「まだやっていたんだね?」
「そうニャ…」
「かれこれ五年と五ヶ月二十八日も言い争っているニャ」
「…マジですか?」
『大マジニャ』

青年はため息を漏らしながら喧嘩している者たちの元に向かう。
っそれを見つめる二人のネコマタはお寺にあるお宮に向かった。

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「ですから貴方は彼の可愛さのある笑顔が分からないのですか!?」
「違うわね?脩也には優しさが私は気に入っているのよ!!」
「この分からず狐めッ!!」
「うるさいこの蛇もどきッ!!」
「ちょっと何をしているのですか二人ともッ!?」
『あッ!脩也(さん)
#10084;』

脩也が仲裁に入った瞬間に稲荷の静と龍の雫が修也を左右から抱きしめる。
そして修也は二人のたわわな巨乳に挟まれて幸せそうな顔をしている。
それを見た二人のネコマタは彼に向けて近くにあった石を投げつけると修也の額にあたり彼は気絶してしまった。

「あぁ、脩也!大丈夫かしら?」
「脩也さんしっかり!!」
「いいおっぱいだった…」
『…あれは本当のアホニャ』
『二人とーも?』
「ヤバいニャ!逃げるニャよシイノ!!」
「了解ニャシイノ!!」

しかし二人は逃げ切れず二人の二時間の説教地獄で大きく反省したのだった。
そしてその間に他の魔物が気絶している修也を社にある休憩場に寝かせるのであった。

ーーーーーーーーーーーーー

そして脩也が目を覚まして彼が帰る時間になったので四人(?)は坂道の上で彼と一緒にいる。

「今日は来てくれてありがとう」
「また来てね脩也?」
「えぇ、また来ますね?」
『また来る約束ニャ』
「…ッ!」

彼が前に出ると同時にネコマタたちが修也の頬に小鳥のようなキスをしてから離れてからお寺に戻る。
そして残りの二人に見送られてからお寺を後にしたのであった。

「これは毎日行かないと行けないなぁ…」

そう思いながら彼は走ってから家に帰るのであったとか…。
そしてその頃のお寺では…―

「脩也のほっぺ柔らかかったニャ…」
「あれは癖になりそうニャ…」
『ぜったい私たちが脩也を虜にしてみせるニャ!!』

という二人の雄叫びがお寺中に響き二人の神にまた説教をされるのはまたべつのお話。
12/06/28 23:16更新 / オガちゃん
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