時とともに

「どうぞ、お入りください・・・」
「う、うん・・・お邪魔します・・・」
 今、僕は彼女に手を引かれて彼女の寝室に導かれた・・・今から僕は彼女と・・・
「つぅう・・・」
「どうしたんですか!?明さん!!また、発作でも!?」
「いや、違うよマリちゃん・・・」
 彼女は僕の突然の反応を見て心配するが決してこれはあの症状ではない・・・僕はこれから彼女と行うことにその・・・想像して・・・
「だあああああああああああああああああ!!」
「ちょ、明さん!?」
(無理!!ちょ、本当に無理!!恥ずかしい・・・)
 僕はあまりの羞恥により、悶絶し混乱した・・・キスだってさっきのが初めてだったし・・・
「と、とりあえず、落ち着きましょう?ね?」
「はあはあ・・・」
 うう・・・これが僕の本当の顔なのかもしれない・・・と言うかこの顔を隠したいがために僕は25年間も自分は『鬼』だと自分を思いこませてたのか・・・弱い自分を認めたくない・・・そう言う『自己愛』もあったのかもしれない・・・だけど、そんなものは間違いだ・・・人間は誰だって弱さはある・・・あと少しで僕はその大切なものさえ失くすところだった・・・
「ごめん・・・とりあえず落ち着いたよ・・・」
「ふふふ・・・」
 僕は少し笑いながら、彼女に対して言った・・・そして、彼女は微笑み返した・・・僕はこの瞬間が未来永劫に続いて欲しいと思った・・・いや、この瞬間はいつまでも続くんだろうなと思いたい・・・
「大丈夫ですよ・・・明さん、約束したじゃないですか?」
 彼女は僕の切ない願いに気づいたようで笑いながら言った・・・その笑顔は成長して、美しくも妖艶になりながらも変わらないあのあどけなさを残していると言う矛盾を含みながらも・・・いや、小難しい言葉なんていらない・・・ただ美しい・・・そして、彼女とともにいれる・・・それだけで僕は『幸福』だ・・・
「うん」
 僕は彼女を信じた・・・いや信じている・・・裏切られても後悔なんてしない・・・いや、彼女は絶対に裏切らない・・・僕はそれを絶対に信じる・・・もう、『後悔』なんてしない・・・だから、彼女とずっと、一緒にいよう・・・
「じゃあ、誓いとして・・・」
「ちょ!?マリちゃん!?」
 僕は今、目の前で起きたことに驚いた・・・いきなり、彼女の服は消えた・・・いや、もう追求するのはやめよう・・・と言うか、今はそれどころではない・・・
「私を愛してください・・・」
「え、その・・・」
 彼女は一糸も纏わない姿で僕に迫ってきた・・・僕は一瞬戸惑うが
「嫌ですか・・・?」
 彼女の上目づかいの目を見たことで僕は・・・
「え、ちょ明さん!?ん・・・」
 彼女が愛おしくなり、彼女を抱きしめ僕は彼女の唇を貪るように求めた・・・
「んん・・・」
 僕は彼女を執拗に求めた・・・彼女も僕を求めた・・・僕は服を着ていたが、彼女の肌を感じられた・・・それは今まで感じていた悪寒を完全になくした・・・彼女は雪と氷の世界のようだった僕の心に春を与えてくれた・・・
「ぷっはー・・・はあはあ・・・」
「マリちゃん、大丈夫?」
 キスを終えた僕はマリちゃんは息遣いが荒かった・・・僕はそれを心配するが・・・
「明さ〜ん!!」
「て、うわ!?」
 僕は彼女に押し倒された・・・僕にのしかかった彼女の表情はなんというか・・・
「はあはあ・・・」 
 ・・・すごく、興奮していた、そしてその目には涙が浮かんでいた・・・ごめん、マリちゃん・・・おそらく、ずっと我慢していたんでしょ・・・
「もう我慢できません!!ずっと、ずっとこの瞬間を待っていたんですよ〜」
「・・・すいません」
 彼女は僕の服に手をかけて、まず上着のボタンをはずし僕の上半身を裸にした・・・
「へえ〜・・・明さんて以外に身体はしっかりしてるんですね〜」
「まあ、健康には気を使ってたし・・・」
 彼女は僕の上半身に自分の裸体を押し付けてきた・・・僕は生まれて初めて女性と肌を合わせた・・・肌と肌が触れ合う・・・それは互いに安らぎを与えてくれる・・・僕と彼女はしばらく、抱き合った・・・
「じゃあ、明さん?失礼しま〜す」
「え?」

 私は今、13年間耐えた魔物娘の本能によって完全に発情しています・・・しかし、彼とキスや肌を合わせることによって生まれる安堵感はそれすらも抑えました・・・だけど・・・彼と交わりたいと言う私のさらなる欲求は抑えられないらしいです・・・そして、私は今・・・彼のズボンに手をかけました・・・
「ちょ、マリちゃん!?いくらなんでも心の準備が・・・」
「ダメですよ?・・・もう我慢できません!!」
 私は彼のファスナーを開けて、そのままズボンごと下着を脱がし彼の性器をついに目にしました・・・
「はあはあ・・・これが明さんの・・・」
「うぅ・・・恥ずか
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