わたし、シー・スライム。

わたし、シー・スライム。

きょうもなみまをただようの。ぷかぷか。

こうやってぷかぷかしてるのは、すき。

うみのなかからかおをだせば、あおいそらが、きれい。

うみのなかにもぐれば、おひさまのひかりがきらきらしてて、きれい。

ぷかぷか。

それにしても、おなかすいたなー。

ぷかぷか。

ざぶん。

あれ、なんかめのまえにおちてきた。

なんだろ、これ。あみ?

…わ、わ、わ。

ざばー。

「うわっ、何だこりゃ!?」

なんだこりゃ、とはしつれいなー。ぷんぷん。

とにかくここからだしてー。たすけてー。じたばた。

「あ、あぁ。ごめん」

ふー、びっくりしたー。

「こっちも驚いたよ。何であんなところに?」

なんでっていわれてもー。

わたしはいつもどおりぷかぷかしてただけだよー。

そこにおにーさんがあみをなげたんでしょー。ぷんぷん。

「え、あ、うん。その、何かよくわからないけどごめん」

うん、べつにいいよー。

よくみると、おにーさん、けっこうこのみかも。ぽっ。

「え? 何か言った?」

あのね、おにーさん。

わたし、おなかすいてるのー。

「唐突だなぁ。…これでよければどうぞ」

わぁ、おさかなさんだー。

……。

ちーがーうーよー。ぷんぷん。

「あ、あれ? 違うの?」

ちがうよー。

「困ったな、今他に食べれるものは持ってないんだけど…」

だいじょーぶだよー。

ちょっとうごかないでねー。

「え、何、どういう…」

いただきまーす♪

ちゅ。

「んっ…んぅっ!?」

ちゅー。ぺろぺろ。ちゅっちゅ。ぺろり。ごくん。

…おいしいー♪

「な、ななななな…!?」

おいしかったけど、まだものたりないやー。

だからおにーさん。

わたしのここに、おにーさんの、ちょーだい? くぱぁ。

「……(ごくり)」

はやく、はやくぅ。くぱぁ。

ぐい。

きゃー♪

ずぶぶ、にゅる。

あん、おにーさんの、おっきいのが、はいって、きてるぅ♪

なかからおしひろげられてるぅ。すごい、きもちいい♪

おにーさん、きもちいい?

「うっ、うん。すごく、気持ちいいよ…っ!」

えへー。よかったー。

なんだか、うれしいなー♪

あっ、おにーさんの、なかでまたおっきくなった♪

あん、あっ、あっ、あぅ、きもち、いいよぅっ…♪

「んっ、くぅっ、ごめん、もうそろそろ、出そう…っ!」

はっ、んっ、あっ、いいよっ、なかにっ、おもいっきりっ、だしてぇっ…♪

「く、ぅ、うあああぁっ…!」

ひあああああぁぁっ♪

どくん、どくん。

はぁ、はぁ、おなかの、なかで、おにーさんのが、およいでるぅ…♪

すっごく、おいしい…♪

それに、すっごくしあわせ…♪

ねぇおにーさん、もういっかい、しようよぉ…♪

「えぇ!? いや、ちょっと、僕も思わず流されてやっちゃったけど、流石にこれ以上は…」

だめー。するのー。えい。

ちく。

「痛っ!?」

こんどは、わたしがうえになるよー♪

「ちょ、待っ…! あれ、何で、体が、動かな…っ!?」

いくよー♪

「う、うわあぁぁ…っ!」




・・・・・・・・・。




ふぅ、ごちそうさまー♪

…あれ、おにーさん、だいじょーぶー?

「」

ちょっとやりすぎちゃったかなー。

だっておなかすいてたし、おにーさんの、すっごくおいしかったんだもん。てへ。

やみつきになっちゃう。えへ。

あ、そうだ。

ねーねーおにーさん。

「な、何…? もう、絶対無理だよ…?」

おにーさんの、すっごくおいしかったのー。

「え、あ、うん。ど、どういたしまして…?」

それでねー。

わたし、これからももっとおにーさんのがほしいのー。

「いや、だから、今はもう絶対無理だからね!?」

だからー。

わたしを、およめさんにしてー?

「………えっ?」

およめさんになればー。

いつでもおにーさんとできるのー。

めいあんでしょー。えっへん。

「いやいやいや、いきなりそんなこと言われても、こっちにも心の準備が…!」

えー、だめなの?

だったらいまのうちにもっとしちゃおうっと。

じゃあ、またちょっとちくっとしますよー。

「いやいやいやちょっと待って! 今はもう無理! 干からびて死んじゃう!」

えー。

じゃあ、およめさんにしてくれる?

「いや、それもちょっと待っ…!」

ちくっとしますよー。

「ひいぃぃっ!? わ、わかった! わかったから!」

え、じゃあおよめさんにしてくれるのー?

「結局のところ流されてやっちゃったのも事実だしね。こうなったら、責任は取るよ…」

やったー♪

それじゃー、ふつつかものですが、よろしくおねがいしますー♪

「……今日の収穫は、魚少々と、嫁さん
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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33