「で、どれが安全ですかね、Dエンジェルさん」
「えっと・・・・これとこれは惚れ薬っぽい匂いがするわ」
砦の一角にて、副長とDエンジェルがチョコの選別?を行っている
そして、そこに小さな影が近づいて行き、話しかけてきた
「何をしておるんじゃ、二人とも」
バフォメットだった
紙袋をぶら下げている姿は、おつかい途中の少女を連想させる
「あ、バフォ様こんにちわ」
「お〜、こんちわ」
二人は選別の手を止めてバフォメットに挨拶する
「ん? その大量のチョコは?」
バフォメットは副長の前に山となっているチョコを指差して聞いた
「ああ、僕の部下とかに貰ったんですよ」
「それだけなら良いんだけどね、たまに惚れ薬とかが混じってたりするのよ」
素材いいからねぇ副長君は、とDエンジェルが付け足す
それを聞いてバフォメットは
「ほお、惚れ薬をのう・・・・・・」
と、Dエンジェルを見ながら頷いた
「ちょっとバフォ様、その視線は何?」
「ん、お主は入れておらんのか?」
入れてないわよ!とDエンジェルは憤慨した
「いい、バフォ様? 私は私だけの可愛い王子様を見つけて、思い切り可愛がっていっぱいギュっと抱きしめてあげてたくさん頬っぺたすりすりして身体中触っていないところが無いくらいのスキンシップして毎日美味しいご飯を作ってあげてその時に口移しで食べさせてあげたりとかあ〜んとか食べさせっことかやってお風呂とかも一緒に入って身体中のいろんなところを丁寧に優しく洗ってあげて代わりに私のいろんなところを洗ってもらっちゃったりなんかしてついでにお股の中も汚いからおちんぽブラシで洗って欲しいな〜っておねだりもしちゃったりしていっぱい膣出ししてもらって夜寝るときも抱き枕にしちゃって髪の匂いをくんくん嗅いで興奮したあとはお布団の中で何回もしちゃってはあはあはあはあはあ」
「お、落ち着け・・・・なんか怖いぞ・・・・」
Dエンジェルは鼻血を出しながら熱く語り
バフォメットはちょっと引いていた
ちなみに、副長はデュラハン相手に経験があるので平然と聞いていた
「えっと、ところでバフォ様は何の用事で来たんですか?」
話題を変えようと副長は気を遣い
バフォメットは助かった、というような顔をした
Dエンジェルはまだ語り足りなそうにしていたが
「うむ、チョコを配っておるのじゃ これ、お主らの分な」
そう言ってバフォメットは二人にチョコを渡した
「ありがとうございます・・・・ってDエンジェルさんにも、ですか?」
「うむ、バレンタインは好きな相手に配るものじゃろう? 日頃から世話になっておるしの」
「ひそひそ(もしかしてバフォ様、意味微妙に勘違いしてるんじゃ)」
「ひそひそ(義理扱いなら合ってる気はするけど)」
「ところでデュラハンからはもう貰ったのか?」
二人の内緒話に割り込むようにバフォメットは言った
「いえ、なんでも"真打は最後を飾るものだ"って言って、今日の最後にくれるらしいですけど」
「ほお、なるほどの」
「自分をチョコまみれにして渡すつもりだったりしてね」
「「まさかあww」」
あっはっはっは、と三人は笑いあい
「・・・・・ちょっと部屋に帰ります、嫌な予感がするので」
副長はさっさと自分達の部屋に戻った
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜デュラハンと副長の部屋〜
「デュラハン、いますか?」
ガチャ
「あ、ハニー」
デュラハンは今、まさにチョコレートの鍋を逆さにして
自分にかけようとしているところだった
全裸で
「デュラハン、言いたいことが一つあります」
「うん、なんだ?」
「たぶん、そうやって自分をチョココーティングした場合
泥人形に水ぶっ掛けたような凄い姿になると思います
人形みたいに綺麗にコーティングされるというのは二次元の中だけなので
絶対に止めたほうがいいかと 熱いし」
「・・・・うん、じゃあ止める・・・・」
副長はほっと胸を撫で下ろしたそうな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜おまけ〜
「あれ、Dエンジェルさんのチョコ美味しい」
「でしょ〜♪ わざわざ手作りにしたんだから♪」
「私は手作りは作れないからな・・・・そんなに料理上手くないし」
「ワシは作ったがの」
「そんなに大変でもないですよ? 市販のチョコを湯銭で溶かして・・・・」
「えっ」
「えっ」
「えっ」
「・・・・えっ? 何その反応」
「手作りって・・・・カカオから作るんじゃないの?」
「違いますよ」
「「「な、なんだってー!?」」」
「くそっ! 師匠に騙さ
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録