到着

「到着したわよ!! ザ・海!!」

到着と同時にDエンジェルが声を張り上げる
背中には荷物を背負い、シートや日焼け止め、ビーチボールといった遊び道具を持ってきていた

「ていうか、バフォ様とDエンジェルさんはスク水のままなんですね・・・・」

副長がつぶやく

そう、このロリ二人は何故かスク水のまま海へとやってきていた

「だってすぐに遊べるじゃろうが!」
「そもそも私達、普段着のほうが露出度高いしねぇ」

・・・・空を飛んできたDエンジェルはともかくとして
三輪車でやってきたバフォメットはその筋のお兄さん達に喜ばれそうな気がした
相乗破壊力的に考えて

「まあ、実際水着のまま来る魔物は多いしな、別にいいだろう」

デュラハンは自転車にまたがったままそう言った

ちなみに彼女は現地で着替えるため、先程までと同じシャツと短パンという服装だった
長い髪を後ろで束ね、海風によって流れるようになびいている

「それにしても、流石に人が多いですねぇ」

副長が砂浜を見ると、たくさんの露店が並び、美味しそうな匂いを漂わせている
そして人は確かに多いが混雑している、というほどでもなく
泳いだり遊んだり、といったスペースは十分に確保できそうだった

「人が多いのは当然だろう、海の魔物にとっては恋人を見つけるいい機会だからな・・・・あれを見るといい」

デュラハンの言葉を聞いて一行が目を向けた先には一人の男性がいた
声が遠くて聞き取りにくいが、どうやら沖まで遠泳しようとしているらしい
彼は余程はしゃいでいるのか、助走をつけたまま海に飛び込み、泳ぎ始めた

その後しばらく泳いだところで





海から無数の腕が伸び、彼は海の中に引きずり込まれた


「うわっ・・・・軽いホラーですね・・・・」
「まあ、魔物だしな・・・・ある程度は仕方ないさ」
「ここに来ておる男の半分以上は海の魔物目当てじゃろうしのー」
「で、さ 副長君は大丈夫なわけ? ああやって攫われたらシャレにならんでしょ」

Dエンジェルはもっともな疑問を口にする

「う〜ん、海に入るときは私と一緒にいたほうがいいかな・・・・」

デュラハンは思案する
すると副長が

「いい方法がありますよ! 海に入るときは常に合体していればいいんだ!!」
「おお、それは名案だなハニー!!」

二人で手を取り合ってはしゃぎまくっていた

「んじゃ、バカップルは置いといて荷物置いてこようかバフォ様」
「そうじゃなー」

バカップルを尻目に置いていく事にした


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

副長は持ってきたシートを敷いて
デュラハンが適当なところで着替えてくるのを待っていた

別に目の前で着替えても・・・・と思ったがデュラハン曰く「水着姿でびっくりさせたい」とのこと

「デュラハンまだかなあ・・・・」

バフォメットは浮き輪を膨らませるや否や海に突撃し
Dエンジェルはショタの物色に出かけていた
出かけ際にDエンジェルは「この夏こそは・・・・!」となんだか気合を入れていた

自分はさっさと海パンに履き替え、ビーチパラソルも借りてのんびりと待っていた

待つのはいい
待つことだけは
だが

「君、もしかして一人〜?」

また魔物が副長に声をかけてくる
今回はメロウの二人組みだった

「すいません、僕、相手がもういるので・・・・」
「ちぇ〜・・・・残念・・・・」

すごすごと引き下がるメロウ二人組み
もうこれで4回目のナンパだった

今はまだいいが、相手の有無おかまいなしにお持ち帰りされる危険もある
普段ならばともかく現在は非武装なのだ
力尽くで来られたらスライムなど戦闘専門外の魔物にも負ける自信がある

「早くデュラハン来ないかなあ」

心細さすら感じてきたその時

「おーい、ハニー♪」

愛しの人(魔物)の声が聞こえた
副長は声に反応して振り返る

「遅いよデュラハ」
















「ハラショー(素晴らしいの意)!!」
「うお!? ハニーどうした!?」
「あ、すいません つい興奮して」

なんとデュラハンはV字水着という、かなりきわどい水着を着用していた

「それにしても・・・・なかなか素晴らしい水着ですね!」
「ふふふ〜♪ ハニーに欲情してもらえるように悩みまくったからな!」

デュラハンは得意げにふんぞり返るが、水着がきわど過ぎて
おっぱいが思わず零れ落ちてしまいそうになる

「ところでハニー、ちょっと遅くなったが他の魔物にコナかけられたりしてないだろうな?」

からかうようにデュラハンは言った
副長はそれに答えようとして・・・・少しイタズラを考えた

「そうですね、デュラハンが遅くなったせいで4回もナンパされちゃいました♪」
「え」

デュラ
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