ついにこの日がやってきた
今年のバレンタイン!
去年は散々だったが、今年は違う!
なぜなら
今年は反魔物領から親魔物領に引っ越してきたからだ!!!
近所は可愛い魔物だらけ!
これで貰えぬ筈が無い!!
さあ、カモンチョコレート!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こんにちわ〜」
お、スライムさんこんにちわ
「今日ね〜、チョコ作ってきたの〜」
ッッシャあああああああ!!!
キターーーーーーーー!!!
「はい、これ〜」
うおっしゃあああああ!!
これで勝つる!!
「私の一部が入ってるからね〜」
・・・・・・それって食べても大丈夫なん?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「どうもー」
あ、メドゥーサさんこんにちわ
「あんた今日、どうせチョコ貰えないんだろうから・・・・め、恵んであげるわ!
ありがたく思いなさいよね!/////」
うおおおおおおお!!
ありがとうございます!!!
これで十年は戦えるぜーーーーーー!!!
「ちょ、お、大げさすぎよ・・・・でも、喜んでもらえて良かった♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お兄ちゃん、こんにちわー」
「こんにちわー♪」
「ワシも来たぞー」
あ、アリスちゃん、魔女さん、バフォ様いらっしゃい
「チョコ持ってきたのー♪」
「あげますねー♪」
「ありがたく食べるのじゃぞ!」
ロリにまで貰えるとは・・・・感無量だぜ・・・・・
大事に食べさせていただきます!!!
「「「わーい♪」」」
(嬉しいけど、でもちょっと多くなってきたな・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・あの・・・・・」
ん、ナイトメアちゃん、どうしたの?
「・・・・あの、一生懸命作って・・・・・その・・・・」
もしかしてチョコ?
ありがとう! 嬉しいよ!!
美味しくいただきます!!
「・・・・・・・えへへ♪」
(・・・・・馬型チョコ? 結構大きいな・・・・食べきれるか?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お〜い」
あ、アカオニ姐さんこんにちわ
「バレンタインだし、チョコやるぜ」
え、くれるんすか!?
ありがとうございます!
「ま、普段酔ったあたしの介抱してもらってるしな、迷惑料代わりに食ってくれや」
・・・・・で、やっぱ酒入りチョコなんですね
いや、好きだけど・・・・姐さんらしいわ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・」
あれ、デュラハンさん、どうしたんすか?
「ああ、君か・・・・いやなに、今日はバレンタインだろう?」
はあ
「・・・・なぜ、女の私にくれるのだろう、と思ってね」
まあ、最近は憧れの先輩に渡すとかありますからね
「そういうものか・・・・・そうだ、これをやろう」
チョコ? デュラハンさんの余り物っすか?
「そ、そうじゃない・・・・その、私だって女なのだぞ?」
もしかして・・・・俺のために?
・・・・・あ、ありがとうございます!!
「あ、ああ・・・・・(ちょっと火傷なんかもしたが、作って正解だったな♪)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こんにちわ〜♪」
妖弧さん、こんにちわ
「今日、チョコを作ったからあげる〜♪」
おお、チョコ・・・・・・?
妖弧さん、俺には稲荷寿司に見えます
「いやね〜、中身はお米じゃなくてチョコなのよ〜?」
斬新過ぎやしませんか・・・・・?
いや、嬉しいっすけど
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして
「この膨大なチョコはどう食えばいいんだ・・・・・?」
机の上には、今にも崩れそうなチョコの山があった
「甘い・・・・愛が甘すぎるぜ・・・・・(むしゃむしゃ)」
一生分のチョコを食った気がした
だが
今後、これが毎年、更に量が増えていくことを、この時の俺はまだ知らなかった・・・・・・
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