本気で枯れるのかヒーロー?

「紀、徒...。次......私、だよ♪」
少し恥ずかしそうに、でも、嬉しそうな優樹が言う。
薄い朱色に染まった頬、恥ずかしそうにうつむくその表情は、正直ストライクゾーンだ。
だが。いくら好みだとしても、これは回避すべきだろう。
だって。優樹は外見的にかなり若い。
いや、顔や体が幼いという意味ではなくて、身長がちっこいという事だ。...いや、幼いか。それなりに。
まぁ兎に角、そんな小さな体で、サイズ的にはかなりデカいと思う俺との性交は少し心配なのだ。
________優樹の体が、壊れてしまわないだろうか?、と思ってしまう。
まぁ、もちろん俺が絞り取られるというのも一つの理由だけど。
それを含めても、彼女と繋がるのは危ない行為だろう。だから、精一杯うめく。
「んんー!!んっ!」
うめいて、叫んで。みっともないかもしれない。だが、間違っているとは思わない。
「ぁ....。外して、欲しい、の...?」
性格が優しい優樹は、俺の口を塞いでいた布を外して、体を縛っていた縄...いや、草のツルか?兎に角、それも外してくれる。
「外れた...よ?」
そう言って、ちょこん。と、俺の隣へ座り込む優樹。だが。
「...俺、さ。優樹とはそういう事....出来ないと、思う。ゴメンな?」
出来る限り優しく断る。そして、この場を立ち去ろうとした。の、だけど。
「....どうし、て...?」
と、優樹が俺の服の袖を掴む。そして。
「私...紀徒が、欲しい、よ?だって...私は...好き、だから...」
俺の背中に暖かいモノが当たる。おそらく、優樹が頭を押し付けたのだろう。
優樹は、さらに言葉を紡いでいく。
「やだ、よ....。私だけが、求める、なんて...」
俺はただ、無言でその言葉を聞く。
「私じゃ、嫌...?ぁ....」
悲しそうに震える声に、俺は衝動的に振り向いて、彼女を抱きしめていた。
「俺、さ。優樹の事は好きだぜ?」
そう、告げる。すると。
「っ...。じゃあ...その...私とも、してくれる?」
そんな事を、訊いてくる。だがやはり、俺の意思は変わらない。
「優樹の事も、大好きだから....。俺には、出来ないんだ」
「どうして...っ?」
鈴のような声を震わせて、呟く優樹。その体を、俺は少し強く抱きしめて告げる。
「その...アレだ。そういう行為は...最初、痛い、からさ。俺は優樹を傷つけたくなんかない。だから...今回は、これで、我慢してくれ」
そのまま、優樹のシャツの中に手を滑り込ませて、小さな膨らみを揉みしだく。
挿入はしないが、これぐらいならやってやれる。
だから、出来るだけ気持ち良くしてあげたい。そう思い、手に収まる程の膨らみの先端部を、指でこねて、つまみ、はじく。
「ぁ..っ..紀、徒っ.だ、め...ぁ、あ...ひゃ、ぁ..」
その行為を繰り返して、優樹の耳元で呟く。
「意外に、敏感なんだな。でも...何が、ダメなの?」
少し...意地悪にいってみる事にした。すると。
「ちがっ、う...ぁっ..ん.だめじゃ、ない...んぁっ、けど..ひゃああ!?」
「そう。...じゃあ、これは?」
そう言って、もう片方の手を優樹の股間へと持っていく。
そして、エストレア同様、毛の生えていない秘部を開き、指で弄ぶ。そして、その指を。
「へぇ。こんなに濡らしてたの?いやらしいね..優樹は」
優樹の目の前で、糸を引く指を見せつける。
「やらしく..なんかぁ..っ、ぁ..んぁ...紀徒の、ば、かぁ..ぁ..」
そう言って、俺の体にしがみつく優樹。だから、乳首を強くつまんでみる。すると。
「ひゃっ、あぁ!?いき、な、り..んぁ...っ!」
いきなりの快楽に驚いて、俺の首筋に顔をうずめる優樹。
だが、手は休めせないで、優樹の胸をつまみ、揉む。
「ひゃ、ぁっ!?んっ、あ♪そこ...良い、よっ、ぁ..」
首筋に顔をうずめた状態で、口を開く優樹。そして、その口が閉ざされようとした時。
優樹の、小さな牙が当たり、首筋に刺さる。
それを優樹は...ヴァンパイアの本能だろうか?流れ出た俺の血を、舌を這わせて、吸い取る。
だが、痛みは無い。むしろ...。
「ゃ、あっ、ん!?れろ、んぁ、凄、いよっ、!?ちゅっ、んぁ♪」
電流が体を駆け巡る程の、快楽。そしてそれは彼女も同じなのだろう。
その体はこわばって、ふるふる、と震えている。
そして次第に、しがみつく力も強くなって、一際大きく体を震わせる。
「なに、か...来る、よ..ぁ...んぁあ!?」
そして、絶頂。
ガクガクと体を震わせて、脱力する優樹。
しかし、まぁ..
気絶する程気持ち良かったのかよ。
11/10/26 08:04更新 / 紅柳 紅葉
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