朝、私は余計な物を捨て、清々しい気持ちでベッドから起きた。
服を着替えると意気揚々と登校する。今日は学校でいっぱいクロフォード様に可愛がってもらうんだ〜。にやける顔を隠そうともせず、私は学校へと急ぐ。
「真奈美、おッはよ〜!」後ろから背中を叩かれる。オヤ? 元気の良い挨拶する奴なんて、私の知り合いに居たか? それに何か違和感が……
「誰よ、まったく」振りむいた私の視線に飛び込んだのは、私と同程度の背丈な女の子。私と同じ背丈って事は小学校3・4年生ってところだろう。 そうか、さっきの違和感は、この子が『横から』背中を叩いたせいか……
けど私の知り合いにそんな年の子なんて親戚のクソ餓鬼しか知らないし……こんなかわいい女の子なんて、知り合いに居たかなぁ?
「お譲ちゃん、誰? どこの
ラリアット
「ウ〜ン、一度でいいからこういう事してみたかったのよねぇ」お嬢様、笑う。
「このクソ餓鬼、イテ○マシタロカ!」素の出た私に怯え(モーション)ながら半笑いで差し出してきたのは、生徒手帳? エ? ウチの生徒?? 私と同じくらいのチンチクリンなんて居たっけ???
名前を見る。久川 彩音。そっか〜ひさかわあやねって言うんだ〜お譲ちゃんは
……………………
「何ぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」
素っ頓狂な声を上げて驚く私を見て、笑い転げる彩音。周りの一般人は何事かと私の方を怪訝そうに見ている。このままじゃ色々マズイ。慌てて彩音の手を取ると校舎へ走り込んだ。向かうは図書室。あそこなら余計な茶々は入らないだろうから。
「ホント面白い。真奈美をいじるのがこんなに面白いなんて思わなかった!」
図書室へ行ってもしばらくの間涙を流さんばかりに一頻り笑い倒すと、彩音は私の肩を抱き寄り添う。
「ゴメンね。からかうつもりじゃなかったんだ。ただ、真奈美に『今の私』を見てもらいたくて」
「今の私?」確かに今の彩音は、記憶にある彼女とは大幅にずれている。何よりもその背格好だ。私の記憶が確かなら、エッチをした彩音は確かに今までのっていうか、大人な彩音だった。私よりも30p物差し以上の差があり、学園のミスコンに出たって不思議の無いモデルさんみたいな体格だったのに……今は私とさして変わらない大きさに縮んでいる。大きな人の体ってのは一日……実質的には半日強でこうも変わる事ができるものなのか?
「そう。この姿が今の私。昨日の私……正確には真奈美とHした私は、変身した姿ってところ。第一私にオチンチンなんて無いわよ」
……考えてみれば当り前な話だ。女の子にオチンチンなんて生えている筈が無い。しかし……「変身ってのは……」何ともおかしな話じゃないか?
「当り前の話だとは思いませんか。何故なら彼女は見習いとはいえ魔女なのですから」彩音が説明するより先に声がかかる。振りむいた先には、とっても綺麗な、私と彩音が声を失うほどの美少女が佇んでいる。同学年位の大人の階段を上りはじめた色艶がとても綺麗な。特にその柔らかい腰付きとロングストレートの黒髪が良く似合って……正直、羨ましい位。でも、学校に私服ってまずくない?
「あの、どなたですか?」今回もかなり謎めいている。隣の新米魔女さんも首を傾げたまま。
「まだ、貴方達のように幼女化はできていませんので……ワタクシの場合、今しばらくは時間がかかりそうですね……」私達を前に、どこか皮肉めいた声を上げる美少女A。にしても、そのワタクシってのは、誰かさんに……似て……・・・まさか
「そいつは片桐紅葉だぞ」更に奥から、ツンツンとした少女の声が響く。この声は間違いなくクロフォード様の声だ。って、
「「えぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!」」今度は彩音も仰天する番。
「失礼ですね! 私にだって少女の頃はあったのですから」口を尖らす姿すらメチャ可愛い。これじゃ今の、っていうかあの年増は詐欺じゃねえか!
「人間の進化って、時に残酷なんですね……」心底お悔やみ申し上げると、彩音は手を合わせる。……イヤ、それはやりすぎだと……
「私だって、好きであんな姿に、あんな年増になった訳じゃないわ!!」今や仲魔の少女に喰ってかかる元年増少女。ウン、ここからみている限りとてもあの発育のイイ二人とは思えません。「でも、何で? 二人とも突然若返ったのよ??」
「それは僕が答えてやろう」ようやく私達の輪に入り込んだクロフォード様がコーヒー片手にいかにも寝起きといった風体でご登場奉る。「お前らも飲むか?」いつの間にか、人数分のカフェオレも手にして。
「本当は突然でも何でもないさ。僕と契約をした時から、彼女達は徐々に若返っているんだ」
「何で?」
「それは僕が彼女たちの“老い”を食べているから」
老いを食べる? 何とも現実離れした話。まあ、クロフォード様は悪魔なん
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