「その時・・・男の背後から物音が・・・」葵
「ドキドキ・・・」陽太郎
「・・・」麗奈
今日も今日とて、全くヤーさんらしくない麗奈達一同。今は闇夜が不気味な丑三つ時。アイエエエエ!?現在の時刻は午前2時。天体観測それと少し雨が降っている。麗奈達は、真夏の風物詩、怪談を楽しんでいるようだ。陽太郎は麗奈に抱きつき、少し震えている。麗奈の顔はろうそくに照らされて分かるように、冷や汗をかいているように見える。ちなみに作者は怪談で漏らしたことがある。漏らしたことがある。
「なんだ・・・なにもいないじゃないか・・・男がそう言って、帰ろうとしたそのtガタッ!「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」
何か、大きな物音がして、皆一目散に布団にもぐる。そして、少し時間がたった後・・・
「ビビった・・・しろちゃん大丈夫?」ティコ
「ぐるじい・・・ティコさん・・・」士郎
「つーちゃん助けて・・・」ハウ
「絞めすぎです・・・苦しい・・・」勤
「なんだってんだちくしょう!」薫
「びっくりした・・・体温が急に下がったから動けない・・・」桜花
「尻尾が逆立って・・・もう・・・毛並みが乱れたわ・・・」菊
「怖かった・・・」葵
「グスッ・・・ヒクッ・・・」リン
「姉さん泣かないで・・・」リナ
「ステーキにされる幻覚が見えた。」ミウ
「ハムにされる幻覚が見えた。」ミーナ
「狸汁より怖いでえ・・・」加奈子
「あばばばばばばば」アカ
「あががががががが」アオ
「麗奈さんしっかり・・・!」陽太郎
「チーン」麗奈
泣いているもの。きつく抱きしめられるもの。パニックになるもの。怒るもの。幻覚が見えたり、体温が下がって、毛並みが乱れるもの。そして白目をむいて、気絶する組長。もう地獄絵図だった。
そして、ようやくみんなが正気に戻ったころ。
「おい、誰かさっきの物音、確かめに行ってくれねえか?」麗奈
「「「「「「「「「「「「いやです」」」」」」」」」」」」
「アタシもいやだ。」麗奈
「私はしろちゃんを。」ティコ
「わたしはつーちゃんを守るので。」ハウ
「「ぐるじい」」勤&士郎
「さいしょはグー!」麗奈
「「「「「「「「「「「ファッ!?」」」」」」」」」」」」
「じゃんけんポン!」麗奈
そして結果は・・・
「わ・・・若一人だけ・・・」葵
「組長ついていってあげたら・・・?」薫
「いやだ!泣きそうなんだよ!」麗奈
「わ・・・若・・・?」菊
「モーナニモコワクナイ」陽太郎
(アカン)加奈子
「じゃあこれを」麗奈
「か・・・懐中電灯・・・」陽太郎
「いってらっしゃい」麗奈
「・・・・逝ってきます」陽太郎
「これアカンやつや」桜花
かくして、全て押し付けられた陽太郎。この先あんなことが待っているなんて思いもしなかっただろう。
「麗奈さんの薄情者・・・」
一人で廊下をあるく陽太郎。耳に虫の鳴き声が響く。そして、物音の正体を見つける。
「な〜んだ。じょうろが風で落ちただけじゃない。」
引っかけてあった、じょうろが地面に落ちているのを陽太郎は発見した。そしてそのじょうろを手にとる。
その時だった。
「うわ!?なんだこれ!?」
陽太郎の手に、とても長い髪の毛がびっしりとついたのだ。黒髪で、女性のものと思える。それは、陽太郎を恐怖のどん底に落とすのに十分すぎるものだった。
そして、陽太郎の耳に物音が聞こえた。
ガタッ
#183;
#183;
#183;
「ひっ!?」
なにかが動いた音。そう陽太郎は認識した。そして葵の怪談を思い出すのであった。
その時・・・男の背後から物音が・・・
「あ、あんなの怪談だよ・・・まさかね・・・誰かいます・・・?」
しかし、返答は返ってこない。
シーン
「やっぱり、魔物がいても幽霊なんかいないんだよ。」
そして麗奈たちの元に帰ろうと、振り返った。
そこに奴はいた。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
恐らく今世紀最大の悲鳴であろう。陽太郎は必死に逃げる。懐中電灯に照らされたその顔は狂気ともいえる笑みを浮かべていた。髪の長い女だった。陽太郎は軽く粗相してしまったが、お構い無しで逃げる。
そして、ようやく麗奈の元にたどり着いた。
「ででででで!!!」陽太郎
「どうした!?」麗奈
「若!?あら、少し粗相を・・・」菊
「ひいいいいい!?いったい何が!?」士郎
「よっちゃんしっかり!」勤
「でででで!出たんです!!!」陽太郎
「何がだよ!?」麗奈
「幽霊が!」陽太郎
「はあ?んなわけ・・・」麗奈
「こ・・・これ見てください
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