「はいは〜い♪リリィの牛乳屋さん到着ですよ〜♪」チリンチリン
「お〜来たか。」
「こっちにも5本くれ〜!」
「美容に良いのよね〜♪それに美味しいし♪けどなぜ最近胸が張るのかしら?」
口々に話す、お客達。ここはとある田舎の道である。そこでリリィと言う名のホルスタウロスがチリンチリンという軽快な鈴の音を鳴らし、今日も牛乳を売る。そして値段は50円と、破格の値段で売っているのだ。さらに驚くのはその味である。とても甘いのだが、しつこい甘さではなく、さっぱりしていてとても濃厚なのだ。ケーキやお菓子、チーズの業者にもこの味は轟いている。しかしこの味ならば普通はもっと高いはずなのだが・・・
出所はまったくもって不明なのである。
「はいは〜い押さないで押さないで〜♪あら?彰(あきら)くん♪いらっしゃい♪」
「お姉ちゃん。一つ頂戴〜」
行列の中に、いつも買いに来ている常連さんがいたのだ。名は、[小暮 彰] リリィの牛乳をいつも買ってくれる少年だ。しかし・・・目的は・・・
「はい♪どうぞ♪」プルン
「う、うんありがとう・・・」
そう、もう一つの目的はリリィの胸にあった。実は、数ヶ月前からリリィの胸が気になりだしたのだ。思春期のせいもあるのだろうが、なにより、リリィのボディが悪い。健康的な肉付き、むちむちとしたお腹。そしてでかい胸。どれをとっても少年の心に食い込んでくる。
「では、また今度〜♪」
「じゃあな〜」
「5本で足りるかな?」
「やっぱりおかしい・・・胸が張る・・・」
「・・・・お姉ちゃん」
彰は脳内から、リリィの事が離れなくなっている。リリィの事を考えるとドキドキしてしまう。不思議な気持ちを抱えたまま少年は家に帰っていった。
ーーーーーーーーーー
〜とある場所〜
「んっ・・・あっ・・・」
どこからか喘ぎ声が聞こえてくる。その声は激しさを増していく。
「あんっ・・・!やんっ・・・!彰くんだめえ・・・!」
その声は彰の名を呼び、喘ぎ続けている。そして・・・
「出ちゃうううう!!!」
ビチャビチャ!ジャボジャボ!
「はあ・・・♪また瓶に入れなきゃ・・・♪」
奇妙な事に、バケツに大量の液体が入った音がしたのだ。いったいなんなのだろうか・・・?
ーーーーーーーーーー
「は〜い来ましたよ〜♪」
「来た来た」
「10本くれ〜足りなかった〜」
「胸が大きくなっちゃった・・・♪まだ飲みたい・・・♪
「お姉ちゃん・・・」
再びやってきたリリィ。彰は悶々としている。
「はい♪彰くん♪」
「うん・・・(アレ?)」
牛乳を受けとるとき、彰はあることに気づいたのだ。
(お姉ちゃんから牛乳と同じにおいがする・・・)
そう、リリィの体からほのかに牛乳と同じ香りが漂っているのだ。とても甘いにおいで、少し呆けてしまう香りが。
「では、また〜♪」
「じゃあな〜」
「15本のほうが良かったかな?」
「モ〜♪あら?なんで私牛の鳴き真似なんて・・・?まあいいか♪」
「・・・・」
彰は迷っていた。実は牛乳の生産方法が知りたいのだ。あんなに綺麗なお姉さんが、何故?どうやってこんな美味な牛乳を作っているのか?それが知りたい。
「・・・ついていこう」
なんと彰は勝手に後をついていこうとしている。リヤカーを引いて、胸を揺らすリリィを気づかれないようについていく。
「〜♪」
「バレないようにバレないように・・・」
(フフッ♪ついてきているようですねえ・・・♪)
とっくにバレてるのも知らずに、彰はリリィの後を追う。
ーーーーーーーーーー
「ふ〜っ着きました〜♪」
(ここがお姉さんの家・・・)
数分程か?リリィは歩を止め、とある家の前で止まった。その家の見た目はとても大きく、立派な屋敷であると伺える。
「じゃあやりますか♪」
(牛乳のことかな・・・?家じゃなくて倉庫?に入ってく・・・)
リリィは屋敷に入らず、倉庫のような場所に入って行ったのだ。こちらも相当な大きさだ。
「ふんふふ〜ん♪」
(少し待ってから入ろう・・・)
ーーーーーーーーーーー
「よし、行こう・・・」
彰はゆっくりと、音をたてないように倉庫へと向かい始めた。倉庫の中は意外にも綺麗で、彰が想像していたのと少し違っていた。
「なんで、牛さんや機械が無いんだろう・・・?」
そう、乳牛や牛乳を搾る装置が全く無いのだ。普通の農家には絶対にあるはずなのだが、リリィの倉庫にはそれが一切無かったのだ。そうやって脳内が[?]の状態で進む彰。
が
「んうっ・・・あう・・・」
「ビクッ・・・!お姉ちゃん・・・?」
どこからか苦しそうに呻くリリィの声が聞こえてきたのだ。少し驚いた彰だが、心配になりリリィを探
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