住民たちB

「そういえば、大家で思い出したけど、102号室に謝り行っていないな」
転移などで多くの人々が行き来するので当然バタバタうるさくなる。ここは2階。当然下の人は堪ったものではなかっただろう
今は音が出ないようになるという魔法をかけてもらっているので音は出ていないはずだけれども一応は謝っておかないといけないような気がする
と、いうことで102号室に向かった

ピンポーン

「吉野さんいらっしゃいますか?上の階の加瀬です」

コンコン

「・・・いないのかな?」

『・・・なにか?』

後から声が聞こえて振り向くと紙袋と肩掛けバッグを持った体格のいい男がいた
「あっ!ああ吉野さん。どうもすみません。五月蝿くしてしまって、最近仕事でストレスが溜まってしまっていたんでついバタバタしてしまったんです」
「わざわざ謝りに来てくれたんですか?」
「本当にすみませんでした」
「いえ。いいんですよ。では、私は忙しいので・・・あ!!」
そういいながら横をすれ違おうとしたときに紙袋がぶつかって落ちてしまった
散乱する中身。
慌てる吉野氏。
中には写真屋かなにかの袋。そこから出てきた大量の写真
どれもこれも違う人物を被写体としているが、共通している特徴があるそれは・・・

幼い少女の写真

普通のアングルから隠し撮りと思われるものまで、そのあどけない姿を撮られている
「・・・」
「・・・」
あまりの気まずさに沈黙してしまう
さっきまで気が付かなかったがどうやらバッグの口が開いておりそこから一眼レフカメラが見えた
「・・・すみませんでした」
「・・・では失礼」

部屋に戻ると、ふっと緊張の糸が切れた気がした
「・・・あの人ロリコンかよ・・・」
「ロリコンとな?」
「うわっびっくりした!!」
「ようやくお主もロリに目覚めたか?」
「俺じゃなくて、下の階の吉野さんですよ」
「なんじゃ。ようやくわしのの良さに気づいたのかと思ったがまだまだ青いのう」
「なに言っているんですか。バフォ様はりっぱなオトナな女性ではないですか」
「おっぱい星人に言われても説得力がないんじゃ!!今日という今日は言わせてもらうが、人の前で毎日毎日レナのやつと乳繰り合いおって!あんな乳がでかいだけのレナなんぞどこがいいのだ!!乳なぞただの脂肪のかたまりではないか!そもそm・・・!」
「そっ!そんなことよりも下の階の吉野さんの性癖が分かったんですよ?バフォ様、彼のような性癖の人にはどんな所へ案内すればいいんですか?」
「・・・うぉっほん!!・・・それは妖精郷であろうの」
「妖精郷?どんな所なんですか?」
「簡単に言えば、ロリコンの聖地じゃ」
「ロリコンの聖地・・・」
「興味がでたか?ならば詳しく教えてy・・・」
「結構です!そうと決まれば吉野さんをその妖精郷に送ってしまえばいいわけですよね?」
「・・・生憎とレナはおらぬぞ?」
「何故?」
「魔界の厄介な所を希望した奴がおってな。そこへ案内しておるからしばらく戻らん」
「・・・なんと!じゃぁどうすれば?」
「お主が妖精郷に案内してやれ。そうしてロリの真髄を叩き込んでもらえ!!」
「そんな!それじゃレナが悲しむじゃないか」
「おぬしに選択肢をやろう!わしの魅了・洗脳魔法を食らいこの先ずっとロリコンになるか、お主がその吉野とかいう者を妖精郷に連れて行くかどちらかじゃ」
「どっちも嫌です」
「ならばわしが直々にお主を妖精郷に案内してやろう!」
「それも・・・」
「嫌と申すか?嫌なのか?」
「バフォ様目が怖いですよ?・・・って!」
「何を考えておる?この案件持ち込んだのはお主ぞ?ちゃんときちんとそやつを送り届けよ!」
「最初に移住希望者のために人材募集したときに妖精郷担当とか言う人のメールが届いていたっけ?」
「妖精郷担当者じゃと?何者じゃ?」
「ちょっと待ってください。確かこのメール欄に・・・あった!」
『初めまして、妖精郷係員の佐藤○夫と申します
こちらでは綺麗なお姉さんよりも可愛い女の子がよろしい方達のための生(性)活をサポートしております
魔界移住計画の際には、是非とも妖精郷をご指名いただける事を切にお願い申し上げます・・・』
「これだこれ!え〜とこのメアドに・・・、妖精郷ヘノ転移希望者1名アリ連絡コウ・・・っと」
「佐藤?どこかで聞いた名じゃな。確か何かの協会に所属しておるとか・・・」
「協会?じゃあ立派な人なのですね。この分野はまともな人はいないのかと思っていたけど、この人は大丈夫なんだろうな。しかし、待てよ?妖精郷を担当していると言うし怪しくないか?・・・考えてみるとなんか早まったことしたかな?」

『いえいえ。ぜんぜん怪しくないですよ?』

「誰だ!」
「お初にお目にかかります。私、妖精郷係員の佐藤○夫と申します。以後お見知りおきを!お
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