Taste me

 禄でもない日常には、禄でもない目覚めが付き物らしい。
「ちゅぷ、れろっ、ちゅぱっ、ちゅっちゅっ……あ、起きたの?」
 朝起きると、ベルが僕のペニスをしゃぶっていた。
「待って、そろそろ出そうな感じだから」
 何故お前がそれを言う。
 確かに出そうだが。
「ちゅっ、れろっ、じゅる、ちゅるる───んんんっ
#9829;!」
 ペニスは痙攣しながら朝一発目の精子を吐き出す。また今日も彼女の口を、喉を、胃袋を、白く彩っていく。
「んっ──ちゅる、ごくん───ごちそうさまでした」
 これが、僕を奴隷にして以来の彼女の朝ご飯である。
「やっぱり美味しいわねぇ…………でもなんか飽きちゃったかも」
 そりゃ一週間ずっと同じものを飲んでいれば飽きも来るだろう。
「マンネリねぇ………」
 そう言いながらも右手で絶えず僕のペニスを弄くる。
「……今日一日でじっくり考える事にしようかな?なんたって今日は」

「土曜日なんだし」

 つい、ため息を垂れ流しそうになり、慌ててそれを喉の奥に留める。
 土曜日。しかも学校も完全に休み。
 憂鬱この上ない。
「……何か不満でもあるの?」
 まずい、感づかれたか。
「まったく、立場を弁えなさいよ……あなたはね」
 手コキのスピードが上がる。
「あたしのザーメンサーバーにすぎないんだからっ!」
 ビュクッ
 本日二回目の射精。もはや作業感覚である。
 飛び上がった精液は彼女の右腕と髪を汚す。朝からそんなに汚れてしまって大変じゃないのだろうか?
 それにしても、最近思うんだが、なんか身体の様子が変だ。何回射精しても衰えてこないし……
「それはそれは、ありがたいことね。精奴隷としての意識が身についてきたって事なのかしら」
 それは絶対にない。
 ……と思うよ?
「さてそれじゃあ、あたしはたった今朝ご飯を済ませちゃったし、今度はあなたの朝ご……」
 ここで彼女は、ハッと何かに気がついたようで、にわかに立ち上がり不気味に笑い始めた。
「……………うふふ。なんで今までこれに気がつかなかったのかしら………うふふ、ふふふ」

「はぁ──じゅるる──昼が待ちきれないわ」

 うっとりとした表情でよだれを垂らす我がご主人様。
 絶対に禄でもないことが起こるに違いない。
「さて、お互いザーメンでベトベトになっちゃったし、お風呂に入りましょ」
 お前が勝手に汚したんだろうが、いい加減にしろよ。毎回毎回勝手に精液飛び散らせやがって。もうちょい時と場合を選べよ。
 少しは責任を感じてくれ。
 僕はそう思うんだ…………だからさ、せめて、だ。


 せめて一人で入らしてくれないかな?
「駄目。自分の玩具は自分で洗わなきゃ」
 風呂。女王様ご主人様、と呼んではいるがこいつは決して金持ちなどではない。従って住む家も普通の民家である。その普通の民家の普通の風呂。
 だからもちろん、浴室は二人で入るには狭い。まして湯船に一緒に入ろうものなら、どうあがいても常に身体が密着することになる。
 そんな姿勢で僕達は今風呂に浸かっている。僕の胸板に背を預けて、彼女はゆったりと身体を伸ばす。
 まだこいつがロリな体型で良かった、もしもう少しでも大きければ色々と面倒なことになっていただろう。
「………だいたいあなたの考えていることはわかるわ。次そんなこと考えてみなさいよ、五リットルは連続で射精してもらうわ」
 枯れる、やめてくれ。
 どうやら、身体が小さいことを気にしているらしい。
 すみませんでした。
「よろしい…………むむ───そうね、そういうのもありなのかもね」
 また何か思いついたようだ。どうせ話の流れ的に僕が大量に射精しなければならないやつだろう。
 勘弁してくれよ。
「まぁ、今日はさっき思いついたことだけをやってもらうわ。もちろん、たくさん出してもらうことに変わりはないんだけどね」
 くるり、と向きを変えて僕と目を合わせるベル。
「だから、今はゆっくりと休みなさい……んれろ」
 彼女は僕の頬を伝う汗を舐める。
「ぴちゅっ……ほんと、導は見込み以上の美味しさね……ちょっと口開けて」
 言っていることとやっていることが違うではないか。こういうのは休むって言わないんだよ。
 だが、僕は奴隷。主人の言うことには従わなければならない。
「いい子いい子
#9829;ちゅー、ちゅるるるるっ、んんぅ
#9829;」
 思いっきり口の中の唾液が吸われる。だが、きっとこれはキスとかではないのだ。ただおやつをつまんでいるだけなのだろう、彼女にとっては。
「舌らひてっ………んっ、じゅぷ」
 今度は、舌を吸われる。まるでフェラチオのように情熱的にしゃぶりついてくる。
「じゅぷっ、ちゅぷっ、じゅっ、じゅるり」
 舌の表も裏も、頬の裏側も全部、乾くまで吸い付かれる。
「んんんっ

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