「さ、さすがに常に全裸は辛いぞ!」
俺の服はどこに行ったんだ!?
「う〜ん、さっきまでここに置いておいたんだけだも───盗まれちゃったかな?」
「はぁ!?」
「男の服って結構高く売れちゃうんだよね………まぁ、気にしない気にしない
#9829;」
「気にするよ!」
羞恥心とかではなく───全裸で森を歩く危険性。
格好の的だろ、虫とかの。
「えぇー───じゃあ」
乱良はそこらへんの植物から葉っぱを一枚、引きちぎり───
「えいっ」
俺の股間に貼り付けた。
「………」
まさか、マンガでしか見たことのない、このファッションをしなければならない時が来るとは……
いや、でもこれ何の解決にもなってないよ?
「葉っぱ一枚あればいい〜♪」
「おいやめろ。歌うな」
「生きているからラッキーだ♪」
「原因であるお前にそれを歌われるとすっげえ腹立つ!やめてくれ!」
「YATTA!YATTA!──ん?ヤった?もぉ、えっちぃ
#9829;」
乱良は股間を手で───クチュクチュと───
「自給自足するな!」
「じゃあ不明ちゃんが供給してよ
#9829;」
「…………いや!無理無理!」
「むむぅ……まだ不思議の国に慣れきってないね」
「そりゃあ、まだ来てからそんなに──え?慣れたらどうなんの?」
「ひ
#9829;み
#9829;つ
#9829;」
絶対ろくなことにならないな。
いや、でも、考えてみれば幸せなのかもしれない。滅茶苦茶なヤツではあるが、乱良のような美女を毎日抱けるというのは………悪くない。
うん、悪くないんだけども!最後の理性が精子──いや、制止してくる!
「まずい!汚染が始まってる!」
「私も汚染してほしいなぁ──不明ちゃんのザーメンで
#9829;」
「不明よ、耳を傾けるな!」
くそ!どうすりゃいいんだ!?
「む〜どーしてそんなにえっちを拒否するの?」
「いや!色々とすっ飛ばしすぎなんだよ!」
「『結果』だけが残ればいい、って某マフィアのボスさんも言ってるよ?」
「うるせぇ!レクイエムすんぞ!」
「しかし、女王のところ行って何するつもりなんだ?」
「外の人と結婚するには女王様の許可が必要なの?」
「なるほどねぇ───で、女王はどこにいるの?」
「お城にいるよ」
「じゃあ、そのお城ってどこにあるの?」
「………………」
「──おい、まさか!」
「大丈夫!大丈夫!歩いていればそのうち着くって!」
「──────一つ実験をしようじゃないか 」
俺はその辺の木の棒を拾い──
「嘘──それで私の処女を──」
「うるせぇ!最後までやらせろ」
「や、ヤらせろだなんて───でも不明ちゃんがシたいって言うならそんな木のぼっこでも──ん
#9829;」ビクン
中学のエロガキかよ!
『やる』『いく』のワードと棒を持つのはこの先控えよう。
「とりあえず、この棒を地面に」
サクッ
「あん
#9829;」プッシャァァピクピク
「地面に刺しただけですけども!」
「挿入(さ)しただなんて──」
くそ!なんも言えねぇ!
「で!だ!しばらく歩くぞ」
「ほらな!」
道理でさっきから同じような風景が続くわけだ──俺達は地面に刺しておいた棒に、再び出会ったのだ。
レクイエムされてたのは、俺だったァーー!
「いや、これはマンダムの方でしょ」
「ずいぶんとお詳しいようで」
「ようこそ──不思議の世界へ」
七部好きなのか………
「あ〜あれだ、チェシャ猫とかいないの?道案内でもしてもらわないと永遠と繰り返しだぞ」
「イザナミ「そろそろネタぶっ込んでくるの止めようか」
安易すぎる。
「チェシャ猫ね───あいつビッチだから気をつけてね」
「お前が言うな、お前が」
「チェシャ猫さ〜ん」
しかし、返事は返ってこない。
「どうやら、忙しいみたいね」
「チェシャ猫って忙しいとかあるのかよ」
「ええ、最近は特に……一人行方不明ですし」
チェシャ猫って複数名いるものなのかよ。
「仕方がない。とりあえず歩こう」
しかし、一向に棒の周辺から離れることができない。
マジでイザナミだ……
ぐぅ〜
「おい、そろそろ腹も減ってきたんだが」
「う〜」
「抜け出せる方法はないのかよ」
魔法とか。
「魔法──ではないけれども、一つだけ方法はあるよ」
「なんだ?」
「結構、体力使うし……なによりも不明ちゃんの覚悟が必要なの」
「何だ覚悟って…………まぁ、できることならやるけどもさ」
魔法関連のことはよくわからないぞ。
「安心して!そう!それはデキることをヤる覚悟
#9829;!」
「うわぁ!」
乱良は俺を地面に押し倒す。
「ち、力強っ!」
「当たり前じゃない。魔物娘だもの」
忘れてた。
意識しないと普通の女の子に見えちゃうんだよなぁ、乱良は。
「あ
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