「ねぇねぇ…」
「なんだ?」
スーパープリチーな我が恋人のゲイザー、ヒナタが僕を呼ぶ。
「えへへ……」
「どうしたんだよ」
ヒナタは落ち着かない様子で僕の周りをうろうろする。何やらニヤニヤしているがいったいどうしたのだろうか。
まぁだいたい予想はつくが。
「ねぇ、今日はなんの日でしょうか
#9829;」
「今日、ねぇ……バレンタインデーだろ?」
もちろん憶えていたさ。がめつい男だと思われないようずっと素知らぬふりをしていたのだ。
そうか、ついにか。ついにヒナタのチョコを食べられるのか。ずっと待ってたんだぜ。
………と、そう意気込んだのだが、彼女の手には肝心のチョコがなかった。
「それでさぁ………何か気づかないかな?」
彼女は基本的に服を着ないので隠す場所はどこにもないのだが。なんだろう、サプライズ的な何かがあるのだろうか。
「ん?………なんかチョコの匂いがするんだけども」
キッチンの方からとかではなく、目の前のヒナタから。
「香水でもつけたの?」
「ブッブー」
確かに、香水は無理があったか。一応チョコの香りもあるにはあるらしいが、こんな露骨にチョコという感じではないのだろう。
「んー」
あとは…………そうだな。
「ジェルが………減った?」
ヒナタがいつも大事な部分を隠したりするのに使っている黒い半個体のジェルの事である。
いつもは腕や足にも付いているのだが今日はそれがない。
いや、でも胸やあそこのあたりは増えている気が………
「ん、結構近いとこまで来てるね。もっと近づいてよーく見てみたら?」
「ふむふむ……」
顔を胸まで近づけ、まじまじと見つめる。
うん、いつも通りちょうどいいおっぱい。薄すぎず、大きすぎず、なおかつもっちりとしている。
「誰がおっぱいの批評をしろって言ったんだよー!」
彼女は僕の頭をがしりと掴み、その至高のおっぱいに押しつけてきた。
かなり強く押しつけられたせいで口の中にジェルが入ってしまう。
ん?………なんだこれ?甘い。
甘い。甘苦い。
………チョコレート。
「ヒナタ………まさか」
「そう、そのまさかなんだよ」
これ、全部チョコなの?
今お前の身体に付いてるの全部チョコなの?
「せいか〜い
#9829;さて、ネタばらしも終わったところで」
「私をめ
#9829;し
#9829;あ
#9829;が
#9829;れ
#9829;」
最高にベタな展開。だがそれがいい。
今日はどんなにベッドがベタベタになってもかまわない。そんな勢いで僕はお姫様だっこした彼女をベッドに放り投げた。
「きゃん
#9829;」
彼女はぽよんと跳ねる。チョコの香りが辺りに広がる。
「これ本当に全部チョコなんだよな……」
「ふふ、ちょっとー、いやらしい目でどこ見てるのー
#9829;」
僕のいやらしいスケベな視線から胸とあそこを隠す。
まだ隠れてるから別にいいじゃないか…………まだ、ね。
「がっついちゃって………今日ずっと我慢してたの知ってるんだからね」
あ、バレてたか。
「我慢してた分、ゆ〜っくり
#9829;じ〜っくり
#9829;そしてね〜っとりと味わっていってね
#9829;」
「じゃあ………いただきます」
僕はヒナタの鎖骨の辺りへ顔を近づける。少し溶けかけているチョコの香りと彼女の体臭が混ざり合ったものが漂ってくる。
愛おしい。チョコだけでなく彼女も一緒にいただいてしまいたいぐらいだ。
「れろっ」
「ふふふ
#9829;」
舌を、鎖骨に塗られたチョコレートの上に這わせる。彼女は僕の頭を抱きしめ、よしよしと撫でてくる。
なんだか子供になった気分だ。
「ちゅっ、れろ─────はむっ」
「んんっ
#9829;んやぁ
#9829;」
少しリベンジして甘噛みをしてやった。効果はばつぐんらしく、身体を震わせ頭を抱く腕に力が込められた。
「んもー………噛むなんて悪い子さん
#9829;めっ
#9829;」
ぺしり、と額をはたかれる。
うわぁ…………これは子供扱いとかじゃないな。
ペット扱い、か。
ものすごく興奮する。
「はぐっ、はむっ、れろっ」
この際ドMに目覚めてもいいかもしれない。
ヒナタのペットか。
この世で最高の役職だと断言しよう。
「ちう…………んむっ」
とにかく僕はバター犬のように彼女の鎖骨にむさぼりつく───
鎖骨辺りのチョコはすべて舐め取った。おかげでヒナタの白い肌が僕の唾液でベトベトになってしまったが………
「んちゅ
#9829;………よだれとチョコが混ざってて、美味しい
#9829;」
彼女はその掬うにしては少なすぎる唾液を舐め、うっとりとしていた。
さて、彼女のことばかり気にしていては先に進まない。
僕は舌を這わせヒナタ
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