町から逃げて数時間位はたったのではないでしょうか。
あたしはそのくらいはたったてると思います。
さぁ!、頑張って将来の旦那様のお名前を聞きましょう!!。
「あのすみません。」
くるりと此方を向く旦那様。
その顔は、普通のお顔でした。
驚いているかもしれませんね。
こう・・・・・、ソフトに聞きましょう。
「お名前を教えてください。」
ふふ。さぁさぁ、教えていただきますよ。
そして、将来は旦那様になって頂きます!。
あたしを本気にしたのですからね!。
「ユウタ・アカネ…かな?。」
えっと、どちらがお名前でしょうか?。
急に慌てだしました。
あたしってまさか聞いてはいけない事を聞いたのでは!!。
「ユウタが名前でアカネが氏名なんだ。」
あと、この名前でよく女って間違えられるんだよ。
と、説明していただきました。
魔女の感が鈍ったのかと錯覚しましたからね?。
ややこしいの。
ユウタ様は、書をジ〜っと見ています。
何をしているのでしょうか?。
「うん、できた。」
そういうとあたしのほうをもう一度、向きました。
大切な物のはずの書をあたしに渡すそうとするのです。
あわわ、これは困ります!。
ユウタ様の宝物のはずなのになぜあたしに!!。
「ごめんだけど、説明するのがややこしいんだ。
だからコレを開けてくれる?。説明代わりにはなるから。」
「そ、そういう事ならいいですよ。」
上と書いてある書を頂きました。
いえ、書というよりも本です。
ユウタ様の書はちゃんと手元にあるみたいです。
気が動転していたにしろ、
あの書の存在感はずっとユウタ様からしています。
「では…」
本を開くと別の世界になったようでした。
おれは、こんな世界はいやだ。
外に出れば、なぜか追われる。
あいつらはおれとおれの魔法を欲しがっているからだ。
おれの長年の努力と汗の結晶?、
いやどちらにしろおれの人生の一部といってもいい。
おれなんて、逃げるのに『俺』がおれを背負っている。
「開書!。」
我が世界に問いかける。
この書の中には世界がある。
おれの世界。
誰もが小説を読んでいたら、その情景を幻視したりしないだろうか。
おれはそんな小説、世界が欲しくてこの書を造った。
願うものは、人。
ありとあらゆる最強の戦士。
一人目は、白き戦姫。
書の世界、エレムディア王国の第一皇女
エレンシア・アズ・エレムディア。
二人目は、慧眼軍師。
エレムディア王国一の軍師で最強の槍兵。
ノア・アルグリク。
通称ゼロタイプ。
おれが付けた通称ですが、はじめて造ったのがこの二人。
「ここにて参上。御指示を、我らの主」
白い姫様である。
水色ドレスに薄い水色の鎧。
そして、大きな太刀。
うん、我ながら綺麗に出来ているね。
顔立ちも美人でござんます。
このアンバランスなギャップがいいんです。
「指示はきっと、あちらさんの殲滅でしょうね?。」
この片メガネの男が軍師さんです。
軍服を着ただけの普通な服装なんですよねー。
カッケーよね。
右手には槍があります。
かしこそうなお人なんです。
おっと、何考え事してんのやら。
「大量にお帰りを要求しますよ〜。」
「はいはい。」
二人をここまで育てるのに
あらゆる戦術や武術、体術などを覚えまくった。
パーフェクトボディさまさまだ。
こんな身長だし、筋肉だってついてない。
はやく、大きくなりたいな。
さ、急いで家に逃げないとね〜。
やっと着きました〜。
おれの…あれ?なんだか、おれの家から血の匂いがするぞ…。
「お帰りなさい。ユウタ」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「せめて、着替えてでてきてよ。」
この人はルルコ。
おれが拾ったひとだ。
人だけど人じゃない、幽霊だ。
人形の中にぶち込んだ。
パーフェクトボディ応用編で出来た品だ。
かなりの怪力を発揮するという特殊品です。
もちろん、おれの理想を詰め込んだ理想な人形だ。
「すみません。
実はこれらの片付けに時間をとりまして、申し訳ございません。」
なるほど、おれはグロ死体は苦手だ。
操作に集中しているとは、いえ吐いたら『俺』が崩れる。
地に堕ちる。
パーフェクトボディは人形だし、しょうがない。
「いや、いいよ。でも…。」
血まみれは仕方ないとしても、色々やばいことになった。
家の場所がばれたのは、すごくやばい。
今日はたまたまルルコに留守を頼んだのが幸いしたけど、
基本は、誰もいない。
どうしよ。
「もう、引越しはもうだめし、旅は…無理だ。」
どちらにしろ、足がつく。
開き直ったらいいんだけど、おれは人殺しを良しとしない。
めんどくさい。
お、忘れてた。
『俺』をやめるのを忘れてた。
おれに戻る。
感覚がおれに戻る。
嗅覚に視覚
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録