着いた先の少し先に拾いもの。

運が悪かった。
こんな事は仕方がないから『教団』の奇襲により
この町はこうなった。
町には罪はない。
『教団』からすれば魔物がいるということで罪だろうけど。
町は火に包まれて、魔物や人がそこら辺に倒れている。
生きたい。生きたい。
したいことは、たくさんあるの。
何時かは旦那様を持って子供が居て楽しい日常を送りたいの。
送りたいのに、もう、もう、こんなに追われてる。
たくさん走ったのにもう追われてる。
あたし自身は逃げるのに大量の魔法を使った。
生きたいのに生きたいに…どうして?。
こうなったら、あたしの武器を呼ぶの。
武闘派魔女の意地をみしてあげる。
一人だけなら何とかなるはずなのよ?。

「もう、逃げるのをお止めで?。」

シスターが言う。
手にはモーニングスターがあった。
でも、あたしは武器を呼ぶが来てくれない。
魔力が尽きたんだ。
死んだ。逃げようにも後ろは壁。
だめだ。

「一思いに」

鈍器があたしに向かう。
死の足音が聞こえてきた。
すでに秒読みだ。

「殺しますね?。」

あたしは眼を閉じた。
自分の死を見たくないために。
そんな事は諦めた同然。
本当にもう駄目だと生きるのを諦めた。
走馬灯って本当にあるんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・。
あれ?。

「あなた、『教団』の敵になるのですか?。」

眼を開けるとあたしと同じぐらいの身長の男の子が目の前にいて、
あの鈍器を止めているのは黒髪のメイドさんが止めていた。
まるで映画のワンシーンの如く。

「もう、敵になってんじゃんか。」

金色に近いブロンズ髪の男の子が言う。
手には、書を開けている。
あの書は、とんでもない物だ。
たくさんの怒りや同情やらたくさんの人の気配がする。
もちろん、書からだ。
この子は何者?。
あの鈍器を鷲掴みにしているメイドさんは?。

「ルルコ。壊せ。」

言うとあの凶暴なモーニングスターの丸い金属部分が潰れた。
シスターは、おどろいている。
林檎を片手で壊すよりもよっぽど恐怖する。
有り得ないものを潰したのだ。
男の子の後姿が楽しそうに見えた。

「で、どうするの?。」

すぐにシスターが逃げる。
あれ?この人たちは、殺さないの?。
こちらを向いた。
ニコッと笑う。
きっと、あたしを安心させるために笑っているんだろうと思っておく。

「どうしますか?。
あのシスター?らしき人を殺しますか?。」

「いや。やめとこ。
こんな状況で助けを呼ばれるのはやばいしね。」

その後も雑談をしていく。
魔法陣や魔法、書とかいう単語を出てきたけど、
よくはわからない。
わかるのは、この人たちは強いということと、
あたしたち魔女と同じくらいの使い手であることだ。

「きみ?。」

顔を見た。
あたし好みの優しそうな顔。
子供でも将来の希望が望まれるでしょう。
かっこいいのです。
きめました。
あたしは、この方のお嫁さんになります!。

「一緒に逃げようか?。」

「はい!。」
10/11/28 17:31更新 / 華山
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