「父上〜〜〜! 母上がわちのハンバーグを横取りしたのぢゃ〜〜〜!!」
「アイリ、お前……」
「わ、わしではない! エイリの奴が自分の罪を逃れようと……!」
「問答無用ーーー!!」
「い……いぎゃああああああああああああ!!??」
「うしし…母上に罪を擦り付ける……わちの作戦通りなのぢゃ♪」
この母にしてこの子あり、か。
「いいかエイリ、父さんを大事にしてくれるのは凄く嬉しい」
「うん!」
「じゃぁその調子で、母さんにも優しくしてあげられるな?」
「えー」
「………」
アイリは何故娘にここまで嫌われているんだ?
いつも考えてはいるが、特に思い当たる節はない。
エイリが赤子の時もそうだ。
アイリが抱けば泣き叫び、俺が抱くと静かに微笑んだものだ。
「わちは父上が大好きなのぢゃ! 母上はいらんのぢゃ!」
「いらんって……」
娘にいらんと言われたアイリ。
我が妻なだけになおさら可哀想な奴だ……。
「む? お主ら、一体何の話をしておったのじゃ?」
「あぁいや、別に大した話は……」
「母上はいらんという話をしておったのぢゃ!」
「お、おい!」
「な、なん…じゃと?」
アイリは目の下をピクピクさせながら俺とエイリに近づいてくる。
手の平には…なにやら魔力の塊をチャージしているように見える。
「ふ…ふふふ…どうやら2人とも…キツ〜イお仕置きが必要なようじゃな〜?」
「「ひっ!?」」
こ、殺される!?
「親子仲良く地獄に落ちるのじゃーーーーーーーーー!!!」
まるでカ○ハメ○の如く凝縮された魔球体が俺とエイリを襲う。
「父上ガードなのぢゃ!」
「え、ちょ、おい……ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
まさか娘に盾として使われるとは思わなかった。
「父上〜♪」
「ん〜? エイリ、どうした?」
「抱っこ〜なのぢゃ!」
「あぁ、いいぞ」
「わ〜いなのぢゃ〜♪」
可愛い娘を精一杯喜ばせてあげる。
「ふにゃ〜…父上は暖かいのぢゃ〜」
「ん、そうか?」
エイリは俺の腕の中で眠たそうに船を漕ぐ。
「zz…zz……」
「あら? 寝ちゃったか」
まぁいいか。
寝る子は育つって言うし。
「むむむ……」
「アイリ? どうした?」
「お主…最近はエイリの相手ばかりじゃな?」
「そりゃぁ、娘だからちゃんと世話しないと」
「……そういう意味ではないのじゃ」
「?」
アイリは自分の腕にエイリを移し、ボソリとこう呟いた。
「……こ、今夜…相手を…してくれぬか?」
「な、中は…ひぅ…だ、だめじゃ! 子が…子ができて…んんっ…しまうじゃろが……!」
「ふ、2人目…はぁ…欲しく、ないのか……?」
「ぅ…それはぁ……///」
「……決まり」
「ひっ…ひあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?」
俺の精子でアイリの卵を集団レイプしました。
「うっ…ツワリじゃ……」
「アイリ、大丈夫か?」
「う、うむ。もう慣れたのじゃ」
「母上〜! わちの妹はまだ産まれないのぢゃ〜?」
「まだまだ先じゃ」
「えー」
第2子の誕生をエイリも楽しみにしているようだ。
「父上〜?」
「ん?」
「赤ちゃんはどうやったらできるのぢゃ〜?」
「え;」
いつかは来るであろうと思っていた質問が今この瞬間に来た。
「い、いや、それはぁ……」
「ねーねーどうなのぢゃ〜?」
「フレンよ、簡単な説明法があるのじゃ」
「ほ、ほんとか!?」
アイリは(AAAの)胸を張ってこう言った。
「わしとお主が交わる様をエイリに見せ付けてやるのじゃ!」
「異議あり!!!」
幸せは、きっと今の俺たちのことを言うんだろう。
だったら俺は、この幸せを体を張って守るだけだ。
愛する妻と
愛する娘と
これから産まれてくる
新たな命のために―――――
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