「ふむ。 『週刊淫デックス』によると、最近魔界では放置プレイが流行っているそうじゃ」
「あ〜〜! アイちゃんまた余計なもの買ってる〜〜!」
「フレンさんに怒鳴られても知りませんよ?」
「なに、バレなければ良いのじゃ!」
「で、放置プレイがどうしたのだ? 一昔前も流行っていなかったか?」
「どうやら流行が再来したようじゃな」
「では今現在から、フレンさんにも放置プレイを実施しましょう」
「え〜…フレンが可哀想だよ〜」
「フィロは良い子過ぎるのじゃ!」
「え〜?」
「こうして距離を置けば、あやつはワシらの大切さをより一層理解するのじゃ!」
「放置プレイとは元々そういった趣旨のものだからな」
「そうなのかな〜?」
「深く考えても仕方ありません。 挑戦あるのみです」
「………(b)」
全員夕食抜きになりました。
「う…うぅ……」
体が、重い気がする。
それになんだか…熱い。
内側から炎で焚かれているような、そんな錯覚を覚える。
「う…くっ……」
まずい…風邪でもひいたかな?
このままじゃ朝飯作るどころか起き上がる事もできない。
「はぁ…はぁ……」
やばい…苦しくなってきた……。
誰か、来て…くれ……。
「……はっ」
目覚めたのは早朝。
いつもと変わらない時間。
「……あれ?」
俺、確か熱でうなされてたよな?
んん?
夢、だったのか?
「なんかリアルな夢だったなぁ……あ、飯作らないと」
若干体に違和感はあるけど、そんな事いちいち気にしていられない。
早く顔を洗って朝食の準備をしないと。
「なんだったんだ?」
階段を下りながらさっきの夢について考える。
夢というのは、なにか必ず意味があるらしい。
普段自分で意識していない、深層心理に抱えている問題が夢として具現化すると言われている。
「ん〜」
問題…山積みだ。
あいつらの事とか、あいつらの事とか、あいつらの事とか……。
やっぱりあいつらか!
「んっ、冷たっ」
洗面所で寝ぼけた顔を洗い流す。
春といっても、まだ朝の水は冷たい。
イイ眠気覚ましになる。
「ふ〜! よし、今日も頑張るか!」
スッキリした顔を鏡で確認しようとした。
が、そこに居たのは……
「……え?」
女だった。
それも、俺に良く似た。
「え…ぇえ?」
いや、居た…という表現は適切じゃない。
「これ…俺?」
その女は、俺だった。
俺は女になっていたのだ。
洗面所で顔を洗い、元気出して頑張ろうと鏡の前で意気込んだ女は、紛れもなく俺だった。
「……んな!? ど、どうなってるんだ!?」
周りからは中性的な顔立ちと言われていたが、遂に女になってしまったのか?
いやいやありえないだろ!
寝てる間に性別が変わる病気なんて聞いたことない!
水かぶって女になる拳法家かよ!?
「……はぁ」
あぁ…やっぱり。
息子とお稲荷様はお出かけ中らしく、俺の股間にはピンク色の小さなスジしかなかった。
「しかも…この膨らみ……」
寝巻き越しにもハッキリと確認できる程の大きな双瓜。
もう完全に女だ俺。
誰が何と言おうと女だ。
しかも自分で言うのもアレだが…地味にレベルが高い。
「ふぅ……」
考えられる可能性は2つ。
昨晩の夕食に『なにか』を混ぜられたか。
もしくは眠っている間に『なにか』をされたか。
そして唯一わかる事……
「ティータのやつ……!」
地下室へ直行する俺だった。
「ティーーターーー!!!」
「おや? フレンさん、どうかしましたか?」
予想通り、ティータは地下室でなにやら実験を行っていた。
「この体…お前の仕業だろ!?」
「バレましたか」
「バレましたかって……」
ティータは自分の行いを素直に認めた。
「『ティータ特製淫乱雌豚汁』を昨晩の夕食に混ぜました。 まさかここまで女性らしくなるとは、ティータも予想外です」
「俺もそう思う。 信じられないくらい女だよ」
「エルザさんを凌ぐ見事なボンキュボンですね。 とても羨ましいです」
「嬉しくない! 全然嬉しくないから!」
女の体を褒められてもまったく嬉しくない。
そりゃそうだ、俺は男なんだから。
「本当はツルペタな魔物娘をボインにする薬なのですが、人間の男性に使用したらどこまで女性らしく変化するのか気になってしまい、つい」
「つい!? あんた、ついでここまでやるの!?」←(CV.釘宮理恵)
「声も可愛らしくなってきましたね?」
「えっ!? あ、ほ、ほんとだ」
「その内思考まで淫乱に染まるはずです」
「マ、マジ?」
「マジです」
「戻れる…のよね?」
「それはティータの気分次第です」
「そんな…orz」
俺…このまま淫乱な雌豚になってしまうのか?
「ティー
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