「おいおい2年目って…冗談だろ?」
「まさか続編がくるとは……」
「作者め…相当暇を持て余しているように見えるのう……」
「アタシ終わる気満々だったよ〜;」
「可能性としては考えられましたが、正直ティータも驚いています」
「………」
ほんと何考えてるんだか、うちの作者は……。
「なんか随分なハーレムで終わった気がするんだけど」
「アレは一応夢オチじゃからのう」
「現実だったら続編作りづらいもんね〜」
「まさか…夢オチも続編の伏線ではないか?」
「あ、あり得るなぁ」
なんて作者だ…俺達に何か恨みでもあるのか?
「続編作る程、アタシ達って人気ないよね〜?」
「まぁ…投票数を見る分にはなぁ」
「さり気にグサッとくるのう……」
「作者の暇潰しに付き合え、という事では?」
「不本意過ぎて溜め息も出ないぞ」
「同感だな」
って、俺達がいくらデモを起こそうが関係ないんだろうなぁ……。
「あー…なんか始まりそうだ」
「「「「「………」」」」」
「あのさぁ、嫌なのは凄くわかるけど…一斉にレイプ目になるの止めようよ……」
「む? フレンはどこじゃ?」
「ダイガクに行くって言ってたよ〜」
「この時期は長期休暇ではなかったか?」
「どうやら、教授とやらに呼び出されたようですね」
「キョウジュ〜?」
「大した知識もないくせに、偉そうに踏ん反りかえっているあの頭の禿げた連中のことじゃ」
「食事当番のフレンを勝手に呼びつけるとは…シメるか?」
「落ち着いてくださいエルザさん。 教授方に罪はありませんよ」
「しかしだな……」
「うるさいのじゃ雌トカゲ! そんなことよりフレンのおらぬ今、夕食は一体誰が作るのじゃ!?」
「「「「………」」」」
「ほほ〜う? 誰も作りたくないと?」
「ビッチ、貴様が作れば良いだろう?」
「何故ワシなのじゃ!? そう言うお主が作れば良かろうに!」
「何を馬鹿な! 今日は私の当番ではない!!」
「じゃからフレンがおらぬと言うておろうに!!」
「そんな事言われないでもわかっている! このロリババア!!」
「バ、ババア…じゃと?」
「ぁぅ……」
「始まってしまいましたね」
「………(お腹減った)」
「この部屋かな?」
今は春。
とは言っても、まだまだ冬の寒さが残っている。
「あ、間違えた…この隣か」
実は大学から『バイト募集 byルーク』という電報が届いた。
あぁ、それを見て大学まで来たんだ〜っと思うだろうけど…少し違う。
「ルーク教授…うん、この部屋だ」
始めは行く気なかったんだけど…電報の下の方にあった追伸を見て、思わず首を捻ってしまった。
『下記の生徒は強制参加のこと
フレン=カーツ
以上1名』
「はぁ……」
いじめとしか思えない。
俺、なにか目を付けられるようなことやったかなぁ……?
ルーク教授と言えば魔物生態学の創始者で、しかも一夫多妻をその身をもって実現させているという伝説?の教授だ。
「………」
き、緊張してきたなぁ。
いやでも、早く入らないと。
待たせるのは失礼だ。
「すぅ〜…はぁ〜……」
大きく深呼吸…そして、扉を叩く。
コンコン!
「………」
………。
「………」
……………。
「………」
………?
あれ、いない?
「はぁ…なんだ、緊張して損したよ」
良く確認すれば扉には鍵もかかっており、中から人の気配もしない。
まったく…呼び出すくらいならちゃんと待っていてほしいなぁ。
「仕方ない…教授が戻るまで、どこかで時間を……」
「おや? 君がカーツ君かい?」
「うわっ!?」
背後からの不意打ち。
「あ、あ、あの…あ……」
「すまない、驚かせてしまったね」
「あ…いえ、こちらこそすいません」
「いやいや、悪いのは僕の方さ。 少し野暮用があってね」
「は、はぁ」
この人が、ルーク教授?
第一印象は…若い。
30は平気で超えているハズなのに……。
「えーと、カーツ君…でいいのかな?」
「あ、はい。 フレン=カーツと申します」
「そうか、やっぱり君か」
「え、やっぱり?」
「あぁいや、こっちの話。 ここではなんだ、僕の部屋で話そう」
「は、はい」
……不思議な人だ。
それに何となく、雰囲気が俺に似ている気がする。
気のせいかな?
部屋に通され緊張した面持ちで紅茶を啜る…俺。
「あの教授、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「そんなに硬くならないでいいよ。 普通に話してくれ」
「あ、はい。 えっと…教授は、おいくつなんですか?」
「今年で38
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