「フレンさん、今夜はティータと2人きりのようですね」
「みたいだな」
「さぁ、ティータと一生忘れることのできない甘い夜を過ごしましょう」
「あ、うん。 で、ティータは何が食べたい?」
「どんな喰われ方が良いか、ですか?」
「いや違……」
「そうですね…個人的には騎乗位が好きですが、確実に種を植え付けるのが目的であればバックでも構いません。 知っていましたか? バックは子作りに最も適したセックススタイルなんですよ? 他にも征服スタイル、いわゆる正上位で奥深くまで突き刺す方法もありますが、男性側がイキやすいというデメリットもあります。 セックスを楽しむという名目では不利な点としか言えませんが、子作り目当てならむしろメリットと言っても過言ではありません。 さらに……」
「ストーーーップ! わかったから、何が食べたいかだけ言ってくれ」
「すっぽん、マムシ、バイアグラがふんだんに使われたスタミナ料理が良いです」
「それ本当に好物か?」
「はい。 子作りに関係するものなら大抵好物です」
「うわぁ……」
その後。
夜這いに来たティータに喰われかけた。
「さ、寒いよ〜〜」
「ま、まったくじゃ……」
「ここ最近だいぶ冷え込んできたしなぁ」
「そうか? 私はむしろ快適だと思うが」
「………(コクコク)」
「メイが寒さに強いのはわかるけど、エルザは?」
「ドラゴンは性質上、魔力を体内で炎に変換する器官を持っています」
「それで暖かいってこと?」
「そういうことだ」
「エルザいいな〜」
「ワシも魔力を変換すれば……!」
「たぶん無理だから止めとけ」
魔力が暴走して爆発でもしたら堪らん。
「暖炉を駆動させてはどうでしょう?」
「ちょっと早い気もするけど、そうしようか」
「やった〜♪」
「薪の準備はできておる! 早く火を点けるのじゃ!」
「どうでもイイところで行動が早いな」
ちなみに今は秋……いや限りなく冬に近い秋。
今年は特に冷え込んでいる。
心なしか寒い日の方が多い気さえする。
「エルザ、火を頼む」
「やれやれ……」
フッと蝋燭の火を消すときのように小さな火を吐く。
薪に乗り移った火が少しずつ広がっていく。
「はぁ〜〜あったか〜い♪」
「んむ、やはり冬は暖炉に限るのう♪」
「先人の知恵に感謝ですね」
「………(うとうと)」
「メイ、あんまり寄るなよ? 飛び火したら危ないぞ」
ひとまずこれで寒さは凌げるはず。
暖炉があるのは居間だけなので、冬はここで過ごす時間が増えそうだ。
「ときにフレンよ。 クリトリスプレゼントとはなんじゃ?」
「クリスマスプレゼントな」
「ティータが説明します。 クリトリスプレゼントとは、イエス・リキトスの降誕を祝うリキトス教の記念日に、その日まできちんとエロい子にしていた子供達に贈られる、いわば御褒美のようなものです」
「だからクリスマスプレゼントな」
「へぇ〜! それ、アタシでも貰えるのかな?」
「フィロはあまりエロくなかったからな、恐らく無理だろう」
「がーーーん!?」
「そういう雌トカゲもイマイチではなかったかのう?」
「私はプレゼントなどに興味はない」
「あるのはフレンの子種だけじゃからのう♪」
「なっ!?」
「自分で言うのもアレですが、プレゼントの寄贈対象はブッチギリでティータですね」
「否定できないのが腑に落ちないなぁ……」
あれ、そもそもプレゼントはエロい子に贈られるものだっけか?
しかもコイツら子供じゃないし。
「じゃ、じゃぁ何が貰えるの?」
「自分の好きな物のようです」
「どんな物でもか?」
「そうみたいですね」
「物以外でもかのう?」
「ティータの仕入れた情報によると、クリトリスの日に男性を手に入れることができた女性が多数存在するようです。 比較的男性運のないメドゥーサやアヌビス、コカトリスにマンドラゴラも例外ではありません」
どこの情報だよ。
あとクリスマスだって言ってるのに……。
「そっか〜……」
「なるほどのう……」
「ふむ……」
「………(zzz)」
ん…コイツら、なんか妙なこと考えてるな?
「ま、まぁクリスマスの話はさておき、今夜から皆ここで寝るんだろ?」
「そのつもりだよ〜」
「無論じゃ。 あんな寒い部屋では寝れぬわ」
「ではティータもそうします」
「そっか。 エルザはどうする?」
「私は自室で構わん」
「わかった。 メイは……」
「………(暖炉愛)」
「メイもここでイイか」
「むっ……」
エルザ以外は全員居間組かぁ。
「じゃぁベッドを運んでこよう。 フィロとメイは後で俺が手伝うから、軽く居間の掃除をしておいてくれ」
「は〜い」
「………(渋々)」
アイリは1人で運べそうだし、俺のはエルザに手伝ってもらうかな。
「フ、フレン……」
「ん
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