『後日談 魔物と俺』

「あっ…あん…ぁあん……/// そろそろ…出そうかなぁ?」
「あぅ…ぁぁ……」
「ほらほらぁ…イっちゃえイっちゃえ〜♪」
「ああ…うぅ…ぐっ……!?」

びゅっ…びゅぐ! びゅぐっ! びゅううう〜〜〜!!

「ふぁぁぁぁぁ〜♪ たくさん…出てる〜…///」
「あ…はぁ…はぁ……」
「ゼロンさん、ありがと♪ 私いっっっぱい赤ちゃん産みますね♪」
「が、頑張って…ください……」










「ゼロン、貴公がこの村に来て4年の月日が経った」
「はい」
「魔物の数は年々増加傾向にある。 非常に喜ばしいことだ」
「そうですか、それは良かったです」
「あぁ。 これも全て、貴公の努力の賜物だ。 皆に代わり礼を言おう」
「いえ、これが俺の仕事ですから」
「そうだな…。 これからも我が村に貢献してくれ」
「は、はい」



長の家を出た後。

「お母様……」
「む、どうした?」
「お父様は…また?」
「そうだ。 村の皆と昼夜問わず交わることが、我の…この村の父であるゼロンの務めだ」
「………」
「ふふっ…独占できずに悔しいか?」
「い、いえ…そんなことは……」
「案ずるな。 お前も時期に、奴に抱かれる日が来るであろう」
「本当ですか?」
「あぁ。 だからその時が来るまで、せいぜい自らを磨いておくことだ」
「はい、お母様!」






「はぁ…疲れた……」

魔物村の後継者(ザーメンタンク)に任命されてから早4年。
村の人口?は4年間で200人増加。
現在はおよそ300人の魔物が住まう魔の巣窟となっている。

「次の相手は…オークのアルナか……」

多くの魔物と交わることで、体が『インキュバス化』していることは否定しない。
だけど寧ろ、この体の方が効率がいい。
営みの際に息切れすることもないし、種切れを起こすこともない。(疲労は溜まる)
不幸中の幸いというやつだ。

「アルナ〜?」
「あ、ゼロンさん♪」

俺の日課はご存じの通り。
毎日のように魔物娘と交わることで子を孕ませる。
通い妻ならぬ『通い種』として、魔物宅を訪れては子作りに励む。
(訪問する家については長がきっちりと決めている)

「ゼロンさん、私ね……ようやく妊娠したの!」
「おお! 良かったじゃないか!」
「うん! あれだけ愛し合えば当然ですよ!」

初めは自己嫌悪との戦いだった。

「私、きっと元気な赤ちゃん産みますから!」
「そっか、頑張れよ」
「うん♪」

でも、俺の子供を孕んで喜ぶ人達を見ると…そんな嫌悪感なんて何処かに吹き飛んでしまう。

「ねぇ、ゼロンさん…」
「ん、なに?」
「えっと…しばらくはゼロンさんと…その…エッチできないから……」
「やれやれ…わかったよ。 妊娠祝いだ、今日は特別だからな?」
「本当!? やった♪」

ふぅ…アルナは激しいからなぁ……。
お腹の子供に障らないようにしないと…。






「ただいまぁ」
「あ! パパだ〜!」
「お父さ〜ん♪」

自宅に帰れるのは夕方頃。
子作りに熱が入りすぎて帰れないこともある。

「良い子にしてたかい?」
「「うん!!」」

2人はセラとサリィが産んだ子供。
正真正銘俺の娘である。

「マネージャー!」
「今日は早かったんだねぇ?」
「あぁ。 今日も1人妊娠したみたいだ」
「そうかい。 お前さんの子種、日に日に強くなってるようだね」
「少し妬けてくるっす…」
「仕事なんだから、勘弁してくれよセラ…」
「冗談っすよ! 冗談!」

旅を共にしていた4名は優先者らしい。
俺と同じ家で住むことが許されている。

「ところで、あとの2人は?」
「ルゥはベビーシッターに行ってるっす」
「リムは?」
「さぁね。 また夜遊びの準備じゃないかい?」
「夜遊び…ねぇ……」

最近村では、妊婦同士の乱交が流行っている。
原則として、妊娠中の営みは禁止されている。
恐らく、有り余る性欲を解放するための催しだと思う。
そして…その首謀者がリムという噂もある。

「パパ〜?」
「なんだい?」
「いつになったらウチとエッチしてくれるのぉ〜?」
「……えっ?」
「ミラにはまだ早いっす!」
「ぇえ〜!? ママは毎日パパと『あん…んん♪ はぅ〜〜ん…///』ってしてるのに…」
「ダメなものはダメっす!!」
「はぁ〜い……」
「………」

さすがセイレーンの子供。
声真似が上手い…いや、ほぼそのままの再生だった気がする。

「そういえば、マリィはあまり我が侭言わないよな?」
「うん♪ 偉い!?」
「あぁ、偉いぞ」
「えへへ…///」
「きっと私の躾がいいんだろうね」
「サリィ…ほどほどにな……」

その後ルゥとリムが帰宅。
夕食を済ませ、俺は1人風呂へと向かう。






「はぁぁ…生き返る〜〜……」

1日の締め括りである風呂。
これ
[3]次へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想[#]メール登録
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33