なんとなく期待していた華々しい大学生活を、淡い夢だと諦めかけていた初夏の頃。
家庭教師のアルバイトがきっかけで、サエない僕にも恋人ができた。
しかも、いっぺんに二人。相手は派遣先の生徒である少女たちだ。
――簡単に経緯を話そう。
春休み、アルバイトを思い立った僕は、家庭教師の派遣サイトに登録した。この頃は便利なもので、連絡先と顔写真を登録すると、場所や時間帯など、条件の合う生徒へ紹介してくれるシステムがある。
すぐに紹介されたのは、双子の姉妹がいる家庭だった。二人一緒に教えなければならない点だけは少し不安だったが、かなりの好条件だったので、僕はそこへ授業に行くことを決めた。
生徒の二人は、現在小学五年生。元気いっぱいでちょっと生意気なアヤちゃんと、おっとりした雰囲気とは裏腹にちょっと悪戯っ子のミユキちゃん。不安とは裏腹に、実際の授業はスムーズに進行させることができ、何度か授業をするうちに二人ともずいぶん打ち解けることができた。
彼女たちと恋人になったのは、春が夏へと脱皮しつつある頃だ。
朝方に雨が降ったせいで部屋の中は蒸していて、少々暑かった。そのせいか二人は涼しい服装……まァ、つまり、平たく言えば露出が増えていた。
部屋の中に甘ったるい体臭が満ちて、僕はなんだかくらくらと眩暈がした。
「先生ぇ、ここわかんなーい」
蕩けたような声で、アヤちゃんが僕を呼ぶ。
「どれどれ」
と、テキストを見下ろすと、アヤちゃんのシャツの隙間へ目線が転がり落ちた。なだらかな胸元のラインと、蕾のようなかわいらしい乳頭が覗いている。僕は慌てて目を逸らし、彼女に問題の解法を教える。一生懸命、文章問題へ意識を集中するのだが、チラチラと隙間に目が行ってしまう。それに気づいているのかいないのか、アヤちゃんはニヤニヤ笑っている。
僕はさっと目を逸らし、隣の机に避難した。ミユキちゃんは一生懸命問題を解いていて、消しゴムを落としたことにも気がついていなかった。
「ミユキちゃん、落としたよ」と、僕は屈みこんで消しゴムを拾った。
「あ……ごめんなさい」
ミユキちゃんはくるりとこちらを向いた。偶然か、僕が立ち上がるよりワンテンポ早くこちらを向いたので、彼女のスカートの中が僕の鼻先にある格好になった。水玉模様のショーツが恥丘のふっくらとした形に皺を作っているのを、はっきり見てしまった。
「あっ、先生……
hearts; 見た?」
すこし間を置いて、ミユキちゃんはちょっと恥ずかしそうに細い両脚を閉じる。
「ご、ごめん」と、僕は微かに身体を火照らせた。
――妙だな、こんな小さな子を相手に……。
一度気になってしまうと、もう、ダメだった。香水のような汗の匂いと二人の肉体の感じが、僕をざわざわとさせる。
二人はわざとらしく、しかも大げさに、腋を見せるように伸びをしたり、細く小さな脚を何度も組み直した。
僕は授業に集中しようと頑張るのだが、下半身の方はすっかり元気になってしまっていた。
「ごめん。……ちょっと、トイレに行ってくるね」
そう言い残して、僕はすこし前屈みになりながら部屋を出た。クスクスと二人の笑い声が、背中にチクチク刺さった。
(僕はあんな小さい子に欲情するような人間だったのか……)
トイレの中、ビンと屹立したペニスを前にして、自己嫌悪に陥った。が、それ以上に、情欲のほうが勝っていた。
(僕にこのアルバイトを続ける資格はない)
ふっとため息をついて目を瞑った。瞼の裏へ映るのはアヤちゃんの未熟な胸や、ミユキちゃんのスカートの暗がり。
(触れたい……愛撫したい……)
僕の手は無意識にペニスへ伸びた。
彼女たちの肌を思い起こしながら、僕はオナニーをはじめた。
(アヤちゃん……! ミユキちゃん……!)
音を立てるのも構わず、僕は情欲のままペニスをしごいた。やがて、内蔵全部がぎゅっと締めつけられるような感覚と共に、限界が近づいてくる。
「あっ……あっ……い、いくっ」
そのときだった。
トイレのドアが勢い良く開いた。アヤちゃんとミユキちゃんが、呆気にとられている僕の両腕をとって、部屋へと連れ戻した。
「あっ、あっ、あの……!」
意外に強い力でベッドへ押し倒される。僕は下半身丸出しのまま、二人の眼前に晒された。頭の中を巡る言い訳を言葉にできないまま、僕はパニクっていた。
そんな僕に構わず、二人は勃起したままのペニスを舐めるように観察していた。玉の汗のように先端に溜まる粘液、射精寸前のペニスは見られているだけで弾けそうだ。
「すごい……
hearts; ね、アヤ、見て
hearts; ぴくぴくしてる
hearts; おちんちんが出したい、出したーい
hearts; ってゆってるよ……
hearts;」
「んふ……
hearts;
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