部屋に入ると、ごく自然にキスを交わした。特に激しいわけでもなく、テクニックがあるわけでもなく、ただただ長いキス。
口が離れると、内守さんは言う。
「タバコの味がする」
「そうかな?」俺はとぼけた。「内守さんの味だったよ」
そして、そっと首元の羽毛に手を伸ばす。羽根に沿って指を動かすと、内守さんが擽ったそうに笑った。
「ふふ」そしてシャツを上にめくり上げる。「こっちにもあるからね。綺麗にしてよ、ご主人様?」
「手間のかかるペットだこと……」
俺たちは向かい合ったままベッドに寝転んだ。服は着たままだ。脱ごうとしても、内守さんがくっついたまま離れようとしないため諦めたのだ。
「まだ、本番の前にやることがあるからね」
と自分の身体の羽毛を確かめる内守さんは少し子供っぽく可愛らしい。
額を合わせて鼻先を擦りあいながら、手探りで首元を弄る。翼の羽根よりも細いため、より丁寧にする必要があった。
「ふ、あっ、はは、くすぐったい! なんか変態っぽいっ、ね」
「そりゃ変態だし」
羽繕いプレイなんて、聞いたこともないのだ。魔物娘が普通にいるこの時代に、聞いたことのないような代物なのである。それはもう変態としか言いようがないだろう。
「ふっ、あ、ひゃあっ!」
首の後ろを手繰った時、内守さんは質の違う喘ぎ声を上げた。というか。
「イッた?」額をぐっと押し付けてくる。
「うぅ……首の後ろ、弱いかも。あ、熱くなってる。興奮してる?」
「それはずっと」
俺はシャツとパンツだけの寝起き姿で、内守さんは例によってTシャツオンリーであり、太腿を重ねて密着していたので最初からさぞ熱を感じていたことだろう。
「あれ? そうだっけ?」
と言う内守さんの方が大変なことになっている。俺のパンツがびしょ濡れだ。それを伝えると「それは最初から」と返されてしまった。
俺は気まずさを押し流すように首の後ろをこれでもかと丹念に羽繕いした。
絶頂のたびに溢れる蜜で下半身がドロドロに熱くて、まだ挿入していないのが不思議なくらいだった。
「ひっ、ふぁ、はぁ……次はお腹だね」彼女はそう言ってシャツをめくり上げた。こちらを伺うような目で言う。「おっぱい見たい?」
「見たい」即答だった。
そもそもタバコ依存者は咥えるものを求めているのだ。咥えたいものランク表で、乳首は最上位に位置している。なんなら乳首も常喫したいほどだ。
内守さんは嬉しそうに「しょうがないなぁもう」とシャツを脱ぎ去った。
そこには世界で最も美しい光景があった。
白い毛が裾野を形成し、ふっくらとした白い山肌の先に紅い山頂があった。山頂にあたる乳首は、もう吸われるのを心待ちにしているかのようで。
俺は期待通りにそこに吸い付いた。
内守さんが翼で俺の頭を撫でる。
「赤ちゃんみたい。うふふ、ミルク出なくてごめんなちゃいねー」
俺はそれを無視して、羽毛の生え際を指でなぞった。こういう部分はどんな生物でも感覚が敏感だ。「ひゃぁ!」と内守さんが声を上げるのを他所に俺は丁寧に羽繕いを進めた。
そして、最後の一枚を撫で終えた時。
「ふぁ、あっ、ひっ、も、もう。挿れてぇ」
彼女は既に出来上がっていた。断続的に息を吐き、空気の揺れでさえ感じている。
俺の方も準備万端というか、おかしいほどに主張している。平時なら病気を疑うほどだが、俺はそれを無視して答えた。
「まだ脚が残ってるけど?」
少し意地悪をしてみると、重ねた太腿が強く挟まれた。「も、いいからぁ、あとでっ」
俺も丁度というか、既に限界を超えているので後回しにすることになった。
怒張を蜜の滴る花に当てると、それだけで先端を呑み込むように吸い付いてくる。
「内守さん」
「み、みう。美羽って呼んで」
「美羽、挿れるよ」
美羽は泣きそうな笑顔で頷いた。「優しく、して」
俺も頷き、努めてゆっくりと腰を進めた。勢いよくしたら間違いなく射精するという確信があった。
入り口。酷くキツく亀頭にまとわりついてきた肉壁は、少し力を込めて押すだけで大人しくなった。美羽が琴の音のような美しい声で喘いだ。
そして。
ふにゃふにゃにふやけた処女膜。それさえ感じ取れた。俺は美羽にキスを落とし、目をしっかりと合わせたままそれを貫いた。滲んだ涙にもキスを落とす。
その先に待っていたのは、魔物娘として侵入者を歓待せんとする暴力的な肉の襞。それらが肉棒を舐めるたびに射精してしまいそうになりながら、晒された頤を吸い上げる。
その先にはまた強い圧迫。なんとか押そうとするも、今でさえカリ首を襞が責めてきていてもうこれ以上堪えられそうにない。
美羽と頷きあい、キスでお互いの口を塞いだ。ぐ、と腰に回された脚に押される。俺は抵抗せず一息に、全てを強く媚肉に押し入れた。
「〜〜〜〜っ!!」
くぐもった声が漏れる。
爆発的な射精。その途中にも今まで通
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