気がつけば私はグズグズに溶けて床一面に広がっていた。
ちーくんも、椅子に座ったまま眠りこけている。
凄い夕食だった。時計を見ると、深夜二時になっている。
私は丁寧にちーくんを床に引き下ろして、その身体へと私を押し広げた。
ちーくんは。
「ふふっ」
思わず笑みが漏れる。ちーくんは私を受け入れてくれたのだ。ちーくんは優しい。
ここじゃいくら私が下敷きになっても寝づらいだろう。私は丁重にちーくんを持ち上げ、私塗れのちーくんを風呂場へと運んだ。
まだまだ夜は長い。
ちーくんを私の詰まった浴槽に入れる。
ちーくんに触れているところが熱を持っているので、間違っても寒くなることはないだろう。
だが、なにぶんちーくんの身体は大きくて浴槽に入りきらない。だからちーくんの太もも半ばから下を私にした。
これで入る。
ちーくんの気管はもう私なので窒息することはない。
ちーくんを完全に沈めきった。
これでいい。だが少し腕が長い。肩口から先は私にしていいだろう。
今のちーくんにとって浴槽は広いので、これで自由が効くようになった。
「ふふ」
こぽりこぽりと私が笑う。
ちーくんの全てがこの浴槽で完結している。
だからこそ、私でもちーくんでもないところがあるのが許せない。
ちーくんのお腹が上下している。中に空気が入っているんだ。
あ、そうか。肺も私にすれば、ここも私で埋めていいんだ。
私はちーくんの食道を私の膣壁にしながら通り、気管支から肺の全てを私にした。ちーくんにもあの感覚を味わってほしかった。あとでベロベロ舐めてあげよう。
ついでに肋骨も私にしよう。私の方が頑丈だ。
このままちーくんを私にしていけば、そうすれば私がちーくんになれるかな?
ちーくんがちーくんのまま、私がちーくんに。
こぽこぽり、りと私が沸き立った。
落ち着け私。まだ全部終わってないんだから、ちーくんに余計な刺激を与えるのは嫌だ。
ちーくんは私だけを感じるようになればいいのだ。
ふふ。
私が血管を通り、私を通ってちーくんを私にしていく。私がちーくんになっていく。
全身の血管が私になった。
肋骨が、骨盤が、背骨が私になっていく。
横隔膜はもういらない。いるって言われたら私が代わりをやればいい。大事にしまっておこう。そのうち二人で食べるのも楽しそうだ。
空いた空間には私をぎっしり入れておこう。これで内臓も固定できる。
腎臓も、病気になりやすいらしいし私にしておいた方がいいね。私にする。
胴体の内側から、どんどん私にしていく。
筋肉まで私にしていいかな。
ちーくんの皮膚の中に私が詰まっているのを想像する。魅力的だ。私にしよう。
内臓の中に空気があるのが腹立たしい。私を詰めておこう。
ちーくんは気持ちよくなっちゃうかもしれないけど、気持ちよくなるならいいよね。
私の膣の感覚を植え付けられて、ちーくんの膣になった食道に私が詰まる。
私を生み出し、気持ちよくなるための器官になった胃がとびきり重い私の粘液で一杯になる。
私を快楽の象徴にするための十二指腸が私の媚薬粘液で埋まる。
小腸、大腸はいっぱいにすると苦しいかもしれないから、気持ちよくなれるように私の膣壁にしておいた方がいいかな。
慣れてないちーくんは大変かもしれないけど、ちーくんもきっと気持ちいいよね。苦しくなったら困るから、壁の外側に出せるようにするための穴をつけておこう。形はおちんちんを真似して。
これでいいよね。射精の快感なら、慣れてるしきっと大丈夫だよね。
大腸はもう前立腺でいっぱいで気持ち良さそうだけど、私のGスポット感覚も植えておいて良いだろう。私もちーくんに入れたいし、その時には気持ちよくなってほしいし。
襞がみっしりと増えた。撫でるとざわざわと震えて気持ちいい。ちーくんも気持ちいいよね。襞が私に絡みついて答えた。
上機嫌になっていた私が消化器官の外に目をやると、まだちーくんの場所が私に変えて欲しそうにアピールしていた。
心臓だ。急に変なことになったら怖いから、私にしておかないとちーくんも不安だよね。
ふふ。大仕事だ。けどもう慣れた。すぐに私になった。
こぽこぽこぽと私が喜ぶ。ちーくんが喜ぶ。
おちんちんは私にするのは抵抗がある。私はまだ処女だから、それを破ってもらったら記念に私にしたい。これでも私は乙女な方なのだ。
ちーくんが夢精した。気持ちよくなってる。ふふ。私も気持ちいい。
そうだ。尿道だけ私にしておこう。射精の時に傷ついたら怖いよね。
膀胱も私にしよう。どうせ私しか流れてこないし、ちーくんの中のいらない私は射精で出せばいい。
だから気持ちよくなるためのところに。
あ、そうだ。
もしちーくんが子供を産みたくなった時のために、これは子宮にして腸につないでお
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