謎だらけ、穴だらけ。割りと波乱の二人旅…だろ? <だね!

ゆうべはお楽しみ出来なかった、と言うかヤバい。
おにいちゃんて、おにいちゃんて!!

いつの間にかヴェルエは居なかった為思う存分悶絶中…
「ああああッー!!!可愛すぎだろおお!?」
あるよね、悶絶からの絶叫したくなったり。蟠(わだかま)ったものを叫んで吐き出したくなること。
掛け布を丸めたものに顔を押し当てて実行中です、ええ
俺の絶叫で少なくとも周囲の小鳥はビビって飛んでったな、声は自慢です。ふふん。

のっしのっし歩いてきた熊、か?熊の女の子がだいじょーぶぅ?なんて声をかけてくるが
ああ、だいじょぶだいじょぶ。とだけ返してヴェルエを探すことにした。
(そーいやここの魔物は女の子が主なんだったか…)
ドラゴンやらなんやらはその限りじゃないんだとか…
馬車は置いてあるから、そう遠くへは行っていない筈だが。さて何処を探したもんか
辺りは草原と森。転々と木々が立つ浅い森の入口辺り。
「そうそうはぐれようが無いんだよなー…」

馬車の荷台、居ない
辺りの木の上、居ない
草原の方、居ない
そう言えば火が消えてる…

「え、詰んだやん…」

「なーに頭かかえてんの?」
不意に声を掛けられビクンッなんて体が反応する。ビビりです。
声の主がヴェルエでも、だ。
「お、おおおう…ヴェルエか…」
「そーそーヴェルエさんだよー」
こいつぅー人の気も知らんと…
「いやね、起きたらいねぇし近くにも居ないから少し探したんだが…」
「そーかい。そういえばさっきすれ違ったグリズリーが人が叫んでたって言ってたけど、アンタの事ね」
森の熊さんなにいってんすか…
「で、何叫んでたの?」
うげ、聞かれたくねー
「ね、寝ぼけてたんだよ…そんなことより早く港町に行こうぜ!な!」
ははは、誤魔化しきれてねぇや、目が疑ってらっしゃる…
「まーいいや、向こうで聞くから」
うぐぐ、まぁ今はこれで助かったか…
「で、お前は何してたんだよ…」
間が空いたので聞いてみた。
「うん?ああ、アタシは近場の水辺で水浴び。女のたしなみってね」
水浴び?水辺なんてないぞ?不思議そうな顔をしていたのかヴェルエは言葉に補足した
「エルフは森と水には詳しいの、ダークでもね」
そーだったのか
「そうかい、じゃあ飯済ませて行くかね…っと」
「そーね、先ずは食事かね」

しばらく二人はもっしゃもっしゃパンをかじり続け腹が満たされたのかヴェルエが立ち上がる
「ねぇ、これ、食べながら行けば良かったんじゃ…?」
「そこに気づくとは…やはり、天才か…!?」
ま、飯をゆっくり落ち着いて食える内はそうしとくのがいっか

ガタン…ガタン…
馬車は揺れる、やはり悪くない感覚。
「なぁ、ヴェルエ〜あとどのくらいで着くと思う?」
だが暇なのは変わらない、黒い馬に乗っかってるヴェルエに聞いてみた
「んー昼頃には着くっしょ…」
あまり自信は無さげだ、俺もそれを聞いて『そうだな』って感想にはならない。
ガタン…ガタン…
依然として馬車は揺れ、景色はゆっくり動く…





朝に魔力の手解きを受け、手のひらで魔力を弄りながら歩く…ひたすら歩く…
『初めてで魔力を物に籠めたり、手のひらサイズにセーブして発現したり。ガーディアは魔術の才能大有りだね!!』だそうだ。
兄弟揃って感覚で育ってきたからか論より証拠、トライ
amp;エラーで覚えるのが得意だ。
ただ、魔力においてもその範疇内とは自分でも思わなかったな…。
「ちょっと疲れたね、ご飯にしよっか」
ラナリアが唐突に言い出した。こっちは手のひらに夢中だったがそうか、もう昼頃か
「そうだな、そうしようかな」
素直にそれに同意した。ラナリアの顔が余りに必死だったから。

「といっても干し肉とパンか」
贅沢言ったわけではないが、腰を据えて食うほどの物でも無い気がした
「ガディはすぐ先いっちゃうんだもん、疲れたわ」
手のひらしか見てないしーとラナリアはぶーたれた。
ていうかガディて、ずいぶん略したな。親しみ持ってくれてる証拠なのだろうな。
「そりゃすまんな、楽しかったから」
実際心が踊る、冷めてるだなんだってアイツには言われてきた時期があるが。自分は他人が思うよりロマン思考で、他人が思うよりハイテンションなのだ。
「右手が恋人ってやつ?」
「おま、何処で覚えたんだよ…」
「森の男が言ってたの」
意味が違うぞ、意味が。
ふと、バッグからデザートイーグルを取りだし見つめる。明らかに実銃だが。明らかに実銃ではない。
「不思議なもんだ」
呟いた、すごく不思議だ。まさか異世界にも銃の文化が有るのか。まさかな。
ラナリアは蝶と遊んでいる、凄く絵になるな、流石エルフ。

暫く休んだ後、俺たちはまた目的地に向かって歩き出した。
目的地は海の町らしい詳しくは知らないが。近くの町のなかで一番興味を引かれたから。
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