(もう一回……お腹に欲しい……)
礼慈はリリの言葉を反芻してその腹を凝視する。
リリから種付けするように求められているという事実に、ようやく収まりどころを迎えていた礼慈のモノに新たな熱が籠もり始めていた。
自分の中にこれだけの精力があることに呆れのような驚きを得ながら、求められるままにリリの腿に触れる。
大きさを取り戻していく陰茎を掴んで彼女と位置を合わせようとして、ふと、思いつきを口にしていた。
「じゃあ今度はリリから、俺のを入れてみようか」
「わたしが……お兄さまのおちんちんを……?」
「そうだ」
精力は驚く程湧いてきても、射精のし過ぎと腰の振り過ぎで流石に疲れているということもあったのだろう。
気が付くと、同意を得ながらスる。というこれまでのやり方を崩して、リリ自身に逸物を入れさせるよう促していた。
魔が差している。だが、それをやっぱりやめ。と取り下げる気はない。彼女も礼慈を欲しがっているという現実をもっと味わっていたい。
だからと陰茎から手を離し、礼慈はリリの行動を待つ。
リリは喉をゴクリと鳴らして頷き、股越しに手を通して尻に寄り添っていた陰茎をそっと掴んだ。
彼女の掌の中でまだ甘勃ち状態だった陰茎が固く、はち切れんばかりに性交の態勢を整えていく。
「すごいです……お兄さまの、すごく熱くて……」
「リリのお腹に入りたくてウズウズしてるんだよ」
「すぐに、おむかえします……っ」
両手で包み込むように陰茎を握ったリリは腰を浮かせて、尻の下に陰茎を通した。
自分と礼慈の性器をまとめて見下ろして性器同士をゆっくりと触れ合わせる。
亀頭が恥丘周辺をなぞっていく感触に、礼慈は小さく呻いた。
自分の膣口の位置をいまいち掴めていないのか、リリはもどかしそうに腰をくねらせて性器の位置を合わせようとしては周辺をなぞらせ、もどかしそうな息を漏らしている。
礼慈としても焦らしが続いている形だが、性器がニアミスするたびにぬちゃぬちゃと粘質の音が鳴るのが、リリから求めてきてくれているのを明確に感じさせて、今まで感じたことがない種類の感動を覚えるため悪い気はしなかった。
「……ん、っふ、ぁ……っ」
恥丘を割り開いて浅く陰唇に沈み込んだ亀頭に腰を擦りつけながら小さな声で喘ぐリリ。彼女の細い腰を掴んでこちらから挿入を果たしてしまいたくなる衝動を我慢して、尿道から溢れる先走りと愛液が混ざり合う音に耳を傾けていると、膣口に亀頭がほんの少し埋まる感覚があった。
「ここ……っここです! お兄さまがほしいよってて、おなかがきゅん、っってなってます」
自分の未成熟な体には凶器のような大きさの陰茎を今まさに突き立てようとするリリに礼慈も応じる。
「俺もリリに入りたくてしょうがない。分かるか?」
「わたしの大事なところとくっついてからびくびくってしてます……お兄さま……っ」
「入れてくれるか? リリ」
「はい……っ」
リリは頷くと、ふー、ふー、と熱気を帯びた息をしながらゆっくりと腰を下ろしてきた。
後ろから礼慈が突いた時同様に、まだ膣口はほぐれている。そのおかげで膣内への亀頭の侵入は比較的スムーズに進んだ。
それでも、元々の肉洞の狭さはどうしようもない。
ぬかるんだ肉の隘路をリリがゆっくりと腰を下ろすのに合わせて掻き分けていく。
自分の中にどれだけ陰茎が入っているのか確かめるように、陰茎を輪っかにした指で測る彼女の小さな口から「……ん、あっ!」と悩ましげな声がこぼれてくる。
何度もイッていたリリの体勢はおぼつかず、挿入途中であちこちに腰が揺れて、それが互いの性感を刺激する。
「……あ、は、はいってきてます……ぅっ」
陰茎の半ばが埋まり、子宮口が亀頭の先に感じられた。
そこで一息ついたリリが、涙目で礼慈を見下ろすが、その焦点が合っていない。
大丈夫だろうかと思っていると、彼女は陰茎を固定していた手を離した。
「じ、じゃあ……おく、おくまで……っいただきま――」
言いかけた所で、不意にリリの脚が滑った。
湿った浴槽の足元に溜まった湯でゲル化した精液に足を取られたのだ。
「――――?!」
驚きの声は、足が滑ったことによって落ちた腰が最奥まで礼慈を呑み込んだことによってかき消え、代わりにカヒュ、という音が彼女の口から漏れた。
いきなりの動きに宙に取り残されていた蜂蜜色の髪が一拍遅れて落ちる。
『――――――――ッ?』
礼慈とリリ。二人の声にならない悲鳴が爆ぜた。
栓を抜いた浴槽の水位はもう礼慈の腰より下だ。
浮力を与えてくれるものが無い状態での挿入は、リリの体重全てをかけた勢いのある、暴力的なものだった。
覚悟する暇もないままに訪れた子宮奥への挿入は、小
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