後編・下

「目を閉じて……深呼吸しましょう……」

 ポリーヌに全身を抱かれ、耳元で囁かれる。その力を素直に受け入れ、彼女の呼吸に合わせて息を吸い、ゆっくりと吐く。女の子の温もりと魔性の声に浸り、どんどん幸せな気分になっていった。もうこの声無しではいられなくなってしまったのかもしれない。

「フィルマンさんは今……えっちな気分になっています……えっちで、気持ちよくなってきます」

 優しく頭を撫でながら、柔らかな体を押し付けてくるポリーヌ。時々、唇が耳に触れた。

「もっと私と抱き合いたい……もっと私に触りたい……ニオイも嗅ぎたい……」

 息を吸う。吐く。
 彼女の甘い汗のニオイを感じた。不思議だ、このニオイも何か懐かしい感じがする。

「私も、フィルマンさんに触ってほしいです……」

 息を吸う、吐く……

「私はシスターだけど、ラミアで、魔物だから……とてもえっちな女の子なんです……」

 吸う……吐く……

「いっしょにいると、フィルマンさんもえっちになっちゃいます……私の声を聞いてるだけで……ほら」

 彼女の手が、俺の股間を撫でた。すでに怒張したペニスの上を、ズボン越しに手が擦っていく。

「だからもっと……すっごく、えっちになりましょうね……頭の中を空っぽにして、中身をえっちで一杯にしましょうね……」

 吸う……吐く……
 もう何か考えるのも馬鹿馬鹿しい。彼女の言いなりになりたい。
 ふいに、ポリーヌの上半身が離れた。目を閉ざしているためどうなっているか分からないが、少なくとも下半身はしなやかな蛇体で拘束され続けている。少し間をおいて、彼女は俺の手を握り……

 何か柔らかい物に押し付けた。

「……ふふ……これは何でしょう?」

 子供と遊ぶような声でポリーヌが囁く。掌に触れるそれを確かめるため、俺はその柔らかな物体を握ってみた。

「あっ……
#9829;」

 ポリーヌが可愛い声を出した。てのひらに収まる大きさの、ドーム状のそれは膨らんだパン生地のようで、むにゅっとした感触と弾力を併せ持っていた。すべすべとして、それでいて吸い付くようで、いつまでも撫でていたい手触りである。
 盛り上がりの先端には、少し固い突起があった。固いといっても弾力が強いというくらいで、指先で押してみると柔らかな膨らみの中へ沈んでいく。そして手を離すと、またぴょこんと飛び出してくるのだ。それが楽しくて、何度も試してしまう。

「ん……あはっ……やぁん……
#9829;」

 ポリーヌが楽しそうに喘ぎ、その声がますます俺を興奮させた。俺がその盛り上がりを揉むたびに、擦るたびに、艶かしい声が耳を犯してくる。もうこの物体が何なのか、ぼんやりした頭でも理解できた。
 蛇体が俺を拘束したまま、もぞもぞと動く。どこかいやらしく、気持ちよさそうに。

「ひゃぅ……私のおっぱい、あんまり大きくないですけど……やんっ
#9829;」

 ぷりっとした乳首をつまんでみると、ポリーヌは身をよじらせた。感じている。俺の手で、彼女が感じているのだ。

「フィルマンさんが、こねてくれたら……あんっ
#9829; パンみたいに、ふくらむ、かも……
#9829;」

 いつの間にか、無我夢中で彼女の胸を揉み続けていた。生地をこねるように押しつぶし、そっと握り、丹念に揉んでいく。ポリーヌの喘ぎ声をもっと聞きたい。もっと気持ちよくしてやりたい。
 そうだ、俺はこうしてみたかったのだ。昨夜ポリーヌが礼拝堂で自慰にふけり、快感のあまりおしっこまで漏らして絶頂するのを見てから、自分の手でポリーヌを気持ちよくしてやりたいと願っていた。

「あっ……ふ……ッ、フィルマンさ、んんっ……おっぱいさわるの、上手……
#9829;」

 乳首を指先で撫でながら、感触を堪能する。揉んでいる俺の方まで気持ちよくなってしまいそうだ。

「もっともっと……もみもみしてぇ……あぁん
#9829;」

 ポリーヌが身をよじらせるので、俺の手の中で小ぶりなおっぱいが暴れている。そんな柔らかなパン生地をてのひらで軽く押し、優しく円を描くようにこねた。

「ふあああ……そ、それ、イイです……
#9829;」

 うっとりした声が脳までしみ込んでくる。すべすべのおっぱいは汗ばんで、手に吸い付いてくる感触が強まった。

「あんっ、あふぅぅ……
#9829;」

 優しく、ときに激しく揉み、こねくりまわし、同時に乳首をつつき回す。どこをどう揉めばポリーヌが感じるのか、次第に分かってきた。俺はポリーヌの声で操り人形になることに悦びを感じながら、彼女の胸を最高のおもちゃにしているのだ。

「あはぁ……いひィっ……ふあぁん……
#9829;」

 ポリーヌの蛇体に力がこもってきた。俺を縛りつけるというより、俺にしがみついてく
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