「……どうだった、かな?」
水無月さんは気恥ずかしげに微笑んでいる。気がつけばいつの間にか、あの旧校舎へ戻っていた。水無月さんは一人だけで、元どおりケンタウロス種の姿だ。あの勝気な彼女ではなく、はにかみ屋の水無月さん。
そうか、あれは夢だったんだよな、と今更ながら思う。二人掛かりで前後から挟まれ、ぐにゃぐにゃされて。
「……あ」
ふと、彼女は俺の下半身に目を向けた。ズボンの下で朝と同じ状態になっているそれに。
しどろもどろになる俺の前で、水無月さんは制服の上着を脱いだ。ワイシャツ姿で胸部分のボタンを一つ外し、その中……夢の中と同じ、柔らかそうな谷間をちらりと見せてくる。どくん、と胸が高鳴った。
「ここに……挿れて?」
顔を真っ赤にしながら、誘惑してくる水無月さん。恥ずかしがってはいるけど、夢の中と同じ好色さが瞳に宿っていることに俺は気づいた。エロ漫画だったら瞳の中にハートマークが浮き出ているだろう。
その視線と、ワイシャツの隙間から覗く谷間。夢の中と同じように、快楽に身を任せたいという欲求が強くなる。
いつの間にか、俺のペニスは露出していた。彼女はその場に屈み、胸の位置を俺の股間の高さに合わせる。確かケンタウロス属の骨格はラクダの特徴も併せ持っていて、脚を折りたたむことができるんだったか。魔物学で習った気がする。
磁力が発生したかのように、水無月さんの胸へ吸い寄せられていく。夢の中でされたように、あの柔らかい谷間で揉みくちゃにされる快感を想像しながら。
「……あっ。ゴメン、ちょっと待って!」
今まさに、ワイシャツの隙間から挿入しようとしたとき。水無月さんは何かを思い出したかのように、脱ぎ捨てた制服をまさぐった。
「えっと……これ!」
ポケットの中から取り出したのは、小さなボトル。先端が細くなっており、キャップを取るとそこを谷間に挿入し、中身を搾る。途端に甘い香りが漂い、ワイシャツの隙間から見える谷間にねっとりとローションが絡みついた。
「よし……これで、すっごく気持ちいいと思うから……どうぞ
#9829;」
一層淫らでいやらしくなった胸を、水無月さんは自分から近づけてきた。ペニスの先端がワイシャツの隙間をくぐる。その直後、にゅるんと谷間に埋もれてしまった。
「ううっっ!?」
ぬめる胸がペニスを擦ってくる感触。思わず声をあげてしまい、水無月さんが驚く。けれど俺が感じているのに気づいて、またはにかみながら微笑んだ。
「気持ちいいんだ……?」
熱っぽい声で問いかけてくる彼女に、快感がまた増した。夢の中での強気さとのギャップにも胸が高鳴る。この水無月さんにも、あんな風に前後から挟まれてみたい……蕩けた頭でそんなことを思う。
すると、背中に柔らかな塊が当たった。体の前に手が回り、ぎゅっと抱きつかれる。覚えのある温もりだった。
「これ、気に入ってくれたの?」
背後に現れた二人目の水無月さんが、耳元で囁いた。さっきの、夢の中の海と同じように
「……ここは……まだ夢……?」
「ふふっ……どうなんだろうね?」
前にいる水無月さんが悪戯っぽくはぐらかした。顔は真っ赤になっていて気恥ずかしそうで、けれどさっきの強気な彼女と同じ、淫らな感じがあった。
「でもね、敬十郎くんがもっと……もっとえっちなことしたければ……夢が叶っちゃうよ」
「ほら、聞こえる? 蹄の音……」
カポッ カポッ
カポッ カポッ
旧校舎の床に足音が響く。それは左右から聞こえ、俺に息がかかる距離で立ち止まる。
左に水無月さん、右にも水無月さん。二人は制服のワイシャツを羽織っただけで前を開け、大きな胸と白いおへそを見せていた。気恥ずかしそうに乳首を隠していた手で、俺の手を左右からそれぞれ握り……やっぱり、胸の谷間へと導く。
「えへへ……マッサージしてあげる」
「ちょっと恥ずかしいけど……
#9829;」
手を谷間に挟んで、優しく圧迫される。ムニムニと形を変えながら手を揉みほぐす感触に、思わずペニスが反応してしまった。ローションまみれの谷間でぴくんと跳ねた肉棒。前にいる水無月さんが「わっ」と歓声を上げた。
「すっごく気持ちよさそう……
#9829;」
「ねえ、『私』たち。お耳のマッサージもしてあげようよ」
「そうだね……お耳にはツボがたくさん集まってるから」
「おっぱいでお手手をむにむにしながら……お耳は、口で」
左右の水無月さんが、両耳にそれぞれキスして、耳たぶを口に含む。唇や舌だけでなく、歯の冷たい感触も当たったが、痛くはない。優しく丁寧に甘噛みされ、むしろ気持ちいい。
くちゅくちゅと音を立てながら耳を刺激され、手は柔らかい胸でもみくちゃにされる。おっぱいを揉んでいるのではなく、
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