うぅ……ネトゲのし過ぎで眠いのであります……
控えめにしておかないと体調や部活に影響してくるからいけないとは思っているのでありますが……やはりFPSは面白いのであります……
「しおりちゃん…眠そうだけど大丈夫?」
隣の席に座っている友人のマンドラゴラの子が心配してくれている
しかし、彼女には悪いけれど、その言葉だけでも頭が痛いのであります……
「心配してくれるのは嬉しいけれど、ちょっと寝不足なだけであります……」
机に突っ伏したままの状態で、彼女に返事をする
そのまま、意識が飛んでいきそうになったとき……
バァン
教室のドアがものすごい勢いで開かれ、担任のメロウがハイテンションな状態で入ってきた
「みんな、転校生がこのクラスに来たわよ」
「しかも男の子で、結構かっこいいわ」
彼女の一言で教室中がざわつく
女子は歓喜の声を上げ、男子は悔しそうにしている
正直、転校生とかどうでもいいから少し寝かせて欲しいのであります……
そう思っていたのだけれど、先生の後に入ってきた彼を見た途端、何故か眠気が無くなった
大きめの黒い眼帯で片目を隠し、その目つきは鋭い
体はそれなりに鍛えてるのかゴツくならない程度に筋肉がついている
「礼賛学校から来た愛河 甲(あいが こう)大佐だ、親父殿の命令でこの学校に転校して来た」
「趣味は新兵器開発と射撃訓練、好きな兵器はミニガンで、嫌いなものは主神教に属している糞どもだ」
今までに感じた事のない昂り、リザードマンとしての……いや、魔物としての本能が疼いている
見れば見るほど彼のことが魅力的に見え、それと同時に彼のことを独占したい欲望が沸々と湧いてくる
「中々面白い子ね」
「席は……うーん……一緒の趣味だし、護君の隣でいいかな」
「まぁ私はそろそろ行くから、後は彼に質問したり好きにしていいわよ」
「了承した」
そう言って彼は先生の指を指した場所、中佐殿の隣、つまり私の右斜め後ろの席に座った
うぅ……彼が近くに居る、というだけでドキドキしてきたのであります
これはきっと一目惚れってやつなのであります……
産まれてこの方兵器にしか興味が無かったのでどうすればいいのかまったく分からないのであります……
「護殿、貴官もミリタリー系は好きなのか?」
「護でいいよ、家事とかであんまり時間は費やせないけど、FPSをやったりサバゲーに参加してたりするよ」
「ふむ、なんだか貴官とは気が会いそうだな」
彼が私の近くで喋っているのであります……ドキドキする……
それにどんどん他の女子が彼に近寄ってきている
なんとか彼の気を引きたいのであります
私がそう思いながらそわそわしていると、中佐殿がこちらを一瞬見た後、大佐殿に向き直った
「あと、僕の前の席のリザードマンも同じ趣味だよ、彼女、ミリタリー部の部長もしているし」
……中佐殿、助かります
し…しかし、何を喋れば良いのか分からないのであります……
私が悩んでいるうちに大佐殿はこちらに顔を向けてきた
「ほう、貴官も同士だったのか」
と、とりあえず自己紹介からであります
「わ、私は暁 詩織(あかつき しおり)軍曹であります、一応ミリタリー部の部長でサブマシンガンが好きなのであります……あの…えっと……」
うぅ……き、緊張して言葉が繋げられないのであります……
大佐殿もどうしたのか?と言いたげな表情であります
いきなり付き合ってくださいなんて言えるワケないし、どうすればいいのでありますか……
「えーっと……その……」
中佐殿や周りの友人たちは頑張れ、という感じの表情でこちらを見てきている
公開処刑じゃないでありますか……
「う〜……たっ……大佐殿!」
「なんだ?」
言うのだ私……勇気を振り絞って大佐殿に告白するんだ……
「わっ……私と……」
「貴官と?」
言ってしまえばあとはなんとかなるのであります!頑張るんだ私!
「明日、私と決闘をして欲しいのであります!」
あれ?
間違えたのでありますorz
ていうか間違えたっていうレベルじゃない……
「ふむ、構わんよ」
「装備に関しては自由でいいな?」
「イ、イエッサー」
あぅぅ、致命的なミスをしてしまったのであります
周りの人たちも「えー」って顔をしているのであります……
……こうなったらヤケなのです
本気で戦って本当に大佐殿が私の夫に相応しいのか見極めるのであります
「……明日の放課後、グランドでやるのであります」
「私が勝ったら我が部に入隊してもらうのであります」
こうすればもし、
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