こ…腰が痛い……
流石に一日中ヤリっぱなしはきつかったな……
二人は既に自宅へ帰っているようで、散らかったままの僕の部屋には腰を痛めてもぞもぞしている僕だけだ
朝食に関してはおそらく母さんが準備してくれているであろうから大丈夫だとおもう
確か台所の棚に湿布がしまってあったはずなので、朝食をとりに行くついでに拝借しよう
僕は腰の激痛に耐えながら台所に向かった
台所で母さんに特製の湿布(肩こりだろうが腰痛だろうが半日で治るすごいやつ)をもらい、父さんと共に朝食を食べる事になった
「……おまえも昨日は大変そうだったな」
久しぶりに見た父の顔はとてつもなく眠そうだった
母さんがいやにつやつやしてることから理由は察せる
「お互い大変だね」
「……久しぶりの休日だし今日は一日のんびりしたい」
のんびり、という単語に母さんが反応したが、父さんは『流石に今は勘弁してくれ』と言って食器を流し台に置いてから台所から出て行った
僕は自分の両親が何の仕事をしているかは知らないけれど休日ぐらいはしっかり休んで欲しいと思う
部屋を片付け、母さんと協力して家事を終わらせ、少し昼寝をした
目が覚めると、腰痛は綺麗に治っており、時間も甲が迎えに来る時間の少し前ぐらいになっていた
玄関に出て、彼を待っていると、10分ほどで例のバイクのようなものが近づいてきた
「待たせたな護よ」
……やはりこれはバイクをベースにした装甲車じゃないのだろうか?
まぁいいや
考えるのを諦めて、彼の乗り物に乗り込もうとすると
「遅かったな」
「……♪(むぎゅっ)」
なぜかアイとぎんも乗っていた
「この二人が仲間にして欲しそうにこちらを見てきたので連れてきたのであります」
……別にこの二人を連れて行くのは構わないけれども、この二人はゲーセンで何をするのだろうか?
おそらくは単純に僕と居たいだけかもしれないけどね
まぁ僕がいつもやってるやつのやり方を教えて一緒にやろうかな
僕らがいつも行っているゲーセンはクレーンキャッチャー以外はかなり充実している方だと思う
格ゲー、音ゲー、STG、カードゲー、その他諸々かなりの数がある
そういうわけで僕達はここを結構気に入っている
「小管と軍曹はイクサバノキズナをやりに行くので格ゲーコーナーで合流しよう」
そういって二人は某ロボットのコックピットに似せた筐体の中にそれぞれ入って行った
あの二人はこれをやり始めると結構な時間やるので、僕らも別のものをしよう
とりあえずアイとぎんがどんなものがやりたいのか聞いてみよう
「二人ともどういうのがやりたい?」
「私はよく分からんからお前に任せる」
「………護が好きなものでいい」
ですよねー
とりあえずは音ゲーかな?
いつも僕がやっているからやるだけなんだけどね
一口に音ゲーといっても色々ある
楽器を似せたものやホッケーのようなもの、光るパネルをタッチするものや某歌姫のPVにあわせてボタンを押すものがある
しかし、僕は迷うことなく一つのものに向かって歩いていく
筐体に繋がっている小さなステージのようなものの上に4方向の矢印が描いてあるパネルがあるものだ
曲と難易度によってはかなり体を動かすので(ものによっては後ろについているポールを使わないと無理ゲー)、これは夏場にやると色々つらいものがある
しかし、やり方は簡単なので慣れれば二人とも上手くなれるだろう
「じゃあ、コレをやろうか」
「……(ぴょん)」
僕がそのステージの上に乗って振り返ると、ぎんが2P側のところに飛び乗ってきた
一応、アイもやりたいかどうか確認すると
「ぎんがやりたいのならべつにいい」
とのことだったのでぎんと僕とでやる事にした
「一応やり方を説明するね」
「矢印が判定エァリアに重なるタァーイミングで、足元のパァーノゥを踏むッ!!」
「……わかった」
のりのりでチュートリアルの人の真似をしてみたけどスルーされた
……とりあえずやろうか
自分のICカードを読み込ませてから、二人分の代金を入れる
曲や難易度をを自分で選ぶモードにして、ぎんに聞く
「色んな曲があるけど、どれがいい?」
「……蝶々」
そう言って緑色の背景にでかでかと蝶が移っているジャケットを指差す
この曲はこのゲームの中でも結構有名(僕はそう思っている)だし、気に入っている曲なので、それなりにできる
とりあえず自分のできるレベル(足マーク8つ)にカーソルを合わせてる
「難易度はどれぐらい
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