ぎんと合体して一夜が明けた
二人でつながったままの状態で熟睡していたのだけれども、朝食を食べに来たアイによっておこされた
おこされたときは気まずい空気、最悪の場合修羅場になるんじゃないかとおもったんだけれど全然そんなことはなかった
むしろ朝食の時にアイがぎんに「夢が叶ったな、おめでとう」なんて言ってたぐらいだ
やっぱり彼女にとって僕はアウトオブ眼中(死語)のようだ、マンティスだから仕方が無いね
ていうか、ぎんと恋人同士になったんだし、初恋のことは忘れて彼女といちゃいちゃしよう
そう開き直った朝
ぎんは昨夜とは違い、いつも通りに無口だった
しかし、今まで以上に僕に甘えてくるようになった
「……♪(すりすり)」
家を出てから学校に向かっている現在
その間ずっと彼女は僕の腕を抱きしめてすりすりしている
僕達はもう恋人同士だから別におかしいことでは無いのだけれども、少々恥ずかしい
隣を歩いているアイがいつもより1mほど遠いのは僕達に気を使っているのかそれとも引いているのか……
そんなことを考えているとちょっと変わったエンジン音が聞こえてきた
しばらくすると暴走族が裸足で逃げ出してしまいそうなぐらいゴツいバイクが近くに寄ってきた
……いつも思うけどバイクというか装甲車に近い気がする
「おはよう、ぎんが貴官に凄い甘えているが、ようやく付き合ったのか」
「……ぎんが僕に惚れているってこと知ってたの?」
ぎんも驚いたような顔をして甲の方を見ている
そもそもうちの学校では誰かの色恋沙汰はすぐに出回るはずだ
そんな事を知っていたのならすぐに僕の耳にも入ってしまうはずなのである
「気づいていたのは小管と軍曹だけだ、この情報は今までどこにも漏らしていないので誰も知らないはずだ」
「クラスのマスコットが中佐殿に恋をしているなんて情報が出回ってしまったら中佐殿の身が危険にさらされてしまうのであります」
なるほどね、彼らなりに気を使っていてくれたのだろう
「友として祝ってやろう、童貞卒業おめでとう」
「祝うところが違うんじゃない!?」
ふと、腕時計を見ると時間がそろそろ危なくなって来た、のんびり喋っていたのでそろそろ走らないといけないぐらいだ
いつの間にやら隣を歩いていたはずのアイも見当たらない、どうやら先に行ってしまったようだ
「ふむ、そろそろ時間も危ないな、二人とも乗っていくか?」
「この状態で走るのも疲れるだろうから頼むよ」
「……(すりすり)」
……普通に4人も乗れるバイクなんてこれ以外は無いだろう
ていうか普通のバイクには銃座なんてついてないし
今日は僕のクラスがいつも以上にカオスな状態になっていた
クラスのマスコット的存在のぎんが僕と付き合ったことが原因だけどね
既に恋人がいる人達は祝いの言葉をくれたりするのだけれども、それ以外(男子、女子、魔物全て)の人たちが凄い事になっていた
自称紳士の変態は全裸になって教室を飛び出し、ぎんの友人(?)のアリスの子は顔を真っ赤にして気絶し、自称ガチレズでぎんを狙っていたメロウはいつも本を読んでいるおとなしい男子を女子トイレへお姫様抱っこで連行していった
しかし、ぎんはそれらを一切気にせず朝のように僕に体を擦り付けていた
まぁ僕もそんな彼女の可愛さによって周りの視線を忘れてぎんの顔をすりすりしてしまっていたけどね
夕食が終わり、片付けも済ませた
アイはいつものように食べるだけ食べたら家に帰っていったが、ぎんは昨日のように残っていた
二人でのんびりソファーに座りながらテレビを見ていると、ぎんが急にソファーから降りて僕の足元に座り込んだ
僕が彼女の行動を不思議そうに見ていると彼女は僕のズボンを勢いよく降ろした
そして自分も肩の部分の鱗を少しずらし、小さすぎず大きすぎない胸を露出させた
「……昨日、味見するのを忘れてた」
「胸を露出させたのは?」
「……こっちのほうが興奮しそうだから」
ごもっともです
彼女のサクランボが見えた途端、一気に先頭モードに入ってしまったしね
「……本当は胸でしてあげたかったけど、私のはあんまり大きくないから口でする」
そう言って彼女は僕のモノをぺろぺろと舐め始めた
そういえば昨日と今日で分かったけど、どうやらぎんは僕とヤるときだけ饒舌になるらしい
サハギンらしいね
「レロ…ちゅる……」
彼女が一生懸命僕に奉仕してくれている姿に、僕は半分無意識に彼女の頭を撫でていた
彼女の髪の毛はしっとりとしていて撫でているこちらもなんだか気持ちが良い
撫でら
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録