食べるものには気をつけよう

クランに性処理をしてもらったのが一昨日

彼女はあまり気にしていないようだけれども、なんだか気まずい

あのまま事に及んでいてしまったのなら、おそらく今は彼女といちゃいちゃしていただろう

確かにそれでも良かったのだが、彼女を欲望のままに汚し、その虜にさせ、堕落させてしまうのじゃないかと思うとなんだかそんな気にはなれなかった

それはそれで彼女に申し訳ない気持ちにもなる

確かに僕も男だから彼女を自分の物にしたい気持ちもある

この二日はその二つの気持ちの狭間で揺れ動いていた


 「ジャノさん、難しいことを考えるのも良いですけど、とりあえずご飯の時間ですよ〜」


誰のことで悩んでいると思っているんだよ……

でも、もうこんな時間か

確かに彼女の言う通り今はご飯でも食べようかな


 「なんだか最近ジャノさんが難しい顔をして悩んでいるようなので、ちょっと今日は頑張ってみましたよ!」


そう言って彼女は無い胸を張るが、料理の見た目はいつもと変わらない

多分味付けがいつもと違うのだろう

そう思って一口食べてみてみたけどいつも通りにおいしい


 「今日のお祈りでお母様に相談してみたんですけど、良いことを教えてもらったんですよ〜」


彼女は自分の分の料理を食べながら説明してくる

クランは僕が畑に行っている間お祈りをしているらしい

何でもそうする事で彼女は母親の神様と会話が出来るらしい

一回僕も真似をしてみたが、何も聞こえなかった

まぁそうだろうね


 「相談って……何を?」


 「ジャノさんが難しい顔をしている事の解決策ですよ、案外簡単なことでしたけど」


解決策って…何を悩んでいるのか知らないのにどうやってそんなことが分かったのだろう?

そんなことを思っているうちに、皿に盛り付けてあった料理を全部食べてしまった


 「……ふぅ、ごちそうさま、今日もおいしかったよ」


 「お粗末様です、でも話はまだ終わってませんよ〜」


まぁとりあえず彼女の話は自分の皿をかたしてから聞こう

そう思って皿を持ち、立ち上がろうとするが、なんだか力が入らない

それどころか視界がぼやけてきた


 「ふふふ、ようやく効果が出てきたようですね〜」


思考もぼんやりとしてきたせいで彼女が一服盛った、ということを理解するのに時間がかかった


 「お母様が言ってたんですよ〜、そういう時は薬を盛って押し倒してやればいいって」


彼女の言っていることも段々分からなくなってきた

なんだか眠くなってきた……

クランが言っている事もどうでもよくなって……

僕の意識はそこで途切れた











自分のベッドの上で目が覚めた

なんだか体が重い

それに下半身がスースーする

その上手足が動かない

視界は未だにぼやけていて僕の身に何がおきているのかを目視できない

しかし何か白いものが動いていて、ぴちゃぴちゃと水音がしているのは分かる


 「やっとおきましたね〜貴方が寝ている間に致すのも面白くないのでちょっと下準備をしておきましたよ」


既に聞きなれた声が聞こえる

おそらくクランが僕の上で何かをしているのだろう

……ようやく視界が晴れてきた

そこで僕の視界に映ったものは


 「……んぁっ…ふぁあっ……見てくださいジャノさん……もう準備はできてますよ……」


僕の上に跨り、自慰をしているクランの姿だった

思わず彼女から目を逸らすと、しっかりと固定されていた僕の手足が見えた

どうやら僕はベッドに縛り付けられているみたいだ

確かに手足に縄のようなもので縛られているような感覚があるが、そこまで痛くない


 「……何をやっているの?」


僕の質問に彼女は情欲に満ちた目をこちらに向けながら自慰をする手を止めず、質問に答えることなく僕に激しい接吻をしてきた

唇が触れ合うだけのキスは毎晩寝る前にしてくるのだが、今回は舌を入れてくるディープなものだ

彼女は自分の舌を僕のに絡ませ、激しく吸い上げてくる

最初の時と違い、自慰をする手も激しくなっていた

やがて、絶頂に達したようで余っている手で僕の頭を掴み、力強く抱きしめてビクビクと体を強張らせた

絶頂が終わると彼女は顔を離し、僕と彼女との間に出来た銀のアーチを愛しそうに眺め


 「ナニしてたんですよ、貴方が私を襲ってくれないから私から襲ってしまうのですよ」


彼女はいつものような優しい笑みを浮かべ、既に完全体になっている僕のモノの上に膝立ちになった


 「心配しなくても私はそう簡単に堕落しませんよ、私は主神様ではなくお母様の子ですし」


 「それに私は貴方と共に住むようになってからずっと我慢していたんですよ、そろそろ限界です」


……据え膳食わぬ
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