ご主人様の提案により現在は二人で調教部屋に移動中なのですが……
相手が相手なのでご主人様と喧嘩してしまいそうで怖いです
一応調教に関して俺に好意を持ってくれるぐらいまでは進んでいるのですけど……
エルフとダークエルフの仲が悪いのは誰でも知っている事です
ご主人様の機嫌を損ねて別の方に売却される、なんてことにはなって欲しくない
自分が抱いた女には優しくするのが俺の流儀ですので……
「ここがあの娘の部屋ね」
着いてしまった…
なぜ調教する前にこんなに気疲れをしなくてはならないのでしょうか?
部屋の中に入ると彼女はいつも通りに俺に抱きついて歓迎してくれた
最初の頃は部屋に入ると殺されそうなぐらい睨んできていたので、かなり進展しています
しかし彼女はいつもの優しい目をしておらず、どこか敵意のある目で俺の後ろを睨みつけています
そう、ご主人様です
「そこのダークエルフ……誰?」
彼女とご主人様は顔を合わせた事は無いのでお互いに初見です
しかし、ご主人様はもちろん彼女の存在を知っていますし、彼女には俺がご主人様の奴隷である事も話してあります
ですので単純にご主人様が居るのが気に食わないのでしょう
「以前に話した事がありますが、俺のご主人様です」
彼女は顔をしかめる
「なんで今更ここに来たのよ」
基本的に俺が調教する魔物たちは俺とご主人様の二人で狩ってくるのですが、彼女は違いました
家の前で倒れていたところを確保した、というところです
おそらくサキュバス化が進んでしまい、里を追い出されたのでしょう
ちなみに現在の彼女はエルフとしての誇りは残っていますが、体は完全にサキュバスのものになっています
「ご主人様の提案でこれからは二人で調教することになりました」
「そういうわけよ、一応自己紹介をしてあげるわよ」
「私の名前はマリン、見ての通りのダークエルフで、彼の妻兼ご主人様よ」
彼女はご主人様の自己紹介を聞くと俺から少し離れた
「じゃあ私も自己紹介するわね…」
「私の名前はジル、彼の奴隷兼恋人よ」
なんだか二人の空気が良くないですねぇ……
仕方がないとは言え、少し嫌な気分になります
「マリンさん、先に言っておきますけど私は彼の奴隷であって貴女の奴隷ではありませんからね」
「それは私も把握しているわ、彼は素敵だもの、私が貴女と同じ立場なら同じことを言ってたと思うわ」
「同じ男に惚れたもの同士、仲良くしましょう」
そう言ってご主人様はジルに手を伸ばす
彼女は無言でその手を取ると静かに握手を交わした
「男性同士なら同じ穴に突っ込んだ穴兄弟って言い方があるみたいだけど」
「私達の場合は同じ棒に突っ込まれたから棒姉妹ってところかしら?」
「マリンさん、あんまりセンスを感じられないです」
フフ、と笑う彼女の目には敵意は消えています
どうやら俺の心配は杞憂に終わったみたいで良かったです
「さてと、自己紹介も終わったことだし……本題に移りましょうか」
「レリン、あなた彼女にはいつもどのような調教をしているのかしら?」
「そうですねぇ……」
そう言って俺は説明を始める
彼女に対する調教はあまりハードではなくどちらかというと恋人同士がするようなものが多い
初めの頃の彼女は怯えていた様子だったのでハードにすると壊してしまいかねなかったからです
そのまま彼女を堕とすまでゆっくり調教していったという感じですかね
堕としてからも彼女がそういうプレイを好んでいたので自然とそういう風になりました
「面白くないわねぇ」
「相手が望むものを与え、飼いならすのが調教だ、って以前自分で言ってたじゃないですか」
「そうだったかしら?」
「まぁいいわ、さっそく始めましょうか」
そう言ってご主人様は露出の多いボンテージ風の服を脱ぐ
それにつられてジルさんも自分の服を脱ぐ
「ほら、あなたも脱ぎなさい」
「ご主人様も脱いで……」
二人に促されたので俺も服を脱ぐ
二人ともプレイの影響で服が汚れるのが嫌だそうです
洗うのは俺の役目なんですけどねぇ……
女性の気持ちは分かりません
「んー、いつ見てもかなり大きいわ」
「ご立派様……」
俺のモノを見るたびに同じような感想をいただくのですが、比較対象がいないので自分ではよく分かりません
「あなた以外の男は知らないけれど、知り合いからの情報から考えると大体標準の2倍ほどあるそうよ」
「ご主人様のモノがあればどんな魔物でもイチコロですよ」
いまいちピンと来ませんがとりあえずすごいそう
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