精霊使いのお仕事

あー眠たい

昨日ハッスルしすぎたぜ

俺の名前はシアス=エレメント

最近自国以外でも有名になってきた組織の幹部をやっている

細かい役職は長いのでとりあえずスルーしておく

まぁ幹部といっても街に居ないことも多いがな

俺は厄介になりそうな反魔物派の国を魔界化させる役割だからな

今俺が居る国も一昨日で完全に魔界化させた所だ、が、調子に乗って今朝まで交わってたけどな

とりあえずリーダーに提出する用のレポートを書かないと……








しばらくレポートを書いていると緩やかな風が吹いてきた

突然風が強くなりレポートが飛ばされそうになるが、なんとかもちこたえる


 「お兄ちゃんおはよー、そんなことしてないでもっとえっちしようよー」


風がやんだ後一人の少女が俺の前に浮いていた

浮いている、ということからも分かると思うが彼女は人間ではない

風の精霊、シルフである

ちなみに俺と契約した精霊の一人(?)だ

名前はミル

見た目通りに子供っぽい正確が利点でもあり欠点でもある


 「ねーねー、えっちしようよー」


彼女が魔王の魔力のこもった風を吹きかけてきて愚息が元気になるが、俺は動じない


 「今からヤってしまうとレポートが書けなくなって、リーダーに叱られてしまうからパス」


 「えー、えっちするのー」


ミルはやだやだと駄々をこねている

俺としても朝からヤるのは悪くないが、それだとさっきも言ったとおりレポートが書けなくなってリーダーに叱られてしまう

それだけはなんとしても避けたい

叱られるのもマズイが周りからの俺の評価が下がってしまう

俺は世間体なんて基本的には気にしない人間だが、街で修行中である俺の弟子達が被害を被ることが多いのだ

あいつらはまだまだ未熟だから腐らせてしまうのはあまりにもおしい

だから自分の欲は抑えておく


 「ねー、ねぇってばー」


その時、地面から手が出てきてミルの足を掴んだ

傍から見ればかなりホラーな様子だが、見慣れているので問題ない

その後ボコボコと音をたてて地面と同じ色をした女性が這い出てくる


 「……ご主人様の邪魔しちゃだめ」


 「すまんなランド」


こいつも俺と契約した精霊である

地面から出てきたり頭に豆のようなものが生えていることから分かると思うが、土の精霊のノームである

名前はさっきも言ったがランドだ

基本的におとなしいのだが、怒らせるとすごく怖いので誰も逆らえない


 「ランドおねーちゃんだってえっちしたいんじゃないの!?」


 「……したいけどヌルさんに怒られる方が嫌、だからがまんする」


確かにリーダーを怒らせると結構怖いからな

一回マジ切れさせてしまって殺されそうになったこともあったしな

まぁこれでレポートに集中できるな








ふぅ、やっと書き終わった

朝から書き始めて昼食頃までかかってしまった

昼飯を何にしようかと考えているとおいしそうな匂いが漂ってきた

匂いがしてくる方に顔を向けると、焚き火の上に鍋があり、おいしそうなスープが湯気をたてていた

腹が減ってきたのでつまみ食いしようかと考えていると、焚き火から声が聞こえてきた


 「おいおいつまみ食いすんなよ、もうちょいで出来上がるから少しぐらい待ってくれ」


 「ばれたか」


 「火がある所に私ありってな、まぁちょっとエロいことさせてくれたら多めにみてやってもいいぜ」


火の中から局部は燃え盛っている火で隠されているがそれ以外は全裸の女性が出てくる

格好からわかるが、火の精霊イグニスである

名前はアカリ、一応一番最初に契約した精霊である


 「そんなことしてたらメシが食えないだろうに」


 「私らは別に食べなくても平気だろ、お前もインキュバスなんだし」


 「そういう問題じゃないだろう、一応腹は減るし」


 「そんなこと私の知った事かよっと、そろそろ出来たみたいだぜ」


む、いつの間に

まぁいい、食事の準備を始めるか


パチンと指を鳴らす

まずはそれだけで俺の周辺に食器が並べられる

それぞれの属性を生かして近くにあった木を一気に食器まで加工したのだ

もう一度、今度は逆の手で鳴らす

そうすると食器に料理が乗せられ、木のグラスにも水が注がれる

これで完了だ


 「とりあえずメシが出来たから全員集合」


俺が言葉が言い終わると同時に先ほどの三人と、もう一人が近くに出現する

もう一人、というのはここまで来れば流石に分かるとおもうが、水の精霊、ウンディーネである


 「ご主人様、この食器を作るのにまた木を使ったのですか?」


 「ああそうだが」


 「はぁ、ご主人様はもう少し自然を大切にしましょうよ…」



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