うぅ………お腹空いたのじゃぁ………
あんな失敗さえしなかったらこんな思いしなくてもよかったのに………
森の中のクセして果実の一つも見つからない………
意識も朦朧としてきとるし………もうだめかもしれないのじゃ……
…
……
………
……家……?……
かなり限界に近いが………なんとかたどり着けそうじゃの………
…………………………
ドアの前にたどり着いたけど………もう限界なのじゃ…………
森の中に建てた小さな家に越して来てから早数年
妻となった幼馴染(サキュバス)と交わり、気が向いたときに街へ行く
そんな生活を続けていたらこれだけの時間が経っていた
まぁ煩わしいことが無い上に彼女とずっと交わって過ごせるのだ、これ以上に幸せなことはないだろう
今日は森の中で青姦しようと思い、彼女の手を引いて玄関を出たのだが…………
「………なぁライラ、この子どうしようか?」
「………すごくお腹鳴ってるし、とりあえず家でなにか食べさせてあげましょうか」
ドアを開けたすぐ目の前にバフォメットさんが倒れていた
そして心配になるぐらいお腹が鳴っている
とりあえず興も冷めたのでバフォメットさんを抱えて家の中に戻り、早い目の食事の準備をライラと始めることにした
倒れていたバフォメットさんのことを考えていつもの倍以上は料理を用意していたのだが……
「ハムッ、ハフハフッ、ハフッ!!」
「ふふふ、良い食べっぷりねバフォちゃん」
すごい勢いでバフォメットさんががっついているので下手すると自分の分が無くなりそうなほどだった
ライラは頑張って準備したものをものすごくおいしそうに食べてもらっているので嬉しそうな表情をしている
無くならないうちに自分の分も食べておこうか
お腹を満たし、体も結構汚れていたのでお風呂にも入ってもらい、一息ついたところでライラと共に彼女の話を聞くことにした
「食事をご馳走になった上に風呂まで使わせてもらってすまんかったの」
「まぁ、玄関先でぶっ倒れてたら流石に助けるだろ」
「そうそう、困ったときはお互い様よ」
彼女はもう一度俺達に感謝の言葉を言うと、ばつの悪そうに頬を掻いた
「夫探しをするわけでもなく実家を飛び出した結果が行き倒れ、挙句の果てには夫婦の時間を邪魔してまで救ってもらうとは………なんとも情けない話じゃよ」
む、魔物の行き倒れなんて夫探しを変な場所で頑張りすぎたものかと思っていたのだがどうやら違うようだ
夫婦の時間を邪魔されたことは少し不愉快だが、一つの命を救えたのならば悪い話ではない、ライラもきっと同じことを思っているだろう
「実家を飛び出した理由は……その……なんじゃ……少し前に実験が失敗したせいでちょっと姉妹間の立場が悪くなっての……」
「姉上達や妹達のことは嫌いではないのじゃが……気まずくての………」
彼女がエキドナの娘だということは食事中に聞いているし、姉妹が沢山居るということも聞いている
何かはわからないが実験が失敗した程度で愛情深い魔物が愛想を尽かすなんてことはないだろうから多分彼女自身の問題なのかもしれない
調合を間違えた薬を姉妹の夫に飲ませてしまったとかそんなのかもしれないが
「ブラス殿とライラ殿に助けてもらった礼をしたいのじゃが………分かるとは思うがなにも持ってなくての」
「材料代さえあれば色々と便利な薬を調合できるのじゃが………」
薬に関しては近くの街のサバトで格安で売ってもらえるから別に良いしなぁ……
というかさっきの想像したせいで薬を作ってもらおうという気があまり沸かないし………
別にお礼なんていいかなぁとか思っているとライラが悪い笑みを浮かべて彼女に話しかけた
「ねぇヘルゼちゃん、貴女、夫もいないみたいだし精も随分と足りてないみたいじゃない♪だ・か・ら、私の言いたいこと、分かるわよね♪」
ライラの言葉にヘルゼの目つきが変わった、そう、何かに怯えるように
そしてライラは楽しそうに続ける
「私たちの時間を邪魔したんだし………むしろ私たちの時間を盛り上げてくれないかしらねぇ♪」
「あー、あのぅ……それは……なんじゃ……盛り上げるための道具ならいくらでも作ってやるが……参加するのはちょっと……のう……」
まぁ自分としては無理やりするのは趣味ではないからどちらでもいいと思っているが、こういう時のライラは止まらないからなぁ
せめて彼女の嫌な思い出にならないように努力しよう
「んー、でも命が助かったわけだし、ブラスに処女くらいはあげちゃってもいいのじゃないかなぁと思うわよ私は♪むしろ気持ち良くなって
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