しばらく竜騎士が出るような戦いはなさそうだから俺の所属している竜騎士隊は明日から3日間休暇になる、ということを任務から帰ってきたときに隊長から告げられた
副隊長である俺はそのことを面倒だが隊の皆に伝えなければいけないので、妻であり騎竜でもあるシャルを引き連れ、それぞれの任務を終え自分の騎竜と共に家に帰ろうとしている部隊の仲間の元へ行った
仲間達は上からの公式な休暇をもらえたということを聞くと、皆は浮足立った様子で休暇をどう過ごすかお互いに話し出す
俺も同時期に部隊に入った友人に酒場に行かないかと誘われたが、任務を終えて疲れていたこともあり、それを断った
「つれねぇなイェルは……まぁシャルさんはクールで美人で料理とかもうまそうだしなぁ、酒場のマズイ飯なんかもう食えねえってか」
豪快に笑う友人は自らの騎竜に「短気で料理下手で悪かったわね」と尻尾で叩かれていた
自分の隣にいるシャルは褒められているのにもかかわらず澄ました顔でこちらを見つめている
クールで料理上手…………ねぇ………
「情熱的に見つめ合っちゃって……アツアツだな……こっちのヤンデレワイバーンも普通にデレてくれたら存分にイチャつけるのになぁ……」
のほほんとした顔で別の同僚がギリギリと騎竜の尻尾に締め上げられている
どうにもその騎竜は彼がシャルのことを見ているから気に入らないらしい
奇妙な同僚たちに見送られ、俺達は自宅へと帰った
翌日の昼、俺は少し遅めの昼食の準備をしていた
何故昼なのかというとついさっきまでシャルと愛し合っていたからであり、何故俺が昼食の準備をしていたのかというと
「イェル〜大好きぃ〜」
「せめて料理をしているときは危ないから離れてくれ」
「だって私イェルから離れて5分以上経つとイェル分不足で死んじゃうよ〜」
俺の妻であるシャルがトイレの時と仕事の時を除いてずっとくっついているからである
トイレに関しては俺から頼み込んで渋々承諾してもらったが、仕事の時に関しては彼女が『公私混同はしないもん』と妙なところで真面目だからだ
今は料理中なので危ないから後ろから背中に抱きついているだけなのだが、普段は横から抱きついて頬擦りをしてくる
彼女の料理の腕もからっきしだということもあるのだが
「よし、完成だ」
「んふふ〜今日はイェルのシチューか、私にとってはこれが世界で2番目に好きな食べ物だよ!」
「………1番目は?」
「もちろんイェルの精液だよ」
幼馴染でもあるシャルは小さいころから俺に抱きついて頬擦りをするのが大好きだった
理由を聞くと俺の交わりの時以外で一番体温を感じられる方法だかららしい
尤も彼女が夫に巻きつくのが大好きなエキドナの娘だからかもしれない
両方の可能性もあるが
「できたなら冷める前に早くたべよ」
「あぁそうだ、食べる前に言っておくが今日の分も含めて3日分つくってあるから食べ過ぎない程度に好きなだけ食べていいぞ」
俺の言葉にシャルがなんで?と言いたそうな顔でキョトンとしている
まぁ、今までにそういうことはなかったからな
「いや、俺が副隊長になって結構忙しくなっただろ、それでお前が甘えてくる時間がかなり減ったからな、この休日はお前と交わって過ごそうと思ったんだ」
「…………イェル大好き
#9829;
#9829;
#9829;
#9829;」
シャルが押し倒しそうな勢いで俺に抱きついてきたので危うくシチューの鍋に頭から突っ込みそうになったが、何とか回避する
それでも痛いが、3日間食事抜き+やけどするよりかはマシだ
今にも発情しそうなシャルを落ち着かせ、何とか食事にありつくとしよう
いつものように全身を彼女に拘束された状態での交わり
大き目の翼に全身を包まれ、逞しい尻尾が俺の体に巻きつき、美しく整った顔にキスをされ、結合部は鱗に包まれた足によってガッチリとホールドされている
ワイバーンは騎乗位を好むという話をよく言うのだが、これだとどちらかと言えばロールミー状態に近い、一応騎乗位で合っているけれど
俺としても全身で彼女のことを感じられるから好きだし気にしない
「じゅるる
#9829;
#9829;いぇるぅ……じゅる
#9829;………しゅきぃ………
#9829;
#9829;
#9829;」
口の端から涎が零れるのにも構わず彼女はキスをしながら俺への想いを紡ぐ
そんな彼女に暴走してしまいそうなほどの愛しさが込み上げてくるが、この状態では彼女のキスに応えるぐらいしかできることが無い
しかし、彼女もそれで気を良くしたのかキスというより舌で俺の口内を犯していると思える
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